スタパ齋藤のApple野郎

アルカスイス対応双眼鏡アダプターをMagSafe化! iPhoneをセットして試してみる

 本連載の前回でお見せしたMagSafe対応双眼鏡アダプター型スマートフォンホルダー。ナンじゃソレ? って感じですな。↓こんな経緯で進化(!?)してきたMagSafe対応ミニ三脚だ。

ミニ三脚にULANZI「R101」という汎用のMagSafe対応マウント(Amazonで2699円)を装着。ミニ三脚に手早くMagSafe対応スマートフォンを着脱できる。ただ、超広角撮影をするとミニ三脚の一部が写り込むという問題があった。
そこでMagSafeマウントとミニ三脚の間にアームを追加。これで写り込み問題は解消。ただ、携帯性を考慮してミニ三脚から自由雲台を外したため、MagSafe対応スマートフォン専用三脚になってしまった。
そこで別のMagSafeマウントを使って、カメラもMagSafe対応スマートフォンもセットできるものにしてみた。しかし携帯性がいまひとつになってしまった。
そこで使ってみたのが「双眼鏡 三脚アダプター 望遠鏡マウントブラケット」というもの。三脚に双眼鏡をセットできるアダプターで、1/4インチのねじ穴(三脚ネジ穴と同じ)がある双眼鏡に使える。
そこにMagSafeマウントを装着。このMagSafe対応マウントはVRIG「MG-01」でAmazonで1980円。吸着力はかなり強い。
シンプルなMagSafe対応ミニ三脚となった。
携帯時はこんな感じに。なかなかコンパクトに持ち歩ける。

 というコトでひとまず満足したが、双眼鏡アダプターがL字で、その部分がちょっとかさばる。どうにかなんないのかなーコレ、と。

非常にナイスな双眼鏡アダプターをMagSafe化して問題解決!!!

 MagSafe対応ミニ三脚の携帯性、もっとよくなる方法はナイのかなー、と思いつつまたもやAmazonを徘徊。そしたら解決策となる機材を発見。結果、↓こんなMagSafe対応ミニ三脚を作ることができた。

使ったのは「FANAUE 双眼三脚アダプター」で、これもまた三脚などに双眼鏡をセットする機材だ。Amazonで3299円で売られているが、10%オフクーポンがあったので3000円弱で買えた。
そこにMagSafeマウントのVRIG「MG-01」をセット。この2つの合計価格はだいたい5000円。
ミニ三脚と組み合わせて、そこにスマートフォンをセット。
携帯性はかなりイイ♪

 合計5000円くらいの費用で、ミニ三脚や一般的な三脚に、MagSafe対応スマートフォンを容易に着脱できるようになる。たぶん俺的完成形がコレ。携帯性も使い勝手も満足度が高い。あ〜ようやく納得のいくものがデキた〜。

アルカスイスにも対応、MagSafeマウント自体の着脱もワンアクション

 前出の写真では、ミニ三脚の自由雲台に「FANAUE 双眼三脚アダプター」をセットしていた。つまり使用時には「FANAUE 双眼三脚アダプター」をミニ三脚の自由雲台にネジ固定する必要がある。一手間かかるわけだ。

合体させたまま持ち運ぶとけっこうかさばる(長い)。のでバラして携行。使用時にはアダプター側を雲台にネジ固定する必要があるので一手間かかるが……。

 しかしこの「FANAUE 双眼三脚アダプター」、じつはアルカスイス雲台にも対応。アルカスイスについては下記記事で紹介しているが、雲台へのカメラ脱着を手早く行えるようにする機材のひとつで、事実上の世界標準になっている。

 この「FANAUE 双眼三脚アダプター」がアルカスイス対応なので、ミニ三脚などの雲台がアルカスイス対応品なら、ワンタッチ感覚で着脱できる。ミニ三脚の雲台が一般的なものである場合、アルカスイス対応クランプを追加して使うのも手だ。

アルカスイス対応のクランプ(マウント/雲台側に装着)とプレート(カメラ側に装着)の一例。これらはSUNWAYFOTOの製品で、クランプは「DDC-26」、プレートは「PT-26」。セット品がAmazonで3000円前後で売られている。たぶんアルカスイス対応クランプ・プレートとしては最小クラス。
クランプをミニ三脚上部の自由雲台に装着。これでアルカスイス対応になり、アルカスイス対応プレートを装着したカメラなどをクイックに着脱できる。
こういった単体クランプのほとんどには、1/4インチネジ穴があるので、一般的な雲台にセットできる(3/8ネジ穴の場合もあるので購入時は要注意)。……アルカスイス対応雲台のほうが安定度が高いが。
「FANAUE 双眼三脚アダプター」もアルカスイス対応なので、アルカスイス対応化したミニ三脚へと手軽&容易に着脱できる。
アダプターをアルカスイス対応クランプに乗せてキュッとネジを締めれば安定的に固定される。

 この「FANAUE 双眼三脚アダプター」、このタイプの双眼鏡アダプターとしては安価な部類。なのだが、作りもよくて使い勝手も上々。MagSafeマウントと合体させてスマートフォンマウントとしたときの使用感も非常にイイ。

 たとえばワンアクションでMagSafeマウントとアダプターを分離できる。本来は双眼鏡とアダプターを容易に合体分離できる(つまり三脚と双眼鏡の合体分離が容易)という機能だが、MagSafeマウント部を容易に着脱できるという利便にもつながっている。

アダプターの銀色のレバーを下げると容易にMagSafeマウント(三脚ネジ部)を着脱できる。アダプター上端にある黒いツマミを締めておけば、レバーを下げても着脱できず、不意の外れなども防げる。
こんな感じに分離できる。

 それからアダプター上端にあるツマミを少し緩めると、三脚ネジ部がクルクルと自由に回転可能になる。これは双眼鏡の水平方向の傾きを手早く修正するための機能だと思われる。

 MagSafe対応ホルダーとして使った場合、画面傾き修正や縦横画面向きの入れ替えをスゲくスムーズかつ手早く行えて便利だ。

上の黒いツマミを少し緩めると、MagSafeマウントごとスマートフォンの傾きを自由に変えられる。
回転する様子(端末はモックアップ)。
iPhoneをMagSafe対応ミニ三脚にセットし、iPhone自体を回転させつつ動画を撮ってみた。

 いや〜まさか双眼鏡を三脚に取り付けるためのアダプターが、見事に便利なMagSafeマウントに変わるとは!

 アレコレ試してみるもんスね!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。