スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

コストコではモバイル系製品も安かった♪

コストコで買ったガジェットがなかなかイイ!

 アメリカ生まれの世界的量販店のコストコ(公式ページ)。会員制の倉庫型店で、食品も雑貨も家電も何でもアリって感じの品揃えでありつつ、どれもかなり安価。そして店舗自体が大きい! 全部の品物を見て歩くと、ちょっとした運動になるほど広いことに驚かされます。コストコホールセール・ジャパンのウェブサイトに店舗内の写真がありましたので、そこから抜粋して見てみましょう。

コストコホールセール・ジャパンの店舗内。大きな倉庫内に品物が大量に積まれています。多種多様な各社ブランド品が並び、どれも卸売り的な価格で販売されています。高品質な自社ブランド「カークランドシグネチャー(KIRKLAND)」製品も多数あり。
食品も豊富。倉庫内の厨房で製造された「つくりたての食べ物」も多く並びます。種類も豊富。そして美味♪ お酒も扱っています。
玩具やレジャー用品も多数あります。庭に設置する東屋のような大きな商品も多々。
家電もたくさん。モバイル関連ガジェットも多く扱っています。

 スケールの違う規模と品数に圧倒されます。筆者も会員になって利用中ですが、まあホントに何から何まで売ってるなあ~、と。でも単にイロイロなモノが安いってだけではなく、意外なほど高品質なものが多い点でも気に入っています。

 そんななか、モバイル関連のガジェットを買ってみたら、あらまあ、なかなかイイ! 安いし高品質。やるなコストコ。てなわけで今回は、筆者がコストコで買って気に入ったモバイル関連品をいくつかご紹介したいと思います。

コスパ最強クラス? 1万4480円のスマホ用3軸ジンバル

 つい最近コストコに行って見つけてビックリしたのが「T2 STABILIZING GIMBAL」(公式ページ)です。スマートフォン用の3軸・電子制御ジンバル(スマホの揺れやブレを抑えてスムーズな動画を撮る撮影機材)で、iPhoneシリーズや6インチ以下のAndroidスマートフォンに対応していますが、その税込価格が1万4480円でした!

 安価な3軸・電子制御ジンバルとしてはDJIの「Osmo Mobile 2」(公式ページ)あたりがよく知られるところで、直販価格は税込1万6800円。もっと安いジンバルも存在しますが、上記「T2 STABILIZING GIMBAL」はAmazonなどで2万円弱程度で売られている製品。コストコだと1万4480円! というコトで買ってみたら、十分使えるイイ感じのジンバルでした。

コストコにて1万4480円で購入した3軸・電子制御ジンバル「T2 STABILIZING GIMBAL」のパッケージ。Hohem(ホーエン)の製品(公式ページ)です。
持ち手付きのセミハードケースに入っています。本体もケースもかなりシッカリしたつくり。
iPhone 8 Plusを装着した様子。端末ホルダー部は挟んで取り付けるタイプで、バランス調整も容易でした。ジンバルの動きもスムーズ。問題なく利用できました。ほか、iPhone Xでも快適に使えました。
グリップ周辺。端末の方向を変えられるジョイスティックがあります。専用アプリと組み合わせると、これらボタンをより幅広い機能性とともに活用できます。電池は付属の18650リチウムイオン二次電池(3.7V)で、手持ちの同等品と交換しても使えました。電池はジンバル本体にセットしてUSB充電できます。なお、購入したパッケージに付属していた日本語説明書の電池挿入方向の説明が間違っていました(プラスマイナスが逆になっていました)。正しくは写真のように電池のプラス側がジンバル上方になるようにセットしますので、購入される方はご注意ください。
専用アプリ「Hohem Studio」を使うと、ジンバル側の操作のみで撮影開始・終了やズームアップ・ダウン、そのほか細かな制御を行うことができます。顔認識やタイムラプス撮影にも対応しています。専用アプリを使わずとも、ジンバル自体は(必要最小限の機能性となりますが)使用できます。

 じつはコレよりちょっと高い前述のDJI「Osmo Mobile 2」も使っている筆者なんですが、この「T2 STABILIZING GIMBAL」と比べてみると……Osmo Mobile 2のほうがアプリの活用幅が広い感じで、部分的な動きもより滑らかという気がします。ですが、このT2 STABILIZING GIMBALでも十分実用レベル。ナニゲに18650電池使用可能=手軽に電池交換可能という点もナイス。付属ケースもT2 STABILIZING GIMBALのほーがイイかも……。

 安価&購入しやすい要素もある優秀なジンバルだなあ、と思った次第。販売元のUNIQ(ユニーク)のサイトには「2018年6月12日からコストコホールセール・ジャパン限定、全26店舗で販売を開始」とあり、販売価格も「14,480円(税込)」と明記されていますので、興味のある方はぜひコストコへ。

 ちなみに、コストコの店舗って会員でないと入ることができませんが、コストコ会員の人と一緒なら入れます(会員1名につき同伴者2名まで/18歳未満の子どもは何人でもOK)。詳しくはコストコの会員Q&Aページをご参照ください。

例のリングもけっこー安い

 それから、AAUXX(オークス)の「iRing」(公式ページ)。スマートフォンの裏に貼る、リングスタイルのスマートフォン保持具ですね。コストコではiRingの2個セットが税込1780円で売られていました。Amazonなどでは正規品のiRingが1個で1300~1700円くらいなので、これもかなり安価と言えましょう。

AAUXXの「iRing」。スマートフォンなどの背面に貼り付け、リングの部分に指を通すことで端末を保持。片手での操作が行いやすくなるほか、不意の端末落下を防げます。リング部分のヒンジは硬めなので簡易スタンドとしても使えます。
これがコストコで売られていた2個パック。パッケージは約横34×縦27.5cmもあります。こういった小物も大きく平たいパッケージに封入して売るのがコストコスタイル。展示や会計時スキャンのしやすさや盗難防止の意味があるのだと思います。中身は普通のiRingでした。

 もちろんですが、普通に使えました。ただ、コストコ店頭では、ネット通販などに流通しているiRingのような豊富なカラーはありませんでした。なので、色に拘らないならコストコで安く買うのがイイと思いますが、そうでないなら……という感じですネ。

2個パックのモバイルバッテリー

 ちょっとポップな色のモバイルバッテリーが、2個で税込3580円でした。容量は6000mAh。同程度の容量のモバイルバッテリーは、だいたい1個で2000円くらいでしょうか? 筆者的な感覚では、コストコの2個税込3580円(1個税込1790円)の6000mAhモバイルバッテリー、強めの割安感があります。

コストコで売られていた「Portable Power Bank」のパッケージ。約横34×縦27.5cmの「コストコサイズの大きくて平たいパッケージ」です。右は裏面の説明書き。
6000mAhのモバイルバッテリー×2個のセットで税込3580円。1個あたり税込1790円。出力ポートは2つあり、どちらも最大5V/2.0A出力ですが、2ポート合計の最大出力値も5V/2.0Aです。
サイズは127×71×12mm。出力ポートがある上端以外はカーブを描いていて、手に優しい握り心地です。デザイン的にもスマートで、12mmという薄さも好印象です。
上部に電池残量のデジタル表示。スマホなどに対して充電するときもバッテリー本体を充電しているときも電池残量が表示されるので、とても実用的です。右は付属の充電用USBケーブル(microUSB)。ケーブル長約12cm(端子から端子までは約17cm)で、携帯用途に便利な長さです。

 短いUSBケーブルが2本付属し、電池残量も表示され、周囲がラウンド形状で薄型で、容量6000mAh。1個あたり税込1790円。けっこーイイです。この2色のほか、別の2色の組合せも置いてあったような……。ともあれ、気軽に買えるモバイルバッテリーとして満足感が高いです。

ケーブルもなかなか高品質で安価

 ほか、USBケーブルも安価にて売られています。USBケーブルの価格差は幅広いので、一概にどれが安いとは言い切れないんですが、コストコで売られているUSBケーブルはプラスαの良さがありつつけっこー安価。たとえばUSB-Lightningケーブルだと硬めの網組で覆われた強化タイプのケーブルだったり、microUSBケーブルはType-Cコネクタが付属しつつやや強靱なタイプのケーブルだったり。

CYGNETT「1M Sync&Charge Cable チャージケーブル1メートル」はUSBーLightningケーブルの3本セットで税込2980円でした。ケーブルはMFi(Made For iPhone/iPad/iPod)認証品なので、3本でこの価格は安い部類だと思います。これも約横34×縦27.5cmの「コストコパッケージ」。右は裏面の説明書き。
こんなカラフルなケーブルの3本セット。長さは各1メートル。細いナイロン網と思われるメッシュでケーブル全体がカバーされています。擦れや曲げにかなり強そう。
Gigastone「Type-Cコネクタ付 Micro USB 充電/同期ケーブル」は、片端がmicroUSBのUSBケーブルで、Type-Cコネクタも装備されています。パッケージは約横37×縦21cmという大きなサイズです。
ケーブル表面は高耐久ナイロンで覆われていますが、上記USBーLightningケーブルのメッシュほどは硬くありません。microUSB端子にコネクタを被せるとUSB-Type-Cコネクタとして使えます。

 といった感じのモバイル関連のコストコ品。ザックリと感じる共通点として、ミョーにユーザーのツボを押さえているという気がします。ケーブルなら長さと耐久性と種別が「好まれがちなもの」という感じ。モバイルバッテリーも容量や本体サイズや価格が「これがいいな」と「思われがち」なものという気がします。ほかもそうですね。

 細かい部分に拘らないというスタンスならば「コストコのやつ買っとけばいいじゃん」と思わせちゃう価格と品揃えが、けっこーニクい。ほかにもイロイロと「むむむ!」と思わせる品があるコストコ。普通のショップでは目にできない「デカいパッケージのアレコレ」も楽しいですので、興味があればぜひ一度訪れてみてください。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。