スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
iPhoneやiPadをテレビ化する超小型デバイス!!!
2021年6月28日 06:00
3cm角で約14gのLightningワンセグチューナーを使う
アーッ!!! またワンセグチューナー買っちゃったーッ!!! だって小さかったんだも~ん♪ ↓こんなサイズ。
いや~モノとしては単なるiPhone/iPad向けのワンセグチューナなんスけどね、ここまで小さいの見たことなかったなぁ、と。ライバル機(とは言ってもほんの僅か)と比べても、コンパクトさにおいてワンランク上って感じ。
正直なところ、俺の場合はワンセグ放送をいつもiPhoneとかで観たいってわけではなく、災害時の備えとしてワンセグチューナーを用意しておきたいというスタンス。なので、このくらいコンパクトなワンセグチューナーなら、バッグに入れっぱなしにして携行しても良さそうだなぁ、と思ったのであった。
そしてこの「モバイルワンセグチューナー KR-012AP」、機能的には録画やタイムシフト再生や字幕表示なんかにも対応しつつ、音だけをバックグラウンド再生できたりもして、わりとコナレているという印象。アンテナはMCXコネクターで接続するあたりフツー的仕様ではあるが、こういうフツーの仕様だと自分で好みの外部アンテナとかつなげられたりして、ちょっと応用も利きそうだ。
で、しばらく使ってみたら、なかなかイイ感じ。特にアプリが使いやすくて好印象♪ てなわけで以降、このワンセグチューナーについてレビューしてゆきたいッ!!! なお、以下に掲載するスクリーンショットの一部には、著作権を考慮してボカシを入れたりしているッ!!!
簡単セットアップ、アプリはコナレた使用感
ケンコー・トキナーの「モバイルワンセグチューナー KR-012AP」は充電式のワンセグチューナーで、USB充電(microUSB)して使う。電池切れの状態から満充電までに約3時間かかり、満充電からの連続視聴可能時間は約4時間。パッケージには本体のほか、充電用USBケーブル(Type-A/microUSB)、ロッドアンテナ、スタンドアンテナ、説明書が付属する。
わりとシンプルなパッケージですな。ちなみにこれらパッケージ内容一式は、はがきが入るサイズのビニール袋に余裕で収まる。パッケージ内容一式を全部携帯するのもわりと現実的だ。
さて、使用前のセットアップ。非常に容易で、ワンセグチューナーを端末のLightningポートに接続し、言われるがままに専用アプリをインストール。初回アプリ起動時に「チャンネルのスキャン」を行えば使い始められる。
あとは「EyeTV Mobile」アプリの操作をするだけ。一度使えばその後は直感的に操作できるUIのアプリで、ワンセグ視聴用アプリにややアリガチな「雑な作り」もあまり見当たらず、イイ感じの使用感だ。スクリーンショットで見ていこう。
ワンセグチューナー好きなので、これまでこのテのワンセグチューナー用アプリをけっこう使ってきた。で、このアプリ、かなり使いやすく感じられる。他のアプリが「スマートフォンなどでワンセグを視聴するにおいて最低限の使い勝手」という感じなのが多いなか、このアプリは「けっこう快適にアプリを扱いつつワンセグを視聴できる」という使用感。アプリの使用感が他よりちょっとイイことから、本体や付属のアンテナまで「ちょっと良いモノ」に見えてくるから不思議だ。
アーッ!!! iPadで使うと少しリッチーッ!!! iPad miniが好バランスーッ!!!
モバイルワンセグチューナー KR-012APはLightningコネクター搭載のiPhoneやiPadに対応している。ということで、手持ちの第5世代「iPad mini」でも使ってみた。
いや~小型テレビって感じで、な~んか非常にカワイイ!!! 前出のiPhone 12 Pro Maxとの組み合わせはサイズ的なバランスがかなり良いと感じていたが、iPad miniとの組み合わせの方がよりテレビっぽくてイイ。ワンセグを7.9型画面に表示すると画質の荒れが目立っちゃうんスけど、見やすさや操作しやすさはワンランク上って感じ。
それと、「EyeTV Mobile」アプリはiPadで使った方が操作感も表示もリッチ。より快適に使えて気分がイイ。どんな表示か、スクリーンショットと説明文で見ていこう。
まあちょっとした見栄え・機能性の違いではあるが、iPadでEyeTV Mobileアプリを使うと、さらに使いやすくなるという印象だ。こういう使い勝手があると「これでさらにフルセグまで視聴できたらいいのにナ」とか思ってしまう。
ただ、EyeTV Mobileアプリについて、ちょっと残念な点がひとつ。それはアプリを起動した時、けっこうな頻度で「ワンセグチューナーを接続し直してください」的な表示が出ること。アプリを連続して使っている時は問題ないが、アプリを終了してまた起動すると高頻度で↓こんなような表示が出る。
それともうひとつ。アプリを起動していない状態でワンセグチューナーを接続すると、↓のような表示も出る。
ちょっとタップするなりチューナーを抜き差しすれば済むことなので、まあ大した手間ではないが、「も~毎回コレだよ」と軽くイラッとするのであった。アプリのアップデートとかで改善されるのだろうか?
ケーブルなどを追加して快適化してみる
使いやすいアプリにより、イイ感じでワンセグを視聴できるモバイルワンセグチューナー KR-012AP。だが、場合によっては「快適ではない」ということも。
ひとつは、端末をケースに入れている場合。iPhone/iPadのLightningポート付近を覆ってしまうケースを使っていると、ワンセグチューナーを端末に接続できなかったりする。ケース入り端末に対しては、ワンセグチューナーから伸びるLightningプラグが実質短いのだ。
つまりこのワンセグチューナーはiPhone/iPadがハダカ状態でないと、恐らく多くの場合は使えない。えー? ハダカ?? ソレはイヤ~ン!!! そこで使ったのが、Lightning延長ケーブルの類。
若干怪しいカテゴリーのケーブルではあるが、こういったケーブルを使えばケースに入った状態のiPhone/iPadでもワンセグチューナーを使えるようになる……ことが多い。とか若干濁しているのは、手持ちのLightning延長ケーブル数本のうち、1本は延長ケーブルとして機能しなかったからだ。前にも似たような経験をしているので、Lightning延長ケーブルならどれでもOKってわけではなさそうだ。
でもまあ、こういう延長ケーブルを使えば、ワンセグチューナーのLightningコネクターに無理な力が加わることも減るので、チューナーをより長持ちさせられる気がする。iPhone/iPad側のLightningポートにも、あまり無理な力が加わらなくなるように思う。
もうひとつ、アンテナの問題。場所によってはワンセグをうまく受信できないことがある。電波が弱くて映像がガクガクになったり。鉄筋とかの室内だとワンセグの受信状態がいきなり下がったりもする。
モバイルワンセグチューナー KR-012APに付属するスタンドアンテナのケーブル長は2m弱。なので、窓際にアンテナをセットしたくても、状況によっては届かないかもしれない。届かないと感度が悪くなり、ワンセグ放送を受信しにくかったり、受信できなかったりする。
モバイルワンセグチューナー KR-012APは、多くのワンセグチューナーと同様、アンテナ用コネクターがMCX(ジャック)になっていて、そこに外部アンテナをつなげられる。アンテナ側のケーブル端がMCX(プラグ)のものをつなげられるのだ。
なので、例えば「MCX延長ケーブル」の類を使用する。より受信しやすい位置に付属スタンドアンテナをセットするというわけだ。
家庭用の地デジ受信アンテナがあれば、そこからの信号をワンセグチューナーに流すというテもある。方法はいくつかあるが、簡単なのは壁にあるアンテナ信号取り出し口の「テレビコンセント」から信号を流す方法。テレビコンセントにアンテナケーブルをつないでワンセグチューナーまで引いてきて、アンテナケーブルの端の端子をワンセグチューナーのアンテナに触れさせればいい。
ほか、アンテナコンセントに地デジ対応ブースター(の入力端子)をつなぎ、ブースター(の出力端子)に地デジ受信用アンテナを接続するという方法もある。室内に簡易的な地デジ放送アンテナができ、複数のワンセグ/地デジチューナーで放送の受信が可能になったりする方法ですな。
他にもイロイロな方法がある。がッ!!! ワンセグチューナーレビューからかなり逸れていくので、ここではあまり深掘りしないでゆきたいッ!!!
てな感じのケンコー・トキナー「モバイルワンセグチューナー KR-012AP」。アプリが使いやすいのが好印象である。チューナー本体もかなり小型なので、「災害時に備えてワンセグチューナーひとつ持っておきたいかも」という方は、邪魔にならず保管できるということで吟味してみるといいかもしれない。