スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

ドえれぇ便利な7ポート充電台の最新型を購入!

ドえれぇ便利な7ポート充電台の最新型を購入!

 最近発売されたSACのUSB充電スタンド「S76272Q3」/「S7627Q3」(製品情報ページ)。7台までのスマートフォンなどスレート型端末を立てて保管でき、各端末を同時に充電できるという製品です。これの旧型を使っているんですけど、ヒッジョーに便利。上記の新型はQuick Charger 3.0やUSB Type-Cに対応したということで迷わず購入しました。

SACのUSB充電スタンド「S7627Q3」(ブラック)。7台までの端末を立てられるスタンドで、充電用のUSB出力ポートが7ポートあり、7台の端末を同時に充電できます。ホワイトカラーの「S76272Q3」もあります。Amazonにて5979円で購入しました。

 ちなみに、これと同時期に発売された5ポートタイプの製品、「S56052Q2」(ホワイト)と「S5605Q2」(ブラック)もあります。これらの旧型も使っていて、やはり非常に便利だと感じています。この5ポートタイプの新型はQuick Charger 2.0に対応したというコトで購入しようと思いましたが、電源ボタンが旧型と同じくタッチ式のようです。余談でありかつ細かい話ですが、電源ボタンがタッチ式だと「端末を置いたとき不意に電源オフにしちゃって充電されていないのに気付かず翌朝慌てる」的なミスをたまにヤッちゃうので、5ポートタイプの新型は購入を見送りました。

 さておき、使った印象ですが、旧機種と同様にとても便利♪ 個人的にはUSB Type-CポートによりMacBookにも充電できるのが嬉しい感じ(ただし純正ACアダプターより出力が少ないので満充電に時間がかかる)。そのうち役立ちそうなQuick Charger 3.0ポートも頼りがいがあります。てなわけで以降、この新型7ポートUSB充電台の機能や使用感について書いてみたいと思います。

思わず予備を買いたくなるほど便利♪

 購入したのは7ポート充電台の「S76272Q3」。ホワイトカラーのほーですが、その機能性等々の話に入る前に、「こういう製品の利便」について少々。

 率直な話、こういう、充電用USBポートを多数持つスマートデバイス用スタンド、ホンット~に便利です。メチャ便利でマグナム便利でギガ便利でスーパー便利。

 まず、スタンドになるのでスレート型端末をスッキリと整理できます。7台対応タイプなら、タブレットやスマートフォンやモバイルルーターやモバイルバッテリーを7台っていうか7枚立てて整理できるわけです。そしてそれらを同時に充電可能。

7ポート充電台「S76272Q3」の旧型にあたる「S76272」の使用例。タブレットやスマートフォンを出し入れしやすい状態で立てつつ、充電できます。旧型にはUSB Type-CポートがなくQuick Charger 3.0にも非対応ですが、各USBポートは2.4A出力対応で端末を急速充電できます。ちなみにスタンドにはUSBケーブルは付属していません。写真の短いUSBケーブルは別途購入しました。
SACの新旧スタンドとも電源はACアダプター。少し大きめで、ノートパソコン用という感じのACアダプターです。ちなみに新型も旧型も同じ型番のACアダプターでした。

 で、実際に使うと、マジメに「コレ壊れたりしたらイヤだから予備を買っておこうかな」とか思うほど、アレコレいろいろと捗ります。保有する端末の台数が多いほど、便利と感じる度合いが強いと思います。前述のように複数端末をスッキリと整理でき、小さなスペースに端末をまとめられ、使いたい端末を選び出しやすくなり、SACの製品なら端末の急速充電もできます。

以前はスマートフォン類を一箇所に置き、必要に応じて充電しているだけでした。ACアダプターやケーブルがゴチャつくのに加え、端末が横倒しで重なっていることが多く、なんか非常に煩雑な感じでした。右写真は5ポートモデルの旧型「S56052」を使っている様子。短いUSBケーブルと組み合わせることで、非常にスッキリとスマートフォン類を整理しつつ充電できるようになりました。
タブレット類はPC用ディスプレイの後方に立てたり置いたりして充電していました。いまいち整理がつかない状態。7ポートモデルの旧型「S76272」を使い始めたら、各タブレットをスッキリと整理して充電できるように♪

 って、まあ、当たり前っちゃあアタリマエなんですけどネ。でもこのテのスタンド類って、一度使うと後戻りできない良さがあります。ちなみにSAC製充電スタンドの旧型5ポート/7ポート品のレビューはコチラに書きました。こういう充電スタンド、SAC製品以外にもイロイロあるようですが、上記レビューのSAC製の旧型は約1年使ってきて相変わらず便利&不具合もないので、現在でも継続利用中です。

新型の7ポート充電台「S76272Q3」

 さてさて、ここからは新型の7ポート充電台「S76272Q3」について。まずサイズですが、長辺19×短辺14×高さ6.3cmです。フットプリントはiPad miniくらいですが、設置に必要な面積は置く端末などによって違ってきます。

 それから充電用ポートですが、USB Type-C(5V/3A)×1、USB(5V/2.4A)×4、USB(Qualcomm Quick Charger 3.0対応)×2の合計7ポート。使い出があります。合計最大出力は13A。電源は付属ACアダプターで、電源ボタンはクリック感があって誤操作しにくいタイプです。

 スタンド部の隙間は約2cm。下側が約10cmで上側が約7cmで高さ約3.5cmの台形型プレートで仕切られており、プレートの枚数は7枚です。ほか、本体上面に端末用の滑り止めが2列、本体底面に滑り止めが2列あり、安定的に端末を置くことができます。

7ポート充電台「S76272Q3」はA5サイズ程度のスペースがあれば置くことができます。A5サイズはiPad miniとだいたい同じ大きさです。
ポート類は左から、USB Type-C(5V/3A)×1、USB(5V/2.4A)×4、USB(Qualcomm Quick Charger 3.0対応)×2で、合計7ポート。本体にはクリック感のある電源ボタンがあり、通電時は青く光ります。電源はちょっと大きめのACアダプターです。
端末を立て掛けられる台形のプレートが7枚あります。前後にプレートがある隙間(谷間)は6箇所です。
本体上面および底面に2列ずつの滑り止めがあり、端末がズレにくく、本体自体も安定的に置いておけます。端末の出し入れで本体が動くことは、ほぼありません。

 USB Type-CやQuick Charger 3.0に対応しているあたり、ユーザーによって印象が変わってくると思います。Quick Charger 3.0対応USBポートはQuick Charger 3.0非対応端末を接続した場合でもフツーのUSBポートとして使えますが、USB Type-CポートはUSB PD(USB Power Delivery;供給電圧が可変だったり最大100Wの出力があったりする規格)対応というわけではなくて5V/3A出力なので不要と感じる人もいるかも、です。

実際に使ってみて

 最後に、実際に使ってみた印象などを。複数端末が整理できるとか、USB充電をスッキリと行えるとか、そういった基本的な部分は旧型とほぼ同じ。大雑把に言って、USB Type-Cポートが「要るか要らないか」で、この7ポート充電台「S76272Q3」の使い勝手が少々変わってくるのは前述のとおり。

 筆者的には、USB Type-Cポートがあるため、MacBook付属ケーブルを使ってMacBookへ充電できるというのが便利な感じ。12インチのMacBookを使っていますが、これを充電可能。ただし、USB Type-Cポートの仕様上(5V/3A)、MacBookに対しては15Wの出力となり、ゆっくりめに充電されました(MacBook専用ACアダプターだと29Wでより速く充電できます)。急いで充電するときは専用ACアダプターを使ったほうがいいわけですが、まあ普段の充電なら大きな問題はないと感じられます。

 それから、7ポート充電台「S76272Q3」の合計最大出力は13Aという点。電池が減った端末を7台同時に接続したりすると、7台同時の急速充電は無理だったりします。ただ、筆者の場合、7台同時に急速充電したいという状況はほぼありません。ですので、この合計最大出力13Aという仕様で問題ナシであり十分な出力だと感じています。

 残念な点としては、まず電源がACアダプターだということ。そこそこの大きさがある充電台ですので、電源部分は本体に内蔵して欲しかったところです。コストや排熱の問題があるのかもしれませんが、ちょっと邪魔なACアダプターを廃してよりスッキリと使いたい感じ。

 それから、端末を支える台形のプレート。7枚あるので、端末前後をプレートで挟むように置ける「谷間」は6箇所です。電源ボタン横の端末置き場は、プレートが片側にあるだけなので、ほかの箇所より端末がやや不安定になります。ここにもう1枚プレートがあれば、より安定的に端末を保持できると思います。

 もうひとつ、これは現時点では難点とはなっていませんが、気がかりな点。スタンド上部には、シリコン製と思われる滑り止めが2列貼ってあります。旧機種では、この滑り止めが半年ほどで「浮いて」しまいました。スタンドにタブレット端末など重めの端末を置いておくと、端末下側が滑り止めを「横に押して」しまうようで、徐々に滑り止めが動き、結果、上に「Ω」のようなカタチで湾曲して浮いてしまいました。旧型も新型もその部分の構造や素材が同じに見えますので、この「滑り止めの浮き」が起きるかも!? その点が少々気になります。

 といった感じで、細かな難点はいくつか感じられましたが、わりと些細なこととも言えます。全体的な使い勝手としては非常に良い7ポート充電スタンドで、前述のとおり実際に使うと利便&メリット多々。多数のUSB充電対応端末を使っているなら、ぜひ一度チェックしてみてください。

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。