プロカメラマンはひと味もふた味も違う(1)

2006年10月31日 09:00

 ケータイWatchにて連載しているスタパトロニクスmobileは、実は俺が書いているのだが、ソコに載ってる製品写真のブツ撮りも拙者が行なっていたりする。

 でも所詮シロートのブツ撮りなんで、撮影後にレタッチ必須なんですよホントのところ。俺の最強に強まっているしゴーインなレタッチで、ヘンな色のブツ撮り写真を一応見られる程度に!! てなわけですな。

 俺環境のブツ撮りにおいて、毎度困っていたのは、どーしてもピッタリ合わないホワイトバランスだった。要はですね、光源が蛍光灯なんで、どーしても色に偏りが出てしまう。レタッチである程度は修正できるが、光源自体に色の偏りがあるので、特定の色が強くなったり弱くなったり。

 また、撮影場所(仕事場)の壁の色。一部はベージュで一部は薄茶色で、あと撮影者(俺)の着衣も青だったり赤かったりと、ブツ撮りにおいては邪道な色である。こういう環境&撮影者でブツ撮りすると、光源が壁や人に反射しておかしな色の光になってしまう。

 しかしブツ撮りとか続けていると、やっぱりもっと美しく撮りたくなるもんで。何しろハードウェアって見れば見るほど美しいし。これをさらに超カッコ良く美しくウヒョヒョな感じで画像化してゆきたい!! と思うようになる。

 じゃあ第一に光源をどうにかしないとネ。ということで、少々以前からデジ一眼に外付けフラッシュで撮影し始めた。が、外付けフラッシュでバウンス撮影すると、やはり天井や壁の色、あるいは着衣の色が影響する。変な色の光源(蛍光灯)がさらに壁や着衣の色に影響されてスゲくヘンになるよりはマシだが、やっぱり白が真っ白になってくれなくて残念。そしてこの毎度の残念感が次第にストレスに昇格するようになった。

 そこで!! 清水の舞台から飛び降りて全身打撲で逝ったと思ったら超越的念動力を発揮して蘇生して人生イチからやり直すつもりで、コニカミノルタのカラーメーターを買ってみた!! のが、今年の春前であった。って、この話、けっこー過去の時点から始まってる話でした。

 でも買ったはいいけど、なんか忙しかったりして、ちょっと使ったきり……なくしちゃったのであった!! うわースゲく高かったのにぃ~!! と猛烈に悔やんで数カ月、そろそろ悔やみ疲れて悔やみ終える頃になったら、もーほとんど目の前の引き出しからひょっこり登場カラーメーター参上!! てなわけで、最近やっとカラーメーターを本腰入れて使い始めた。

 実はかなり以前にCOMETのストロボ一式買いまして。カラーメーターも出てきたってコトで、じゃあ本格的に撮影環境を整えましょうと始めて、撮ってみた結果、やっぱりビシッとした機材で撮ると色がちゃんと出ますのう、と。プロ機材に感激した俺であった。

 のだが……。

(つづく)

コニカミノルタのカラーメーター IIIF。光源の色温度を測れるメーターなんダ!! 測るとオモシロイよ!! みんなも色温度計測をやっていこう!! でも、なんか、これ……“この製品の生産は終了しました”って、どゆこと? 世界のカメラマンが困るのでは!?カラーメーターの裏側。光源の色温度に応じて使用すべきフィルターの一覧がある。ホントは、ていうか従来から銀塩フィルムで使うためのメーターなんですな。ホワイトバランスで色温度を設定できるデジカメで使う場合は、この表が役に立つことは(ほとんど)ない。