スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

2万円台のカラーレーザープリンターを購入! 俺がライターになったきっかけも思い出した!!!

 カラーレーザープリンターを購入した。仕事場用。機種はブラザーの「HL-L3240CDW」。Amazonで2万3227円で買ったが、現在は2万2954円で売られていると思ったら、その翌日には2万2745円になっていた。くぅ〜っ!

ブラザー「HL-L3240CDW」カラーレーザープリンター。A4印刷まで対応し、有線(イーサネット)/無線(Wi-Fi/スマートフォン接続)プリンターとして使える。※画像はブラザーWebサイトより。

 使った印象から言えば、俺的にはヒッジョーに快適。プリンターなどというハードウェアを買ったのはスゲく久々であるが、その久々の買い物はスゲい満足度に直結した。ちなみに俺の使い方は後述するが、ちょっとヘンなので、この時点で「このHL-L3240CDWってイイらしいから買っちゃうか」などとしないでほしい。

 満足したのは印刷速度とか印刷クオリティとかいう要素ではなく、その大きさ。小型インクジェットプリンターとまでは行かないが、カラーレーザープリンターとしてはかなりコンパクトな部類になると思う。具体的な大きさは幅399×奥行き399×高さ239mm。

 小さ〜い! コレだよ近年の俺が求めていたカラーレーザープリンターは! と思うと同時に安価だったのでズギャッと購入した次第。以降、このカラーレーザープリンターについてレビューしてゆきたいッ!!!

買った理由と俺的カラーレーザープリンター運用

 今回買ったHL-L3240CDWの前に、ブラザーの「MFC-L8650CDW」という製品を使っていた……というか現在も所有しリビングで使用している。2016年に買ったカラーレーザー複合機だ。既に廃番品で、直近の5年くらいは、たまーにしか使っていない。

ブラザー「MFC-L8650CDW」カラーレーザー複合機。A4印刷まで対応し、有線/無線プリンターとして使えるほか、スキャンやコピーやFAX送受信にも対応している。※画像はブラザーWebサイトより。

 使用目的は月に1〜2度程度のカラー書類印刷。前述のとおり最近の5年くらいはこういう使用頻度になっている。

 この程度の使用頻度ならコンビニのマルチコピー機を使えばいいのでは? って感じである。じつは以前はそうもしていた。

 しかし、急に「えっ免許のコピーを紙で送れって!?」「バーコードをプリントして同梱しろってか!」などプリントの必要が出たりして、コンビニに行こうとしたら、外が大雨、みたいな? やっぱり手元にカラーレーザー複合機があるといいニャ、と。

 前に使っていたブラザー「MFC-L8650CDW」カラーレーザー複合機は、書類印刷のためでもあったが、家で使えるカラーコピー機としてたいへん便利なのであった。たまーにしか使わないが。

 カラーレーザープリンターを使っているのは、俺的使用頻度だとインクジェットプリンターより実質的なランニングコストが低いと感じられるからだ。俺のように使用頻度が低いと、インクジェットプリンターではヘッドの目詰まりが起きがちだったりする。あるいはヘッドクリーニングでインクが減りがちだったりして、少ししか印刷してないのにインクがどんどん減る、的な。

 一方カラーレーザープリンターだと、そういうコトが起きにくい。実際、ブラザー「MFC-L8650CDW」は2016年購入品だが、まだトナーはたっぷり残っていて正常に印刷できる。本体購入代金に加えてかかったコストはPPC用紙代と電気代だけ。つーかスゲいなカラーレーザープリンター! 使用頻度が低いと8年経ってもぜーんぜん問題ないなんて!

 ちなみに新しく買ったブラザー「HL-L3240CDW」カラーレーザープリンターは、7年間の製品耐久をうたっている。なので、たぶん、俺的使い方だとやっぱりずーっと長もちしちゃうんだと思われる。

 さておき、このHL-L3240CDWは仕事場用として新導入。その理由は一にも二にもコンパクトさ。「……このサイズならフツー的サイズのワゴンの棚に載るゼ!!!」と考えた。

 前出のカラーレーザー複合機MFC-L8650CDWは、けっこうデカいのである。幅410×奥行き503×高さ492mm。なので普通のワゴンの棚とかには載らないことが多い。

 そんな大きさなので専用のプリンター台に載せて使っていた。確か純正品で「えっ?」ってほど高価だったが、最小のフットプリントで設置できつつキャスターがついていて実用的だった。

 ……というか、このカラーレーザー複合機MFC-L8650CDWは重さが約27.6kg。いったん設置したら動かせない。たまーにしか使わないので、使用時だけ引っ張り出すような感じで使いたいとなり、最小フットプリント&キャスター付きプリンター台が必須なのであった。

 しかし試用頻度が落ちてくると、もはやプリンター台と複合機MFC-L8650CDWがかなり邪魔に。月に1〜2度の印刷のためにこの小型冷蔵庫的な存在を仕事場に置いておかないといけないなんて……。

 あ〜仕事場スペースの無駄を痛感する!!! そのうち絶対コンパクトなのに買い換える!!! 絶対にだッ!!! そしてその誓いが、今、果たされたのだ。

プリンターと同時にワゴンとカバーも購入♪

 コンパクトなカラーレーザープリンターHL-L3240CDWと同時に、このプリンターがちょうど載る(少しハミ出る)ワゴンも買った。モノはサンワサプライの「100-DESKN006LM」で、Amazonでは1万800円で売られている。

サンワサプライ「100-DESKN006LM」はキャスター付きワゴン。だが展開するとデスクとしても使える。
再度HL-L3240CDWの大きさ。サンワサプライ「100-DESKN006LM」のワゴン部棚に収まりそうだ……少しハミ出る気もするが。

 同時にプリンターカバーも購入。何しろ俺のプリンター使用頻度は月に1〜2回。ワゴン中段に置くとしても、それでもやはりホコリかぶっちゃうしネ! カバー! カバー! カバーでホコリ防止!

 購入したプリンターカバーはサンワサプライの「200-DCV037」。Amazonでは2480円で売られている。

サンワサプライ「200-DCV037」は、HL-L3240CDW用カバーとして使うには大きさがチグハグだが……ほかに良さそうなのを探せなかったので、「まあどうにかなるだろう!」と雑に購入した。

 ワゴン・デスクにHL-L3240CDWを載せる。よしイイ感じで載った! そしてカバーをHL-L3240CDWにかぶせる。んーまあコレでもイイんじゃないかな! とカバーできた。

ワゴン・デスクにHL-L3240CDWを載せた様子。ほぼピッタリ♪ ワゴン下段にある箱には各種用紙が入っている。実は2016年にカラーレーザー複合機を買った勢いで、いろーんなオモシロ的用紙を買ったのだが、思いっ切り持て余している。月に1〜2度の小枚数印刷なので全然減らない。
ワゴン部からHL-L3240CDWの前面が少しハミ出た。でも許容範囲。
デスク状に開いた状態では、プリンターはデスク右側からアクセスする。プリンター上部に排紙されるので全然不便はない。
購入したカバーをプリンターにかぶせた様子。プリンター上半分を大雑把に覆えるという使用感。
デスクは撮影スタンドとしても使っている。撮影スタンドとして使用時はプリンターはカバーした状態。ちなみにこのワゴン・デスク、たたんだ状態だとキャスターの動きがけっこう悪くなることがある(キャスター同士が干渉することがあるため)。展開した状態だとキャスターの動きはスムーズだ。

 うーん素晴らしい! ワゴン・デスクをたたんだ状態では撮影台兼プリンタースタンドであり、ワゴン・デスクを開いた状態だとより余裕のある撮影スタンドとして使える。「プリンター専用の置き場所」って存在感ではなく、HL-L3240CDWが全然邪魔に感じられないあたり、仕事場スペース節約上も精神衛生上も、ヒッジョーによろしいッ!!!

 と、まだ数枚しかプリントしていないのに、カラーレーザープリンターHL-L3240CDWおよびそれを取り巻く環境およびトータルのスッキリ感に、大満足なのであった。あー買い換えて(というか置き換えて)よかった!

ドキュメント全般を快適に印刷できるレーザープリンター

 HL-L3240CDWのレーザープリンターとしての詳細はブラザーの公式ページをご覧いただくとして、しばらく使ってみた印象を書いてみたい。印刷は快適なのか? とか。

 まず印刷速度だが、メーカー公称「カラー/モノクロ A4片面 約26枚/分の高速印刷」となっている。俺の場合はスプレッドシートやテキスト書類をプリントすることが多く、Wi-Fi接続で使っている。PC側で印刷を実行すると間もなくプリントが始まる。そのとき待たされるという印象はあまりない。「テンポ良くプリントできてるな」という感じだ。

 印刷品位は、ドキュメント印刷なら上々のクオリティ。使う紙によって若干異なってくるとは思うが、非常に小さな文字をプリントしてもクリアで可読性が高い。グラフなど図版入り書類をカラーでプリントすることが多いが、発色や可読性・視認性について文句は全然ない。

 ただし写真印刷には向かない。多くのカラーレーザープリンターがそうだと思うが、写真など色鮮やかさやコントラストの高さが求められるデータをプリントすると、なーんかこう「ネムい」「色が浅い」「クッキリ感がいまひとつ」という印象になりまくりだ。

 また、印刷時にはそれなりの音(用紙を搬送するモーターや機構の音)がするものの、印刷自体は静かに行われる。一定の音が出るだけなので、あまり気にならない。

 プリントはMacから行うことがほとんどで、Macとプリンターの接続はWi-Fiルーター経由。俺の場合、プリントが必要になったときにHL-L3240CDWをオンにしている。そこで感じるのは「HL-L3240CDWにしてからMac上ですぐプリンターが見つかるようになった」ということ。

 これ以前に仕事場で使っていたブラザー「MFC-L8650CDW」カラーレーザー複合機の場合、プリンターの電源を入れてもMacからプリンターが見つからないことがけっこうあった。その場合はMacを再起動もしくはログオフ・ログインするとプリンターが見つかった。

 その問題がHL-L3240CDWでは起きていない。プリンターのおかげなのかmacOS側のナニカが変わったのかわからないが、あら快適♪ 「プリンターがLAN内で見つからない問題」はちょっとしたストレスで、起きると「チッ、またかよ」みたいな鬱憤が発生するが、HL-L3240CDWにしてからそれがなくてスッキリである。

 ちなみに、仕事場では以前ブラザー「MFC-L8650CDW」カラーレーザー複合機を使っており、現在は複合機でないレーザープリンターHL-L3240CDWを使用中。複合機のときはコピー機能を手軽に使えたので便利ではあった。

 HL-L3240CDWにしたらあの便利なコピー機能が使えなくなる、どうしよう? じゃあアレか、スマートフォンやフラットベッドスキャナでコピー対象を撮影/スキャンしてMacに取り込み、それをプリントすればいいか! と思ったのだが、結局現在でもリビングにはブラザー「MFC-L8650CDW」カラーレーザー複合機があるので、ソレでカラーコピーを取っている。

 てな感じでたまーに使うカラーレーザープリンターHL-L3240CDW。コンパクトで置き場所問題も解決し、カラーレーザープリンターとしての動作も文句ナシ。快適に使えている。

余談で駄文・俺とレーザープリンター

 カラーレーザープリンターHL-L3240CDWを見て「てゅーかカラーレーザープリンターが2万円台ってナンなの?」とあらためて思う俺であった。

 かつての俺にとってはレーザープリンターは憧れの存在。1990年台にはとくに憧れており、同時に必要性も感じたので、1997年にモノクロレーザー複合機を買った。FUJIXEROXの「LaserWindOffice105W」である。メーカー価格11万8000円。

1997年に使用中だったFUJIXEROX「LaserWindOffice105W」。レビュー記事の写真をAIで拡大しているので、細部が捏造気味。

 この憧れのレーザープリンターを買って超高品位の印刷物を出力してウットリしていた俺。FAXの受信と等倍モノクロコピーまで取れる! やっぱプリンターっていいなぁ〜、と今ではあまり思わないコトを思いまくっていた。

 というか、個人で印刷できるというコト自体が衝撃、という時代も通過してきた。最初に感動したのはワープロ専用機。大学時代の友人が「オレ、字が汚いから、ワープロ専用機で論文書くことにした」と購入した東芝「Rupo」だったかを触らせてもらって感動したのだ。

 ナニコレ! 超キレイな文字で文章が印刷されてる! なにナニなにコレ! それまで印刷絡みのマシンはタイプライターあたりしか使ったことがなかったので、「個人で文書印刷ができる」ということにエラく感動したのであった。

 ただあまり大きな文字にすると、ワープロ専用機独特の文字になってしまう。現在では「逆にソレが味があってイイ」とちょっと人気があるようだ。たとえばワープロ専用機の拡大処理を再現したフォント「ワープロ明朝」がある。

irori(@irori___)氏制作の「ワープロ明朝」フォントの表示例。小さな文字だとキレイに印刷された当時のワープロ専用機だが、大きな文字を印刷するとこんな感じになってしまった。

 その後、ワープロ専用機は加速的に進化し、画面も大きくなりつつ印刷品位も高まりまくったので、「文書を印刷できるハードウェア」という憧れから、ワープロ専用機を購入。すげっ! 俺専用の印刷機を手に入れたゼ! みたいな?

 しかし、なにかの文章を書くという目的がない。手段だけ手に入れて満足した俺であったが、まあでもなんか書かないと印刷して楽しめないということで、テキトーな小説風文章を書いて印刷してみたりしていた。

 その印刷物を見た友人が「すげぇ!」と。凄いっしょソレ〜、超キレイな印刷物でしょ〜♪ 「いや、そうじゃなくて、この小説おもしれえ! 続き書いて!」などと。え? なに? 文章の内容? じゃあ続き書くか。

 書いてみたら友人はさらにオモシロがり、別の友人にもそれが伝わり、妙に人気が出た俺的文章であった。でも、文章で人が喜ぶのって、楽しいネ♪

 それがたぶん、俺がライターになったきっかけだ。

 その後、PC98とかいうパソコンにドットインパクトプリンターだったかサーマルプリンターだかをつなげつつ、ワープロソフトを使い、パソコンを印刷機化した。すると、あらま、パソコンのワープロソフトが便利じゃーん、と。

 じゃあなんか書こう。そしてゲームのレビューを書いて印刷して出版社に無理矢理送りつけたら電話だか手紙が来て「ウチで原稿書きなはれ」的な展開に。

 印刷がきっかけで出版業界に入って自分のテキストをキレイな文字で印刷してもらえるようになった俺。しかもお金までくれるー♪ みたいな?

 しかし時代はソッコーで移り変わり、当時レーザープリンターに「なにこの活字・写植っぽさ!」と感動したものの、間もなく写植も活字も超斜陽となりつつ、紙の出版物もどんどん減りつつ、現在では「つーかさー、印刷する必要ってあんまりないよねー」という時代に。「画面で見ればいいしねー」みたいな?

 そうなってくるとカラーレーザープリンターが2万円とかになっちゃうのかニャ? この先もたまーにプリントして印刷機のコトをボーッと考えたりしてゆきたいッ!!!

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。