スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

ちょっと「いいね!」なUSB小物たち

最近買ったUSBもの──コレちょっとイイ感じ♪

 ついつい買っちゃうUSB小物。ときには通販サイトがレコメンドしてきたり、ときには通販系メルマガで発見したりして、筆者がまんまと買いがちなのがUSB小物です。「これ絶対必要!」って感じではなく、「これちょっと便利かも!?」みたいなUSB関連品を、無駄に(?)買っちゃうんでした。まあ「ハズシた~」と思うことも少なくありませんが、今回はわりと最近買って気に入れたりハズシたりしたUSB小物をいくつかご紹介したいと思います。

薄型のモバイルバッテリー。薄型で質量約140g。容量3.7V/5000mAhで、ケーブル付きで3000円弱。良さそう~と思って買ったらイイ感じでした!
Lightning端子/USB Type-C端子/microUSB端子を持つ3WAYケーブル。Lightning端子のiOS端末を使いつつも、microUSB→USB Type-C移行期でもある筆者にジャストマッチなんでした♪
microUSBで充電でき、乾電池の代替として使えるリチウムポリマー二次電池各種。人によって利便性が異なりますが、筆者的には9Vタイプと18650タイプがツボった~!

 小物ばかりですが、「まあそりゃそうだろ」的なものから「存在は知っていたけどどうなの?」的なものまで、3カテゴリほど。なかにはビミョーなのもありますが、使いドコロによってはイイって感じだったりもしますので、以降それぞれご紹介いたします~。

薄くて軽いモバイルバッテリー&便利な付属ケーブル

 まずは通販サイトのサンワダイレクトで買った「モバイルバッテリー 700-BTL031GY」(公式ページ)。外出先でスマートデバイスなどのUSB充電対応機器を充電できる携帯用バッテリーです……って敢えて説明すると逆にわかりにくくなるもんですね、モバイルバッテリーって。さておき、容量5000mAhで、出力2ポート、最大2.4A出力可能という製品で、充電用3WAYケーブル付き。サンワダイレクトでの通常税込価格は3480円ですが、さっき見たらセール価格税込2784円でした。

サンワダイレクト「モバイルバッテリー 700-BTL031GY」。容量5000mAhで、長辺136×短辺58×厚さ11mmで、質量は約140g。名刺入れの長辺を伸ばしたようなサイズ感です。「iPhoneを約1.5回充電できる」とあります。
iPhone Xのようなサイズ感なので携帯性はかなり良好。
付属の3WAYケーブル。Lightning端子/USB Type-C端子/microUSB端子を使い分けられますので、今時的な端末やガジェット類ならだいたい充電可能。Lightning端子はMFi認証品。なお、このケーブルでモバイルバッテリー本体を充電することもでます。microUSBおよびUSB Type-C端子はQuick Charge 2.0/3.0に対応していて、対応端末/充電器を使えば急速充電用ケーブルとしても使えます。

 じつはコレ、付属ケーブルに魅力を感じて買いました。薄くて軽いモバイルバッテリーもいいな~と思ったんですが、付属ケーブルがヤケに便利そう。

 というのは、上の写真にあるように、キャップの付け外しで使えるLightning端子/USB Type-C端子/microUSB端子対応の3WAYケーブルで、Lightning部分はMFi認定品。iOSも使いつつ、microUSB→USB Type-Cへの移行期である筆者にベストマッチ! さらにケーブルはナイロンメッシュで保護された強化ケーブルで、長さはモバイルに便利な30cm。オマケにQuick Charge 2.0/3.0対応。単体で買っても1500円とか2000円とかしそうな便利ケーブルじゃん! と。

 で、実際使ってみたら非常に良かったです、この付属ケーブル。すかさず同等品を探しましたが、こういう長さで3WAYで強化ケーブルで……というのを見つけられませんでしたので、付属ケーブル狙いでこのモバイルバッテリーを追加購入しちゃいました♪ どんだけこのケーブル気に入ったんだよ>俺、みたいな。

 この便利ケーブルのオマケ品とも言える薄くて軽いモバイルバッテリーですが、使ってみたらコレも便利でした。iPhone Xやwena wrist pro(ソニーのスマートウォッチバンド/レビュー記事はコチラ)の充電用として使っていますが、筆者的には容量十分。薄く軽く携帯しやすいし、残量表示もシンプルでわかりやすくてイイですね~♪

 ていうかこのモバイルバッテリーに付属している短くて強い3WAYケーブル、単体で発売してほしいところ。単体発売されたらどんどん買いますので、よろしくお願いいたします>サンワダイレクトさん。

3WAYケーブルにハマり、追加で2本購入

 前述のモバイルバッテリーの付属3WAYケーブル、使うたびに「わーやっぱりコレ便利~♪」と喜んでいる筆者。ただ、前述のものは長さ30cmなので、充電しつつ機器を使うにはちょっと短い。ともあれ、キャップの付け外しで使えつつ、キャップをなくさないことにも大きな利便を感じ、もうちょっと長いのを買うことに。

 結果、買ったのはサンワダイレクトの「3in1ケーブル 500-IPLM019」(公式ページ)と「3in1巻取りケーブル 500-IPLMM020」(公式ページ)です。両方とも税込1980円でした。

サンワダイレクト「3in1ケーブル 500-IPLM019」。キャップの付け外しで使えるLightning端子/USB Type-C端子/microUSB端子対応の3WAYケーブルで充電にも通信にも使えます。Lightning部分はMFi認定品。長さは1m。
サンワダイレクト「3in1巻取りケーブル 500-IPLMM020」。こちらもキャップの付け外しで使えるLightning端子/USB Type-C端子/microUSB端子対応の3WAYケーブルで、Lightning部分はMFi認定品。通信と充電の両対応で、長さは1m。ケーブルは巻き取り式です。

 1mという長さは汎用するにあたってちょうどいいですね。ただ、上の写真のように、キャップ型コネクタや巻き取り部分が普通のサイズで、前述のオマケ3WAYケーブルと比べるとゴツめです。僅かな違いですが、ちょっとのゴツさを体感すると、なんだか携帯するには嵩張るような気がしてきます。

 巻き取り式のほうは、そのままの短さでも使えますし、ある程度なら好みの長さに調節しても使えますので、スッキリと使用できます。ただ、巻き取り機構部分はやっぱり少々は嵩張ります。

 それと、通信対応ということですが、最近ますますPCと機器をUSB接続してデータ転送なりバックアップなりを行うことが減っている筆者です。通信可能だとたま~に役立つって感じなので、「通信にも対応」という点はあまり重要な要素ではなかったかも、です。

ビミョー? 超便利? サンコー「USB充電できる乾電池」シリーズ

 恐らくユーザーによって利便性がかなり違うであろうUSBモノ、サンコーの「USB充電できる乾電池」シリーズ。形状的に乾電池などと互換性のある、リチウムポリマー二次電池です。いきなり商品名にツッコミどころがあり、充電できるという点で既に乾電池(←使い切りの一次電池を指す)ではなくて二次電池ですけど、乾電池の代替品となってしかもUSB充電できちゃうってスゴくね? ということで全種類買ってみました。

 それぞれの商品リンクを書いておきます。「USB充電できる乾電池 単1形」(公式ページ)、「USB充電できる乾電池 単3形2本セット」(公式ページ)、「USB充電できる乾電池 単4形2本セット」(公式ページ)、「USB充電できる乾電池 9V形」(公式ページ)、「USB充電できる乾電池 18650形」(公式ページ)です。あと、組み合わせて使うのに便利そうな「microUSB充電ケーブル4又タイプ」(公式ページ)も買いました。

サンコー「USB充電できる乾電池 単1形」。容量4000mAhで電圧1.5V、質量は48g、税込1480円です。満充電後にテスターで電圧を測ったら1.528Vでした。
サンコー「USB充電できる乾電池 単3形2本セット」。容量1250mAhで電圧1.5V、質量は18g、税込1780円です。満充電後にテスターで電圧を測ったら1本が1.544V、もう1本が1.516Vでした。
サンコー「USB充電できる乾電池 単4形2本セット」。容量400mAhで電圧1.5V、質量は8g、税込1780円です。満充電後にテスターで電圧を測ったら1本が1.520V、もう1本が1.534Vでした。
サンコー「USB充電できる乾電池 9V形」。容量400mAhで電圧9V、質量は26g、税込1480円です。満充電後にテスターで電圧を測ったら9.48Vでした。
サンコー「USB充電できる乾電池 18650形」。容量1500mAhで電圧3.7V、質量は38g、税込1280円です。満充電後にテスターで電圧を測ったら4.17Vでした。
サンコー「microUSB充電ケーブル4又タイプ」。microUSB端子×4本に分岐した充電用USBケーブルで、ケーブル長(端子端から端子端まで)の実測値は25cm前後(各ケーブルに長さのバラつきがある)でした。税込280円でしたが、ナニゲにチョー役立っております。

 乾電池(一次電池)と互換性のある筒型などの充電式電池の主流はニッケル水素電池ですが、そういった充電式電池(二次電池)を使うには、専用の充電器が必要です。でもサンコーの「USB充電できる乾電池」シリーズなら、誰もがだ~いたい利用中のUSB充電に対応。改めて専用充電器を買わずとも、スマートフォンをはじめとするモバイル機器と同様に充電できます。

 なお、充電用端子はmicroUSBに対応し、充電中は電池の赤LEDが点灯し、充電が完了すると消灯。使用感もとてもシンプルです。

 ただ、この「USB充電できる乾電池」シリーズ、一般のニッケル水素二次電池と比べると容量が少ないのが残念な点。9V(006Pタイプ)のみ容量が大きめですが、ほかはニッケル水素よりちょっと見劣りします。

 また「USB充電できる乾電池」シリーズは、ニッケル水素二次電池と比べると少々割高。使い方や使用本数によっては、ニッケル水素二次電池+専用充電池のほうが安上がりかもしれません。

 市販のニッケル水素二次電池は、単1/単2/単3形の公称電圧は1.2Vで、006P形は8.4Vです。「USB充電できる乾電池」シリーズの電圧を測ってみますと、いずれも乾電池に近い電圧でした。乾電池の代わりに使う二次電池としては「USB充電できる乾電池」シリーズのほうが好適かもしれません。なお、18650二次電池は公称電圧3.7Vですが、「USB充電できる乾電池」シリーズの18650タイプの実測電圧は4.17Vでした。

 以下、「USB充電できる乾電池」シリーズの実測電圧や公称容量を表示まとめてみました。市販ニッケル水素二次電池の公称容量や実勢価格も添えましたので、ご参考までにご覧ください。

「USB充電できる乾電池」シリーズ
実測電圧公称容量(参考)
市販二次電池容量
税込価格(参考)
市販二次電池価格
単11.528V4000mAh5700~8000mAh1480円1000円くらい
単31.516~1.544V1250mAh1900mAh1780円(2本)600円くらい(2本)
単41.520~1.534V400mAh750mAh1780円(2本)600円くらい(2本)
9V9.48V400mAh200~270mAh1480円900円くらい
186504.17V1500mAh3100~3500mAh1280円1600円くらい

 さて、どう判断するかですが、容量を重視すると「USB充電できる乾電池」シリーズは9V(006P)タイプ以外はあまり魅力的には見えません。でも、手軽にUSB充電して使えるあたりは魅力的。「乾電池はマウス用くらいしか使っていないけど、乾電池の使い捨てはイヤだから手軽な充電式電池を使いたい……けど充電気まで買い足すのはイヤ」的な用途にはハマるかもしれません。

 個人的には、「USB充電できる乾電池」シリーズの9Vタイプと18650タイプがちょっとツボりました。9Vタイプは、ニッケル水素タイプの市販品より大容量で価格も安め。「9V乾電池、たま~にちょっと使うけど、そのたびにコンビニに走って300円とかで買うのはな~」的な思いをしている人には嬉しい存在かもしれません。

 18650タイプは、容量は一般的な市販品のほうが大きいですが、手軽に充電できるのがイイ感じ。18650の充電器って大きめで要ACアダプターという品が多めなので、そのあたりスッキリ使えつつ比較的に安価な18650タイプは好印象です。

 とは言っても、やや頻繁に乾電池互換の二次電池や18650電池を使うなら、一般市販品のほうが大容量であり高コスパ。そのあたりを考えると、「USB充電できる乾電池」シリーズは、総じて「たま~に使う」という仕様頻度低めのユーザーに向く製品という気がします。

 てな感じの「最近買ってコレちょっとイイ感じと思ったUSB小物たち」。アナタの快適で楽しいUSBライフのご参考になれば幸いです。……USBライフ?

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。