スタパ齋藤のApple野郎

俺のイチ押しスマホアクセメーカーESR! iPhone関連3製品の使い心地は?

 ケータイ Watch編集部から「ESR製品のiPhone関連製品を3機種借りてますが、使ってみます?」という連絡が。ESRは香港に本社を置くスマートフォンアクセサリーメーカーだが、俺はESR大好き。というのは、「あっこのケースいいな」「この充電器いいな」と思うと、ソレがESR製である確率が高い。購入して使うとシンプルだが実用的。徐々にESRファンになっていたのだ。

 なので編集部から連絡を受けた瞬間「はいはいはいはい! 使います試しまーす!」と即答。3つのiPhone関連ESR製品を借りたので、それぞれ使用しつつ印象を綴ってみたい。

 まずは「ESR 25W 3-IN-1 CHARGER WITH MagSafe + CryoBoost」という製品。Amazonで1万7999円で売られている。

「ESR 25W 3-IN-1 CHARGER WITH MagSafe + CryoBoost」はMagSafe充電器、Apple Watch充電器、AirPods充電器の機能を併せ持つマルチ充電器。
MagSafe充電器部分はApple認定品で最大15Wで充電可能。また充電中のスマートフォンを冷却するCryoBoostを搭載している。よーく見るとMagSafe充電器周囲に空間がある。
MagSafe充電器背面にはスリットが。内部にファンがあり空流を起こして充電中・使用中のスマートフォンを冷却するしくみだ。
MagSafe充電器の下方にはAirPods充電器がある。手前にあるのはAirPods充電中・充電完了を示すLEDインジケーターとLEDインジケーターのオンオフボタン。
Apple Watch充電器は最大5Wの充電に対応している。
充電中の様子。
もちろんiPhoneのスタンバイ機能も使える。

 お値段は張るものの、CryoBoost搭載だし、LEDインジケーターでAirPods充電中・充電完了がわかるし、しかもLEDインジケーターのオンオフまでできるし、充電ワット数も高い。シルバーとホワイトでまとまったカラーもキレイ。フットプリントは約16×9cmでさほど場所を取らない。シンプルに長く使えそうなマルチ充電器だと思う。

 ただ、個人的に残念なのは、電源接続用のUSB-Cポート。底面台座後方にあるが、これだと壁際ギリギリに設置したりできない。L型の変換コネクターなどを使えば……とも思うが、ここはもう一工夫ほしかった。

電源接続用のUSB-Cポートは底面台座後方にある。つないでいるのは付属のUSB-Cケーブル。これだと壁際ギリで置けないので、ユーザーによってはけっこう不満を感じると思う。

 でもまあデスクの片隅に置くとか、リビングの棚に置くとか、スペースに余裕がある場所にスマートな感じで置くなら、USB-Cポートの位置は気にならないんスけどね。そして、ほかの点はだいたい文句ナシ。キレイでかっこいいマルチ充電器だと思う。

クールにまとまっているトラベル向けマルチ充電器

 次は「ESR 3-IN-1 TRAVEL WIRELESS CHARGING SET」という製品。Amazonでは1万590円で売られている。これもマルチ充電器でMagSafe充電器、Apple Watch充電器、AirPods充電器を併せ持っている。でもトラベル用ということで携帯性を重視したデザインだ。

「ESR 3-IN-1 TRAVEL WIRELESS CHARGING SET」は携帯性を重視した3in1の充電器。これは専用ケースで、大きさは幅17×高さ9×奥行き5.5cmくらい。合成皮革だと思われる。
ケース内に必要品がスマートに収まっている。
左からACアダプター(20W/PD対応)、USB-Cケーブル、Apple Watch充電器、MagSafe充電器・AirPods充電器。
こんなふうに展開してスタンド状態で使える。開く角度は78度まで。
MagSafe充電器の後方にAirPods充電器。
Apple Watch充電器は着脱式で端子はUSB-C。必要に応じてこのように合体させて使う。Apple Watch充電器のみを単体で(モバイルバッテリーなどと組み合わせて)使うこともできる。
各種デバイスを充電中の様子。

 各充電器の最大充電W数が見つけられなかったが、ワイヤレス急速充電に対応していないのかもしれない。ただ、旅先で就寝中に充電するような使い方を想定していると思うので、まあ朝までには……という感じかもしれない。

 余談だが、俺の場合はワイヤレス充電に充電スピードはあまり求めていない。置いといてそのうち満充電になればいいかなくらいの期待度。ワイヤレス充電の速度にはそもそも期待していない。速く充電するならフツーにケーブルを使って充電する俺なのであった。

 さておき、こういう「トラベル」向きってなんかソソる。手にしているだけで「この一式を持って旅に出るのだッ!!!」と気分がアガる。

 ただ、現実的にこのトラベルセットを見ると、専用ケース内部、もうちょっと隙間を圧縮できるのでは、と。「こんなに小さなケースに、全部入ってる!」となれば「この携帯性抜群のトラベルセットを持って旅に出るゼーッ!!!」とさらに気分がアガるし、よりコンパクトに携帯できて便利だと思うのだ。

エアコン吹き出し口にしっかりセットできるMagSafe充電器

 最後にエアコン吹き出し口(ルーバー)取り付けタイプのMagSafe充電器の「ESR 15W CAR CHARGER WITH MagSafe」(編集部注:Amazonでは在庫切れ)。

「ESR 15W CAR CHARGER WITH MagSafe」の同梱物一式。USB-Cケーブル、シガーソケットタイプのUSBチャージャー、MagSafe充電器とエアコン吹き出し口取り付け用パーツ。
MagSafe充電器はスマートフォン充電中・使用中に端末を冷却するCryoBoostを搭載。端末に風を当てて冷やしながら充電などをする機構だ。
シガーソケットタイプのチャージャーはUSB-Cポート×2で、出力は合計40W。
ルーバー取り付け用のパーツ。ルーバーを挟む部分がかなり短いけど……大丈夫コレ?
まずルーバー取り付け用パーツを装着。あっ! かなり「噛む力」が強い!
そこにMagSafe充電器をセット。
シガーソケットに付属USBチャージャーをセットし、チャージャーとMagSafe充電器を付属USB-Cケーブルで接続する。
このチャージャー、シガーソケットにつなぐと青く光るのであった。
MagSafe充電器の充電W数は最大15W。通電するとCryoBoost機構部が青く光るのであった。
iPhoneをセット。マグネット吸着力は強い部類だと感じられる。
もちろん横向きにも。
ルーバー取り付け用パーツの関節が可動で、端末の画面向きもわりと広範囲で変えられる。
助手席に向けたりもできる。
ルーバー取り付け用パーツは、ルーバーを噛む力が強いが、ルーバーに対する着脱がタイヘンというほどではない。なので、MagSafe充電器の取り付け位置を手軽に変更できる。

 ……たぶんこの「ESR 15W CAR CHARGER WITH MagSafe」、俺が使ってきたルーバー取り付けタイプのスマートフォンホルダーの類としては、最もシンプルに取り付けられる製品だと思う。そのわりには、その固定力が強いという印象だ。

 ルーバーを挟む部分は狭く、やや柔軟性のあるラバーのような素材が貼り付けられている。最小限の開口しかしないが、一般的なカーエアコンのルーバーなら挟める感じで、その絶妙な「滑りにくさと開口幅と挟む力」がバランスして、十分な安定感を生み出している……ような気がする。

 MagSafe部の吸着力も強め。このルーバー取り付け用パーツとMagSafe充電器の吸着力の強さがあれば、まあまず不意にスマートフォンが落下するということはなさそう。最大15Wで充電可能な点、それから2つのUSB-Cポートをもつチャージャーまで合わせて、完成度の高いMagSafeカーチャージャーだと思う。

 てな感じのESR製品×3点。アクセサリー選びのご参考になれば幸いである。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。