うわっ、ATARIのLYNXだ!!
押し入れを整理していたら、記憶の奥の方を刺激する文字列を発見した。それは“ATARI”であり、んゴゴっ!! と思って文字列が印刷された物体を手元に引き寄せてみたら、それぞATARI LYNXであった!!
ATARI LYNXは1980年代に発売された“カラー液晶搭載”の“超高性能”な“ポータブルゲーム機”であり、当時としては非常に凄くすこぶるセンセーショナルなゲーム機だったけど高かったんで全然売れないんだろうなぁと思っていたら比較的に速攻で市場から消えていった。のだが、俺においては非常に凄くすこぶる思い出深いマシンである。
というのは、当時在籍していた仕事場っていうかファミコン通信編集部(現ファミ通)で、ATARI LYNX関連記事の編集担当者が拙者なのであった。LYNXのコトなら何でも知ってたんだヨ!! 嘘!! LYNXに関する情報がズゴバコ入ってくる立場だったんダ!! それと同時に、もーLYNX好きで好きでもー大変な俺だったんでした。
早速LYNXを手にし、「あるいは壊れてたりして!?」と少々ビビりながら電池を入れてみたら、あー良かった、動作した。当時は非常に美麗だと感じられたカラー液晶表示は、なんか色が薄くてショボめであったが、LYNXのコアな魅力であるブッ壊れてパンクで激しくて耳を突き破るサウンドは健在であった。
LYNXイジってて思い出したが、そうそう、コレ、電池の持ちがメチャ悪いのであった。同時にLYNX用ゲームにハマる人はハマるというか、クセのあるゲームタイトルが多いLYNXなので、LYNXヘビーゲーマーにはACアダプタ必須なのである。
あと、記憶の中にあったLYNXよりもゲンブツのLYNXの方が、ヤケにデカいのであった。デスクトップリプレイスメントポータブルゲームプレイヤー、とでも言おうか。あぁデカい。そしてゲームカートリッジ(カード)は挿すときが固く、抜くときは死ぬほど固く、場合によっては要ラジオペンチと言える。
……あぁそう言えばLYNX、前は2台持ってたんであった。が、友人に1台あげちゃったような!? その人、たまに、LYNXの定番ゲームである『カリフォルニア・ゲームズ』で息抜きしているとか。
しかしまあ、LYNXのゲームは、なんつーかゲーム界のハードロックみたいな感じであり、やっぱイイのである。こういうマシンやソフト、また出してくれないかなぁ、と思うオールドゲームファンの拙者なのであった。
ATARI LYNX本体。発売当時はゲーム業界の話題を総ざらい……でもないが、けっこー話題になったポータブルゲーム機であった。ATARIファンは大いに喜んだりした | ポータブルと言うわりには大きな本体。アメリカンサイズでの“ポータブル”と言えよう |
業界初のカラー液晶搭載ッ!! 当時は美麗に見えたが、現在見るとショボめのカラー液晶に見える。斜め手前から見ると最も美しく表示されるように設計してあるっぽい | 誰もがハマる、と言われた『カリフォルニアゲームズ』。単純だが思わずリプレイしてしまう優良ゲームであり、現代でも優良であり、拙者などはヤリ出すと数時間ヤッちゃって手首が痛くなる |