ビンテージ系音源モジュール

2006年6月30日 09:00

拙者手持ちのProphet5。画質悪くてすんません。鍵盤ベタつき中っす。独特の繊細かつ芳醇かつ柔らかな音色を聴いているだけで癒されるというシロモノだが、個人的にはPro Oneの音のほーが好きかもしんない。って別モンと言えば別モンですが。ちなみに上下にあるのはローランドのVP-330 VocoderplusとコルグのPolysix。これらは友人の所有物っていうか、オヤジが集まってアナログシンセ友の会状態っス
U氏所有の別バージョンminimoog。これも少々鍵盤ベタつき中。何度見てもカッコイイのであり何度音出してもンズガーンと脳に来るシンセサイザなのだ

 現実逃避ばっかりしてる俺ですけど、先日の現実逃避中に興味深いモノを発見した。CreamWareのASBシリーズ(モリダイラ楽器)である。

 PRO-12 ASBとかMINIMAX ASBといった機種があるんですけど、これら、いわゆるビンテージシンセサイザーの音色・操作性を模した“復刻版的ビンテージシンセ”の鍵盤ナシ製品っていうか音源モジュールである。PRO-12 ASBはSequential CircuitsのProphet5を、moogmusicのminimoogをそれぞれシミュレーとした音源だそうだ。

 上記リンクにあるサウンドデモを聴いてみたが、正直言ってProphet5やminimoogのイメージとは微妙に違う気がしたが、しかしこのテの機材は実際にイジってみないと音のクセがわからないっていうかシンセサイザだけにかなり自由度の高い音が出るわけで、やっぱり触ってみたいなぁ、と。

 で、もし、minimoogやProphet5と同様とまでは行かないまでも、けっこーイイ線イッてたりしたら、これはわりとタイヘンなコトかもしれないかもしれないような気がしてならないかもしれない!!

 というのはですね、実は拙者、Prophet5持ってるんですよ。入手経路はかくかくしかじかで、シンセマニア友人のUの野郎が「おまえこの値段で買えるの絶対安いよ買いだよ買い今しかないっ!!」と物凄い勢いで背中をドガドガ後押したという次第。実際相場より随分安い価格で入手できたので、Uの野郎もといU様には感謝している。

 ていうかナンでUくん、あの激安Prophet5買わなかったの? と後で訊いたら、minimoogの別バージョンを買った直後だったからという話。詳細は割愛するが、フツーの人の考えを遙かに超えたシンセマニアであらせられるU氏である。

 さて、拙者がProphet5を、U氏がminimoogを、実機で所有している。が、両方とも機材として不安な面が少々。しっかりとメンテナンスしていないと、調子悪くなったりするのだ。例えば両方とも外国メーカーの鍵盤楽器で、外国メーカーのシンセの鍵盤って、経年劣化で“ベタつき”が生じたりする。鍵盤を叩くと、叩いたまま戻ってこない状態になる症状が出がち。ローランドとかコルグとかの日本メーカー製のビンテージシンセでは、そーゆー問題が非常に少ないのだが、外国製鍵盤楽器はわりとヤバい。他にもガリが出るとか部分的に動作が不安定になるとか、ビンテージシンセは長生きさせるのもタイヘンだったりする。

 で、前述のPRO-12 ASBやMINIMAX ASBには、そういう問題を解決してくれる可能性がちょっとあるかも!! というわけで、拙者もU氏も興味津々中。しかも鍵盤がナイ!! MIDI対応(minimoogやProphet5はMIDIインターフェイスがない/けどMIDIインターフェイス付きのものも時々ある)!! 使いやすそうだしトラブりにくそう!! しかも、両機とも10万円少々てな価格!! (Prophet5やminimoogに比べたら)激安!!

 でも、肝心の音色・音質はどーゆー感じなのだろうか? やっぱり実機をいじくってみたいところである。

 しかし、こういう音源がポチポチと出てくる傾向は愉快ですな。なんかココ見るとこんな写真があって“PRODYSSEY”だって!! ARPも復刻されるのかーっ!! とか思う。アナログシンセがビンテージ云々じゃなくてその操作性や親しみやすさからブームになっているような気がする拙者である。