スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

ディスプレイの台座として買ったスピーカー、FOSTEX「PM0.3BD」からイイ音を出したいっ!

 デスクトップPCにFOSTEXの「PM0.3BD」という小型スピーカーを接続している。PCのアラート音やBGMの再生のためだ。

FOSTEXの「PM0.3BD」。Amazonで3万4650円で購入した。

 このスピーカーを選んだのは、上記記事リンクにあるとおり「40インチ曲面ディスプレイの揺れ防止の台座として役立てるため」でもある。

 横長ディスプレイって、揺れやすい机だとディスプレイも度々(わずかにだが)揺れる。ヤな感じであり、それをなくすために、ディスプレイがスピーカーの上に乗るようにセッティングしている。

FOSTEX「PM0.3BD」は、40インチの横長・湾曲ディスプレイの台座としても役立っている。
ディスプレイ下部がスピーカーと密着。これで揺れない。
FOSTEX「PM0.3BD」のサイズは、幅110×高さ212×奥行き133mm。ディスプレイ下部空間の高さも約110mmになっている。
FOSTEX「PM0.3BD」は高音がやや強めだと感じられたので、サブウーファーとしてFOSTEX「PM-SUBmini2」をつないで使っている。

 で、このFOSTEX「PM0.3BD」はけっこうイイ音が出る。「えっこの曲のココ、こんな繊細な音が入ってたの?」という気づきが多い、解像感の高い音が出る。

 あと高音がクリアで分離がよく、音の立体感も良好。ペア3万4650円のアクティブスピーカーなのに、なんか価格性能比が高いなぁ、と。

 だがしかし、ディスプレイの台座にしつつ音も出していると、本来のFOSTEX「PM0.3BD」の音がけっこー劣化してしまう。

 とくに高音域が濁るというか、キレが悪くなるというか、解像感が下がるというか……。まあツィーターの真下・間近に机面があるからそうなっちゃうんだと思うのだが。

 でもFOSTEX「PM0.3BD」の音の良さはすぐ取り戻せる。簡単なのだ。
 たとえば台座にしているFOSTEX「PM0.3BD」を手前に引っ張り出してツィーターを上にして立てるじゃないですかぁ……ほら! 高音がスッキリとクリアになった!

 さらに左右スピーカーを130cmくらい離して置くじゃないですかぁ……ほら! ステレオ感がスゲくUP!

 って、スピーカー設置の基本をなぞっているだけなのだが、素性のいいスピーカーってちゃんと置くとしっかりとイイ音が出るんスねぇ。でもなあ、ディスプレイ台座がなぁ……。

 と思ってFOSTEX「PM0.3BD」をディスプレイ台座じゃなくて、スピーカーとしてちゃんと置くべく、ディスプレイ台座探し再び(←何度もやってる)。

 すると、「これイイんじゃね?」というのを発見した。そしてソレを使ってみたら、みるみるうちに俺のデスクトップ環境がズギャッと良好化していったので、今回はそういう話をやってゆきたいッ!!!

「洗濯機用防振かさ上げ台」でディスプレイ揺れが止まった

 ディスプレイ台座を探していて「これイイんじゃね?」と思ったのが↓コチラ。

 洗濯機の高さを上げるための追加の脚で、「かさ上げ台」というらしい。Amazonで2本セットが1299円だった。

 もしダメだったら洗濯機のかさ上げ台として使用すべく、2個すなわち合計4本購入した。

これが「洗濯機用防振かさ上げ台」。洗濯機の脚の下に置いて、洗濯機の高さを上げるために使う。
アルミ製の頑丈な構造の筒で、高さは12cm。0.8cmの高さ微調整が可能。
ほかのかさ上げ台とは違い、ミョーに高級感がある。ただ下側にくる白い樹脂部分が安っぽい。

 この「洗濯機用防振かさ上げ台」を使ってみたら、もうバッチリ。じつは過去にも「洗濯機用防振かさ上げ台」的なものをディスプレイ台座として使ったことがある。テーブルを少し高くする台とかそういうのを。

 だがそういう、縁の下の力持ち的なグッズを机上の目の前に置くと、なんかもうカッコ悪いのである。みすぼらしい机上? そういう感じになってしまう。

 しかしこの黒いかさ上げ台は、シンプルでカッコ悪くない。「えっこういうデザインのディスプレイなんですか?」って感じで、ディスプレイ揺れ防止台座としてイイ雰囲気で使える……と思う。

かさ上げ台を設置した直後の写真。画質が悪くて申し訳ないが、あまり違和感がない! しかも脚自体が頑丈で安定感もバッチリ!

 4本買っちゃったので4本ともディスプレイ台座として使ったが、左右1本ずつでOKということがわかった。

 なので、現在は左右1本ずつにゴムの滑り止めを加えて使用中。

新たに購入したゴムの滑り止め。ソファの脚の下などに置いて使うモノだが、前出の「洗濯機用防振かさ上げ台」にシンデレラフィット

 Amazonにて8個入りで1299円だった。

こんなサイズ感。凹んだ部分は5cmで、前出のかさ上げ台直径も約5cm。ピッタリはまる!
かさ上げ台を左右に1本ずつ、ゴムの滑り止めを上下につけ、ディスプレイ揺れ防止台座として使っている。非常にシンプルで安定感もあり、大満足と言えよう。
ちなみに、ディスプレイ台座はCクランプにより机の天板に固定している。左右二箇所で固定しており、ディスプレイは机ごとでない限り倒れることはない。

 これでFOSTEX「PM0.3BD」はディスプレイ台座という屈辱的な使われ方から解放された! っていうか、FOSTEX「PM0.3BD」を良好なセッティングにして、イイ音を出せるようになった!

クランプ式のスピーカースタンドを買ってみたが……

 俺的デスクトップ環境では、FOSTEX「PM0.3BD」を机上から22〜23cmくらいの高さに設置するのが好ましい。ツィーターがちょうど耳の高さにくるからだ。

 じゃあスピーカースタンド、か。そう思ってサンワサプライ「100-SPSTN03」を買った。

 サイズ的にFOSTEX「PM0.3BD」にちょうどよく、狙いの高さにセッティングできそうだからだ。サンワダイレクトにて6480円で購入した。

サンワサプライ「100-SPSTN03」は机の端にクランプで固定するタイプのスピーカースタンドだ。
左側がスピーカー後方。後方・左右のストッパーがスピーカーの落下を防止する。
スピーカーの迎角も変えられる。
スピーカーが乗る面には滑り止めシートが貼られている(というか組み立て時に貼る)ので、スピーカーを下向きにした場合でも滑り落ちにくい。
高さは20.3〜29.4cmの範囲で変えられる。
低い位置にしてスピーカーを顔に向けるようなセッティングもいいかもしれない。
実際にFOSTEX「PM0.3BD」を乗せてみた。
イイ感じ。ジャストマッチという雰囲気。
上向きに。とても安定している。
下向きに。ちょっと不安な気がするものの、安定している。

 左右のクランプ上のストッパーは、その幅を自由に調節できるが、スピーカーの幅とピッタリかそれより数ミリ狭くすると、意外なほどしっかりとスピーカーをホールドしてくれる。

 その調節がやや面倒ではあるが。ほか、高さ調節、向きの調節、迎角調節などは手軽に行えて便利。

 そして当然ではあるが、クランプ式は机上を狭くしない。このスタンドの場合はクランプ部が9×9cm程度。スピーカーを直に置いた場合より机上面積を専有しなくて快適だ。

 あと、ある程度高い位置にスピーカーを置くと、ウーファーやツィーターに不意に触れて破損させてしまうような危険が減って安心感がある。FOSTEX「PM0.3BD」の場合はネットもないのでなおさらだ。

ささっと設置……のつもりが、あら失敗!

 このスタンドにFOSTEX「PM0.3BD」を乗せてイイ音で聴こう! と思って作業を始めたらすぐ「失敗」を発見。

 なんと、このスタンドにFOSTEX「PM0.3BD」(の右ユニット)を置くと、スピーカーの後部端子が塞がれてしまうのであった。

 まあでも一工夫で対処できるが。……しかし、いや〜こういう失敗があるとは……。

FOSTEX「PM0.3BD」の右側ユニットをこのスタンドに乗せると、スタンド後方のストッパーがスピーカー後方の端子を塞いでしまう。端子にケーブルを接続したまま乗せると、このようにスピーカー後方が浮いてしまい、端子にもストレスがかかる。ある程度スピーカーを前方にずらせばいいのだが、そうするとスピーカーの安定感がけっこう損なわれてしまう。
スピーカー後方が浮いた状態でスタンドにセットしても、使えないことはないのだが、USB端子は塞がれてしまう。FOSTEX「PM0.3BD」はUSB-DAC内蔵でPCとUSB接続するとノイズが少なく高音質だが、このスタンドだとそういう使い方ができない。俺の場合、FOSTEX「PM0.3BD」内蔵ではなくべつのUSB-DAC経由でPCと接続している。
俺的対処方法。単にスペーサーを自作しただけ。
これをスタンドの上に置いて……。
そこにスピーカーをセット。スタンドのストッパーとケーブルが干渉することがなくなった。
PCとのUSB接続もできるようになった。ちなみにスタンド側の後方ストッパーをなくしたい場合、切断するしかなさそう。曲げようとするとスタンド後方底面も曲がってしまいそうだ。
自作スペーサーは採寸ミスで前方にちょっと出っぱってカッコ悪い! そのうち切りましょう〜。
ちなみにFOSTEX「PM0.3BD」左側ユニット後方は、低くない位置にひとつコネクターがあるだけなので、スタンド後方ストッパーとは干渉しない。

 アリガチかも〜こういう失敗。そこまで細かく調べてスタンドとか買わないしなー、と。

 でも、スタンドの高さ調節機構があったので、スペーサーを置いても左右スピーカーを同じ高さにでき、問題はほぼ解決したカタチ。そしてFOSTEX「PM0.3BD」をスタンドに設置した様子が↓コチラ。

えっDTMの人の机? みたいな雰囲気になった。左右のスピーカーは、面ファスナーベルトを使ってスタンドに固定している(落下防止)。
左スピーカー。こちらに真っ直ぐに向けた。
右スピーカーもこちらに真っ直ぐ。ツィーターは耳の高さ。
スタンドは机の端にクランプ止め。専有面積は約9×9cm。
左右ともクランプ止め。机の端なので、机上を広々と使える。

 こういうスピーカースタンド、初めて使ったけどイイすね。スピーカーが邪魔という感じがしないし、実際に机上の良好な位置にスピーカーがセットされているものの、机の広さを奪わない。

 また俺の場合、ディスプレイ下の空間が以前よりも広くなったので、そこに細々したモノを置くことができるようになった。

 常用する充電器やUSBハブなどを置いているが、これまでそれらがあった机上位置は空きスペースになった。

 そういう空きスペースができてくると、正の連鎖っていうか“片付きの好循環”が生まれたりもする。

 俺の場合は「じゃあデスクオーガナイザーとサブウーファーの位置を変えるために、机の横に棚板を1枚付けよう」ということになった。

 そうして片付けを進めたら、近年希に見る俺的デスクトップ環境の整いよう!

2024年9月の俺的デスクトップ。8月の20日頃にスピーカースタンドをセットし、そのツイデに棚板を追加しつつ片付けを進めた。その後、こんな状態がずっと続いている。机上には、たまにハードウェアやその箱が乗ったり、スマートフォンが横倒しになっていたりはするが、一度片付いて、使うモノの居場所がしっかり決まると、机上の整頓状態はその後も続いたりする。

 すニャらしい! FOSTEX「PM0.3BD」からイイ音を出したいっ! と思って邁進したら、ツイデの片付けが生まれて、いろいろ大変化! スピーカーからはイイ音が出たし、NASもサブウーファーも邪魔にならない場所に収まったし、外付けSSDはよく冷える位置に片付いたし!

 なんかFOSTEX「PM0.3BD」が大きな変化のきっかけになった感じ。スピーカーがきっかけで仕事環境が一変するとは思っていなかった。おもしろいっスね、こういう連鎖みたいなの。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。