ひと味違うクラカメ型iPhoneケース登場!! アドプラス「GIZMON iCA」
■ひと味違うクラカメ型iPhoneケース登場!!
今回のネタはアドプラスの「GIZMON iCA」。iPhone 4/4Sに対応したハードジャケットタイプのケースだ。初見では「あらまあ凝ったクラシックカメラ型ケース、面白いですな」とか思ったわけだが、コレ、単なる面白ケースじゃないんであった。
アドプラスの「GIZMON iCA」。クラシックカメラスタイルのiPhone 4/4S用ハードジャケットだ。ギズモショップ価格は3980円 | iPhone 4/4Sがこのように収まる。もちろんこの状態でカメラ機能を含む各種機能/ボタン類を使える。細部まで立体的ですな | カラーは革張りグリップ部の色違いで、ブラック、ブラウン、ホワイトが用意されている。軍艦部などほかの部分の色は共通だ |
けっこーリアルに作られたクラカメ型ケースだが、実際に使ってみると機能性という部分で突出したケースであることがわかる。たとえば、シャッターボタンや光学式ビューファインダーが使えたり、三脚にセットできたり、首から下げるタイプのストラップを装着できたり、実用的なギミックが多々ある。
また、このケースのための周辺グッズも多数予定されている。たとえばケース上部のマイクロホットシューに装着するためのフラッシュや専用レザーケース、ヘッドセット内蔵ストラップなど、一連の周辺グッズの準備が発売に向けて進められているという。
iPhone 4/4Sのボリュームを調節できるボタンもある。当然、カメラ機能使用時にはシャッターボタンとして使える | 光学式ビューファインダーなんかを備えちゃったりも。視野角はiPhone 4Sの広角側の視野と大雑把には一致している | 現在はまだ周辺機器の一部(コンバージョンレンズ)が発売されている程度だが、将来的にこんなシステムになるらしい |
いろいろな角度からヒキの強い「GIZMON iCA」。早速試してみたので、以降、このケースの機能や使用感などをレポートしてみたい。
■外見は独特だがマトモ感の高いケース
まずはパッケージ内容から。ケース自体は「32個のポリカーボネート製パーツによって作られている」とのことだが、パッケージ内容としては、ケース本体およびモックレンズ×2個、三脚穴付きスタンド、ストラップ用リング、ポーチとなる。
iCAのパッケージ内容は、ケース本体とレンズ2種、三脚穴付きスタンド、ストラップ用リング、専用ポーチとなる | レンズはダミーだが、携帯性に優れた薄型のものに交換することもできる。厚いほうはカッコイイけど少々嵩張る | レンズ中央は自分撮りのときに使えるミラーになっている。もちろん、2つのレンズともこのミラーを搭載している |
付属のストラップ用リングを使えば、一般的なカメラストラップでiPhone 4/4Sを首から下げて携帯できる | 付属の三脚穴付きスタンドを装着すれば、ケースを三脚に固定することができる。スタンド脱着は容易だ | 手に持ってみるとサイズ感もかなりリアル。ハーフサイズのクラカメといった印象になる。存在感も十分 |
そんなiCAにiPhone 4/4Sをセットするわけだが、セットが若干面倒だったりする。ただし、セット後はケースがしっかりとiPhoneをホールドするので、ケースとしての安心感は高い。
もうひとつ、各パーツの作りが若干粗く、樹脂パーツの緻密さという点では満足度が高くない。しかし、そういう粗い作りの部分は、ケースにiPhoneをセットするとほとんど見えなくなってしまうので、まあ許せる範囲だと思う。
ケースはパーツ5つで構成されている | まずはiPhoneをケース内にセットする | 次に軍艦部を装着。こんな状態になる |
次いでレンズの台座を装着 | そこにレンズを取り付ける | これで完成。面倒だが愉快 |
作りが粗い部分もある。たとえばレンズ台座が乗る部分に微妙な隙間が | ケース内部もわりと雑な印象で、中央の噛み合わせのシックリ感が希薄 | と言っても完成状態では目立たず、実用上とくに問題とならない粗さだ |
組み上げた状態でのiPhoneのホールド感は十分。ケースとして危なげなくiPhoneを保持してくれ、また、ケースの各部突起によりiPhoneが滑りにくくなった(iPhoneを落としにくくなった)とも感じる。なお、ケースに入れた状態で、iPhoneのボリュームボタン、Dockコネクタやスピーカー、ヘッドホンジャックやロックボタンにアクセスできる。
デザイン上の段差があるが、ボリュームボタンを問題なく操作できる | Dockコネクタやスピーカーの部分も露出しているので、充電も可能だ | ヘッドホンジャックやロックボタンもケースに入れたまま操作できる |
iCAに入れたままミュートボタンまで操作できたら完璧だったのだが、軍艦部の構造上、ちょっと無理なのかもしれない。この点だけ残念だが、ほかは問題ナシ。形状は独特ではあるものの、ケースとしての実用性は高いと思う。
■使いやすいカメラ系機能
iCAを使ってみて感じるのは、カメラ系機能の使いやすさだ。たとえばiPhone 4/4Sのカメラ機能使用時、iCAのシャッターボタンがそのままカメラ機能のシャッターボタン(ボリュームの+ボタン)として機能する。また、iCAは上部左右にフィルム巻き上げツマミを模した出っ張りがあったり、ダミーのレンズ部が出っぱっていたりして、iPhone 4/4Sを安定的にホールドして撮影できるのも好印象だ。
シャッターボタンが使えたり、ホールド感が高まったりする点で、iPhone 4/4Sのカメラ機能を使いやすくするケースだとも感じた |
あとですね、「ナイス!!」と思ったのがiPhone 4/4Sの内蔵カメラのための穴。この部分に「磁力で装着するタイプのコンバージョンレンズを容易にセットできる」のだ。
別売の「GIZMON iPhone用 ワイド&マクロレンズ」と「GIZMON iPhone用 フィッシュアイレンズ2」。どちらもレンズ手前部が磁石になっており、付属のマウント用リングを使うことでiPhone 3G/3GS/4/4Sへとクイックに取り付けられる |
iCAのレンズ部周囲は金属プレートでできている。ので、「GIZMON iPhone用 ワイド&マクロレンズ」と「GIZMON iPhone用 フィッシュアイレンズ2」を磁力で素早く装着することができる |
「GIZMON iPhone用 ワイド&マクロレンズ」は0.5倍のワイドコンバージョンレンズ。前側のレンズを外せばマクロレンズとしても使える。左がiPhone 4S単体で撮った写真で、右がこのレンズを使って撮った写真 |
「GIZMON iPhone用 フィッシュアイレンズ2」は180度の画角を持つ魚眼コンバージョンレンズだ。左がiPhone 4S単体で撮った写真で、右がこのレンズを使って撮った写真。円周魚眼なので丸い映像になる |
ちょっと気になったのは、上の写真のように、iCAのレンズ穴部は、iPhoneの内蔵カメラのレンズと少しズレていること。試したケースの個体的な問題かもしれないが、「コンバージョンレンズとの光軸がずれちゃってて大丈夫?」とやや不安になった。が、上記コンバージョンレンズを使って撮った写真にはとくに問題は見られなかった。
もうひとつ、iCA装着時にiPhoneのフラッシュ機能を使って写真を撮ると、状況にもよるが、フラッシュがある側に影ができることがある。iCAのレンズ穴でフラッシュ光の一部が遮られちゃうんですな。なお、コンバージョンレンズ使用時はフラッシュは実質上使用できない。
それから、光学式のビューファインダーだが、正確性を求めて使うと、iPhoneのファインダー(画面表示)とビューファインダーの見え方にけっこー差が出る。のだが、フレーミングが大雑把で良いスナップなどになら使える。直射日光下でiPhoneの画面が見にくい場合などには案外役立つ光学式ビューファインダーだ。
あと、三脚穴付きスタンド。GLIFのようなスタイルで使うスタンドで、iCAの下部にセットする。やや貧弱な印象はあるが、三脚にセットするための台座としてなら十分。自転車のハンドルにマウントするなどハードな利用はできないが、ミニ三脚とiPhoneを組み合わせて使う場合などならしっかり役立ってくれる。
てな感じの「GIZMON iCA」。ギズモショップ価格は3980円で、樹脂製のiPhone用ケースとしてはやや高価な部類に入るかも知れない。が、コンバージョンレンズを手軽に装着できたり、三脚への取り付けが容易だったり、iPhone 4/4Sで写真を多く撮るユーザーには有り難いユーティリティ性がある。外見的なオリジナリティもあるし、これで4000円弱はけっこーイイ感じではなかろうかと思う。
ただ、メーカーの製品写真を見ただけで購入すると、もしかすると「思ったような質感じゃなかった」と感じるかもしれない。iCAはヴィレッジヴァンガードなどの店舗でも売られているので、一度iCA実機を見てみるといいと思う。
2012/1/16 06:00