プロカメラマンはひと味もふた味も違う (2)

2006年11月1日 09:00

 フラッシュじゃなくてストロボを使い、ホワイトバランスをしっかり取るためにカラーメーターまで使い始めた俺。プロ機材使用開始でブツ撮り中。投資額としては、400ccクラスのバイクあたりを新車で買えるくらいになっちゃったが、レタッチの手間激減であり機材使うのが楽しいのであった。

 しかし、プロカメラマンの仕事ぶりを見ると、やっぱり俺とかスゲく素人なんだなぁと思わざるを得ない。

 よくお仕事をご一緒させていただきつつ、撮影技術に関していろいろな意味で“師匠”と言える存在の若林カメラマン。通称、そのまんまだが、師匠。俺じゃない人も「師匠~」とか呼んでいるので、いろんな人にアレコレ教えてるのかしら? ともかく、若林氏の仕事ぶり(プロカメラマンなので撮影技術)を見ていると、わー凄い~とか思うこと頻繁である。

 まずはとにかく、速い。ストロボをセッティングして光の調子を合わせて撮影するまでの流れですな。見てるとサササッと作業している感じだが、こと写り込みの多いハードウェアのブツ撮りなんか見てると、最良の結果(写真)を最短の手順で導き出している的ヒミツがたくさんある感じ。にゃるほど~、そうやるのか~、と参考になるテクニックが多々見られる。

 以前、師匠に「やっぱ手際イイですよねえ」とか言ったら、ご本人は「え? そう? そうかなぁ、テヘヘ~」とかお気楽なご様子であり、ていうか素人とプロの視点の違いを実感したりして、ていうか歌手に「歌うまいですね~」と言ったような気恥ずかしさを感じたりした拙者だった。

 カラーメーターの件でも、そんなようなコトが。後から考えてみれば「そりゃそうだ」と言えるようなコトではあるが、俺=ハーウェア依存の素人としては「なるほど!!」であった。

 師匠がウチで撮影をしていた時のこと。拙宅の壁の色とかは、前に書いたように光源をヘンな色にしちまう塗装であり汚れであり、これは経年劣化によりさらに光源ヘン率を高めていて、そんな状況下、師匠はストロボ2灯によるバウンス撮影を行なった。その時はデジ一眼で撮影していたが、なんか、やっぱ、色がヘンな写真に。

 そこで!! じゃあ俺の最強に強まったカラーメーター使います? 使います? 使えばいいのに? 使おう!! とか言ったが、単純に18%グレーカードを取り出してマニュアルでホワイトバランスを合わせ、ヘンな色写真状態を克服していた。ていうか実際は俺がカラーメーター使……くらいのところで「グレーカードでホワイト取ろう」とサササッと処理完了で問題解決なのであった。

 あぁそうか、グレーカード1枚でいい……んだよな、そうだよそうそう、その通りですよホント。とか思った。思ったんですよ師匠!! カラーメーター買う前にソレ助言しといてくださいよ~。とか言ってたら「あっ、COMET使い始めたのぉ? 飽きて売ってくれるの待ってたのにぃ~」と。弟子の機材を狙う師匠なのかーっ!?

 でも度々イロイロ盗ませてもらってるからなぁ、とも思った。しかしプロカメラマンの撮影現場を何度も見ていると、ストロボ使うのがやっぱりおもしろくなり、飽きないのであり、そして素人使用だとこのストロボ一式はまだ何年も何年も保っちゃうのであり、師匠、齋藤商店ストロボ激安セールはまだまだ先になりそうです。

拙宅の壁(というか収納扉)の色。この薄茶色は被写体を赤っぽくしてしまうのダ!! 白く塗ろうかなと思ったりしたが、黒もしくは白の布で覆ってしまうのが手軽でよさそう。手前はストロボの発光部グレーカード。反射率が18パーセントの(グレーの)紙カードだ。無彩色なのでホワイトバランスを取ることもできる。最近ではデジカメ専用のホワイトバランス設定用カードなんかも売ってますな

コニカミノルタのオートメーター IV F。太陽光や電球光といった定常光に加え、フラッシュ光も測定できる露出計ですな。ていうかコニカミノルタの(ていうかミノルタが作ってた)フォトメーター製品って、全部が“この製品の生産は終了しました”なんですけど……と思ったら、こういうコトらしい。が、ソニーはフォトメーター製品のアフターサービスを行なうだけっぽく、フォトメーターがなくなると世界のカメラマンは超マジ本当に困るような気がするCOMETのストロボの電源部。小型(=光量・灯数が少ないが持ち運びに便利な)タイプだが、意外なお値段がしたりする。けど、こーゆーの使うと写真の仕上がりがズギャッと良くなるから……良くなんなきゃ困りますな、ていうか良くなって当然ですな