スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
スマホと蜜月な2カメラ・ドライブレコーダー!
2018年11月26日 06:00
狭小の軽スポーツカーにユピテル「DRY-TW9100d」
ホンダの「S660」(公式ページ)という軽自動車スポーツカーを買いまして。このクルマの楽しさは別記事でレビューしております。年末が視野に入っている時期なので長距離ドライブにはなかなか行けませんが、とても楽しいクルマなので頻繁にドライブしています♪
このS660に、とりあえず速攻で装着すべき装備があります。ドライブレコーダーです。事故を起こしたときの資料~証拠映像になる可能性が高いですし、装着していると自ら安全運転をするような効果もあると思っております。S660にはちょこちょこよく乗りますので、事故のリスクもアリガチ。なので、ドライブレコーダーなどの安全系~保険系の装備はやっぱり必須でしょう。煽り運転なども考えて、フロント・リアを撮影できる2カメラのドライブレコーダーを探していました。
しかしこのS660というクルマ、ドライブレコーダーを装着するスペースが、かな~り限られています。一見すると、フロントやリアの「どこに取り付けられるの?」ってくらいスペースがない。フロントウィンドウ側の視野は狭めたくないですし、リア側のウィンドウも狭小で「どこに装着できるのか?」という雰囲気。
それでアレコレと2カメラ・ドライブレコーダーを探してきたんですが、ちょうど良さそうなのを発見。ユピテルの「DRY-TW9100d」(公式ページ)です。2018年10月9日発売の製品です。
ほかにも似た感じの2カメラ・ドライブレコーダーがあったので、しばらく迷っていました。が、ユピテル製品ユーザー会員(ityクラブ会員)だと、16%オフの税込2万9000円で買えることを発見(2018年11月23日現在でもこの価格で買えるようです)。これを知った瞬間サクッと購入しました。てなわけで以降、ユピテル「DRY-TW9100d」の機能や使用感についてレビューしてみたいと思います。
細身・棒状・カメラ向き自在! S660にも無問題で装着♪
DRY-TW9100dを購入した決め手は、設置の自由度の高さです。カメラは細身・小型で筒状。フロント側もリア側も360度自由に回転し、「さまざまな角度のウィンドウに装着可能」です。
S660の場合、フロントはわりと角度があるウィンドウですが、まあ一般的。一方、リアはほぼ垂直のウィンドウで、しかも上下幅が非常に狭い。でもDRY-TW9100dなら問題なくマッチするであろうというわけです。ともあれ、カメラ部の構造や車体への取り付け状態などを写真で見ていきましょう。
こんな感じで問題なく装着できました。装着前と装着後で、視界が遮られるようなことがほぼ無いのが非常にイイ感じです。
スマホ必須のドライブレコーダー
DRY-TW9100dはディスプレイ部がありません。じゃあ、ドライブレコーダーの向きの調節や機能設定、それから録画映像の再生は? それらを行うには、DRY-TW9100dとスマートフォンを併用する必要があります。DRY-TW9100dとスマートフォンをWi-Fi接続し、スマートフォンにインストールした専用アプリ「DRY Remote TypeC」(公式ページ)からドライブレコーダーを扱うカタチ。
では、DRY Remote TypeCアプリから何ができるか? DRY-TW9100dで録画した映像をスマホで再生したりスマホへダウンロードしたり、あるいはスマホでDRY-TW9100dの各種設定や録画操作を行えます。DRY-TW9100dからのライブ映像をスマホで見ることも可能です。
実際にDRY Remote TypeCアプリを使っている様子を見てみましょう。スマートフォンはiPhone XS Maxを使っています。
アプリの使用感としては、地図と関連しての動画操作に少々クセがあって慣れが必要という感じですが、他は全体的に平易で扱いやすいです。ライブ映像をスマホで表示するときに僅かに遅延がありますが、実用上問題ないというレベル。ドライブレコーダーからスマホへと動画を転送し、それをスマホ上で編集するなどしてSNSにアップロードしたりできるあたりは、スマホと連携するドライブレコーダーのひとつの魅力です。
ちなみに、DRY-TW9100dを取り付けてドライブレコーダーが撮影する視野を調整した後は、必ずしもスマートフォンが必要というわけではありません。録画は自動で行われますし、本体上に任意のタイミングで別途録画保存するための手動録画ボタンもあります。また、動画保存先はフロント側カメラに挿したmicroSDカードですので、カードを抜いてPCで動画再生することもできます。さらにmicroSDカードのフォーマットも本体上のボタン操作で行えます。なので、「セットアップ後はスマートフォン連携無しでDRY-TW9100dを運用する」という使い方も、十分に現実的です。
画質はどうか?
DRY-TW9100dは、フロントカメラ・リアカメラとも最高で1080P HD(1920×1080/30fps)の動画を撮影可能です。リアのみ720P(1280×720)にしたり、フロント・リアとも720P(1280×720)にすることもできます。それぞれのフレームレートは15fpsか30fpsから選択可能。画質の組合せと、録画可能時間の目安は以下のとおりです。
では、実際にDRY-TW9100dが撮影した動画を見てみましょう。以下は、フロント・リアとも1080P HD(1920×1080/30fps)で撮った動画です。動画は元のものよりサイズを小さくしてあります(720P)ので、色や明るさのチェック用として見てください。また、元動画からの静止画切り出し(ドットバイドット)も添えましたので、そちらは近距離のクルマのナンバーなどがどの程度認識できるかのチェック用にご覧ください。
全体的に良好な映像が撮れていましたが、夜間のリアカメラ映像はちょっと見づらい感じですネ。DRY-TW9100dを装着した車種が、車高が非常に低いS660(全高1180mm)なので、後続車のヘッドライトがモロにリアカメラのレンズを照らしているのが原因だと思います。ただ、ほかの映像で確認してみますと、後続車が4~5mくらい接近すればほぼ確実にナンバーを認識可能。事故のときの資料~証拠映像として使えると思います。
といった感じのDRY-TW9100d。クルマのウィンドウにあまりスペースがないけど、フロント・リアの2カメラドライブレコーダーを取り付けたい! というなら、ぜひチェックしてみてください。スマホ連携で映像を見られたり、詳細な設定を行えたりするのも、かなり便利ですヨ♪