スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」
USB給電もできるLEDライト
2018年6月25日 06:00
ときには照明、ときにはモバイルバッテリー
気付いてみたら、身近にある充電式のLED照明器具に共通点が。それぞれ別タイプ・別ジャンルって感じの充電式LED照明器具なんですが、どれもモバイルバッテリーにもなるんでした。スマホとかに充電できるLEDランプ。それぞれけっこー便利なので、ほかの充電式LED照明器具より頻繁に使っています。
ときには照明器具として使えて、ときにはモバイルバッテリーとしても使える、というわけです。小さなLEDライトが内蔵されているモバイルバッテリー製品と、機能的には似ています。が、実際に使うとけっこー違う。
というのは、上記製品は照明器具に軸足を置いていること。照明器具として十分な実用性があるわけです。どの製品も余裕で本が読める明るさがあり、投光器あたりなら真っ暗闇でも眩しく照らし出せるほど。そんな実力がありつつ、必要とあらばスマホなどの充電もできるという+αのメリットがあるわけです。
ちなみに、なんかこういう「USB給電もできるLEDライト」の類って、けっこー流行ってるっぽい? のか、ネット通販などでちょくちょく目にします。今回紹介する3製品は、そういった製品の典型。これら3製品はどれも便利ですが「イチオシ!」というわけでもありませんので、これら3製品の機能性を知って興味を持ったら、改めてご自分にマッチする「USB給電もできるLEDライト」を探してみるといいかも、です。
ミョーにツカエル、棒状のLEDライト
まずはサンワサプライの「USB充電式LEDハンディライト 800-LED015」(公式ページ)。USB充電式のLEDライトでハンディサイズです。明るさは最大120~293ルーメンの3段階切り替え。ライトのオンオフはボタンを押すだけで、長押しにすると点滅モードに切り換えられます。連続点灯時間は約10時間(293ルーメン時)~約27時間(120ルーメン時)。モバイルバッテリーとしては3.7V/5200mAの容量があり、最大出力はDC5V/1.1Aです。直販税込価格は2980円。
使用感ですが、ライトとしては明るさ3段階どの状態でも、新聞や本などから30cm程度離して照らして文字が読める明るさ。夜道を歩くような用途にも使えます。モバイルバッテリーとしてですが、最大1.1A出力ということでスマホ充電用と考えるのが無難でしょう。普通サイズのiPhoneなら2回分くらい、PlusサイズのiPhoneで1回分充電できる容量だと思います。
このライト、作業用にちょっとイイかな~と思って買いましたが、細身でまあまあ軽いので、携帯にも向きますし、家で身近な場所に置いて汎用するのにも便利。また、マグネット付きだわストラップホールは2個もあるわ自立もするわで、結果、予想外レベルで多用しております。
使っていてイイのは、放たれる光が周囲に拡散すること。遠くを照らすのには向きませんが、近いエリアを広く均一に柔らかく照らすので照明器具として汎用性が高いです。それでいて細身で軽量で操作もシンプル。いろいろなシチュエーションに好適なLEDライトです。
家のなかでは身近に置いておき、ちょっとした用途にまず使うライトがコレ。夜間に行動するとか出掛けるとき、一応持って行こうと思うライトもコレ。出張時にも持っていったりしますが、このライトを持っていくと「コレがあるからモバイルバッテリーはいいや」と荷物がひとつ減らせるのが気に入っています。
多くの人にとって案外役立つモバイルバッテリー機能付きLEDハンディライトなんですが、なんか同等品・類似品もけっこー出ているもよう。Amazonあたりで探すと、この製品とよく似た機能性を持つLEDライトがいくつか見つかるほか、この製品とまったく同じ? と思える廉価品があったりしますので、興味があればちょっと調べてから購入品を吟味してみてください。
18650脱着式の安価で中華な投光器
続いて、LightsEtcの「LED投光器」(Amazon.co.jpへのリンク)。18650タイプのリチウムイオン二次電池を使うLED投光器で、Amazonでの購入価格は1550円でした。
この製品を買ったのは、18650電池対応で電池が着脱式のLED投光器が欲しい……けど日本製だとそういうのないからAmazonでと探していたところ、LED投光器で18650対応で電池着脱式で1550円って安っ! しかも1550円で18650×2本付きって! さらにUSB給電もできるってマジかよ! でもAmazonカスタマーレビューによれば当たり外れがあるみたいで、すぐ壊れたとか、バッテリーが付属しなかったとかいう文句も……本体も電池もちゃんと使えたらラッキーということで、一種の賭け感覚で購入してみました。
結果、ハズレませんでした。フツーに使えています。コレは自転車やバイクの整備のときに使っております。自転車整備中にサイクルコンピュータにUSB充電とかできてチョイ便利。機器にUSB給電しながらでもLEDライトを使えます。USB-ACアダプターなどにつなげば、本体内の18650電池を充電できたりするのも(まあ当然の機能ですが)便利です。
難点は、こういう激安な中国マイナーブランド品に感じられる不安感。「電池の逆挿しで煙が出た」的なカスタマーレビューがあったりしたので、保護回路的なものはないのかもしれません。使用時も充電時も「突然火を噴いたりしないか?」みたいな高レベルの注意を払う必要があるような気がしちゃうこと以外、壮絶的に高いコストパフォーマンスを発揮している製品だと感じられます。
なお、このテの製品はほかにも多々存在します。筆者は「緩く探して偶然見つけた良さげなコレをパッと買った」だけですが、じっくり探せばもっとナイスな製品があるかもしれません。
実用的なワークライトに、実用的なUSB給電機能が
それからマキタの「充電式LEDワークライト ML807」(公式ページ)。本格派のワークライトで、広範囲を照らせるメインLEDとスポット光のサブLEDを使い分けられます。そしてUSB給電機能付き。特徴的なのは、マキタの電動工具用のバッテリー(14.4Vシリーズと18Vシリーズ)が電源になるところ。マキタの電動工具ユーザーにとっては、バッテリー資産の汎用性がより高まるということで、とても導入しやすいUSB給電機能付きLEDライトです。本体のみの実勢価格は7300円前後といったところ。
使用感ですが、ワークライトとしてはとても実用的です。白い棒状部分全体もしくは片側から拡散光が出るので、いろいろなケースで適切な投光ができ、先端のライトを使えばスポット光のフラッシュライトとして使用可能。吊して使う用途もカバーでき、下部にバッテリーを装着するということもあり、立てて置いたときも安定性が高いです。
USB給電の面でも実用的。5.0V/2.1Aなのでスマートフォン/タブレット両対応です。給電オンオフスイッチ付き。端子カバーもしっかりしていて使いやすいです。
ちょっと余談ですが、マキタの「ADP05」という「マキタのバッテリーをモバイルバッテリー化する機器」も存在します。マキタの電動工具用14.4V/18V用バッテリーに装着すると、5.0V/2.1A×2出力のモバイルバッテリーになるというアダプターです。
てな感じの、モバイルバッテリー機能搭載LED照明器具×3機種。ひとつあるとチョイ便利。あと、こういうの、非常用に持っていると安心感が高いと思うんですよね。充電式LED照明とモバイルバッリーを個別に持っていれば、電池容量という点ではより有利だと思いますが、機器2つが1つにまとまっているとサッと持ち出せて手っ取り早い。ともあれ、最近ではこういう照明+電池の2in1な機器が増えていますので、チェックしてみるとおもいしろいと思います♪