てっぱんアプリ!
長いスレッドのメールを一発要約、メール返信もサポートしてくれる「Gemini in Gmail」
2024年12月13日 00:00
スマホを、もっと楽しく快適に使うには、アプリを活用しよう。本コーナーでは、続々登場する旬なアプリの中から編集部が厳選した、スマホユーザー必携の“てっぱん”アプリをご紹介します!
GoogleのAIアシスタントであるGeminiをGmail上で利用できる「Gemini in Gmail」が、日本ユーザー向けにも展開し始めている(2024年12月現在、一部ユーザーからロールアウト中)。どんな風に使えるのか、チェックしてみよう。
スマホとパソコンの両対応、会社アカウントでも使える
「Gemini in Gmail」は、GmailにAIアシスタントのGeminiが統合されたもの。スマホとパソコン(Web)の両方に対応しており、スマホの場合はGmailアプリの画面右上にGeminiアイコンが表示されていれば利用可能だ。対象ユーザーは徐々に拡大しているところなので、場合によってはもうしばらく待つ必要があるかもしれない。
今回は企業向けのGoogle Workspaceアカウントから試してみた。スマホアプリにGeminiアイコンが表示されていない場合もあるので、そのときはパソコン(Web)のGmailから有効化できる場合がある。
Google Workspace向けには「Gemini for Workspace」という名称で、Google ドライブ、Google ドキュメントなど複数のツール内で利用できるサービスとして提供されており、Gemini in Gmailはそのうちの1つという位置付けだ。
要約、情報抽出、メールの新規作成と返信も
日本語環境のスマホにおけるGemini in Gmailは、主にメールの要約や作成支援などに使える。ポップアップするチャット画面を通じてボタンやテキスト入力でAIに指示していく形だ。
たとえば長いスレッドがつながっているメールでは、Geminiアイコンをタップして「このメールを要約」ボタンを押すと、メール内容を読み取って短い文章でわかりやすく教えてくれる。何らかの返信が必要なときは「返信を提案」というボタンを押すだけ。スレッドの内容からAIが返信用の文面案を考えて、複数候補を提示する。
ミーティングの日時や場所がそのスレッドのどこかにあって見つけにくいときでも、「ミーティングはいつ、どこで?」のようにテキストで指示すれば簡潔に回答してくれる。
メールを新規に作成したい場合は、どんなメールにするかをチャットで指示すればOKだ。仮に「ケータイWatchへの請求書メール作成」と入力したときは、過去のケータイWatch宛メールの中から請求書に関する情報を抽出して分析し、適切と思われる相手先の名前が含まれた形で作成される。
ただし、AIから提示されたメールの文面案は、今のところはチャット内に表示されるだけ。その内容を実際にメール送信したいときは、コピーボタンをタップしてからGmailと連携するか、コピーしたものを別途Gmail上で立ち上げたメール作成画面に貼り付けるなど、少し回りくどい操作が必要になる。
また、英語環境では利用可能な、メールの編集画面上でボタンをタッチしてインタラクティブに文章を差し込んでいける機能は、残念ながらまだ実装されていないようだ。Gmailにおいてはまだ限定的な機能に留まるが、それでも要約や情報の抽出、文面の自動作成といったGeminiの能力を駆使することで、仕事の効率を少なからず高められるだろう。