スタパ齋藤の「スタパトロニクスMobile」

同時に12台の端末をUSB充電ッ!!

SAC「5ポート/7ポートUSB充電器」シリーズ

同時に12台の端末をUSB充電ッ!!

 前々から「そのうち買おう」と思っていたモノがありまして。複数台のスマートフォンやタブレットなどをUSB充電できつつ、端末を整理整頓して置ける充電台です。

 Amazonなんかで探すとイロイロあるわけですが、若干いろいろあり過ぎて、これまでは「選ぶのが面倒」状態でした。でも、そろそろ端末の数も増えすぎ状態。端末を充電する場所が、充電用USBケーブルやらUSB-ACアダプタやら積み重なった端末やらで、けっこうカオス状態に。

 そんなトコロへ新型の充電台が登場したので、深く考えず買ってみました。買ったのは株式会社SACの「5ポート/7ポートUSB充電器」シリーズ(公式製品情報ページはコチラ)です。

株式会社SACの「7ポートUSB充電器」。充電用USBポートが7ポートあるタイプです。ホワイトとブラックの2色があります。型番は、ホワイトが「S76272」でブラックが「S7627」。Amazonの直販店価格は5969円です。
こちらは「5ポートUSB充電器」。これも2色あり、型番はホワイトが「S56052」でブラックが「S5605」。Amazonの直販店価格は4969円です。

 7ポートタイプと5ポートタイプの両方を買いました。2台で合計12ポート! 12台の端末をUSB充電できるようになりました! って、そんなに「!」って感じではないですけど、何だか12個もの充電用USBポートが増えたのは、ちょっと嬉しい感じです。筐体色はホワイトを選びました。

 2週間ほど使ってきましたが、これらの充電台、予想よりかな~りイイ感じです。出力が十分あるためスマートフォンやタブレット(主にiOS端末)を急速充電できているようですし、端末の整理にも役立ちます。端末の充電場所周辺もスッキリ片付き、かなり満足しております。てなわけで以降、これら充電台の機能や使用感について書いてみたいと思います。

おおまかなスペックは2機種ともだいたい同じ

 SACの「5ポート/7ポートUSB充電器」シリーズ、前述のとおり7ポートタイプと5ポートタイプがあります。で、これら2機種、サイズやポート数以外のスペックはだ~いたい同じような感じ。

 まず両機種とも「すべてのUSBポートで2.4A急速充電対応」とのこと。また「スマートIC搭載で最適な出力電圧を自動調整」で「7台(もしくは5台)のスマホ、タブレットを同時急速充電」となっています。ので、まあ、ぶっちゃけた話、ほとんどの端末は接続するだけでOKで、充電台任せの急速充電ができるわけですな。ただ、両機の背面には出力を示すステッカーが貼ってあり、5ポートタイプのステッカーの表示が微妙に謎です。

両充電台の裏面に貼られたステッカー。左が7ポートタイプのもので、右が5ポートタイプのものです。5ポートタイプのみ左端のポートの出力が違うようです。

 5ポートタイプの左端ポートだけ出力の仕様が違うもよう。が、使っていて特に問題や違和感がないので、充電台任せで気にせず使用中です。

 ちなみに、場合によっては任意のポートへの出力が停止されるそうです。具体的には、7ポートタイプは合計出力13Aを超えると、5ポートタイプは合計出力12Aを超えると、任意のポートの充電が停止されるとのことです。

 さて、もうひとつ共通点。全ポートへの給電をオンオフする主電源スイッチを搭載しているところです。7ポートタイプはクリック感のあるボタン式の電源スイッチで、5ポートタイプはタッチタイプの電源スイッチになっています。

左が7ポートタイプで、右が5ポートタイプ。どちらも一括して各USBポートへの給電をオンオフできる主電源スイッチを搭載しています。7ポートタイプは押下にちょっと力が要るボタンで、5ポートタイプはタッチ式のスイッチです。どちらも通電中は青いLEDが点灯します(オフ時は消灯)。

 個人的には、たまに「これから○日間は端末を使う予定ナシ」とか「たまには端末の電池をいったん空にしよう」と思うことがあるので、充電台のボタンだけで非充電状態にできる(ほっとけば電池残量が減る~なくなる)のは、プチ便利。ただ、5ポートタイプはタッチ式なので、不意に主電源オフになることもありますので、誤操作には注意が必要ですな。

 あと、ACアダプタも共通(というか全く同じスペックのもの)でした。出力は19V3420mA。箱部分のサイズは約長辺120×短辺55×厚さ32mmといったところ。微妙に大きめかも、です。

両機に付属するACアダプタは同じもののようです。若干大きめのACアダプタですが、まあそんなにはジャマにならない感じです。

 欲を言えば、ACアダプタ部分も本体に内蔵してほしかったところ。ただ、認証とか設計とか熱とかイロイロ想像すると、別個の方が安価&安全性が高い製品になるのかもしれません。ちょっと大きめな感じのACアダプタですが、まあ持ち歩くわけではないので、あんまり気にならない感じではあります。ちなみに、ACアダプタから延びるケーブルや付属のACケーブルは、どちらも比較的にしなかやかで、さばきやすいと思います。

意外にイロイロ置ける5ポートタイプ

 実際の使用感ですが、まずは5ポートタイプから。本体サイズは、長辺152×短辺104×高さ74mmで、質量は216g。フットプリントはiPhone 6s Plusなどファブレット端末に近いサイズです。コネクタ類は横一面に並び、給電用USBポート×5とACアダプタ接続ジャックがあります。

 上部には、端末を立て掛けるためのスリット(幅約45mm)が5つあり、スリット間の隙間は約19mm(実測値)です。スマートフォンをかなりゴツめのケースに入れていてもセットできる感じ。4台の端末は比較的に安定的に立てられますが、主電源スイッチ隣のスペースは、端末をスリット側に傾けて立てる必要がありそうです。

 それから、底面にはシリコン製と思われる滑り止めが4つあり、滑らず安定的に設置できます。また、上部の端末が横たわる部分にもシリコン製と思われる滑り止めがあり、端末を置いたときの衝撃から守りつつ、端末の横滑りを防いでくれます。

右は実際に端末を置いた様子。予想以上にイロイロな端末を置けます。充電台端に「9.7インチiPadだけ」を置いてもまずまず安定しています。スリットの隙間もちょうどよく、ケース入りのiPhoneなどもそのまま置ける感じ。
本体上面には、端末の横滑りなどを防止するライン状の滑り止めが貼ってあります。これがナニカと好都合でナイスな使用感です。背面には滑り止めが4つあり、机上などで充電台が滑らず安定します。

 コンパクトなのに、なかなかツカエルという感じです。安定感もよく、端末の出し入れも違和感なく行えます。さすがに12.9インチiPad Proにはマッチしないサイズ感ですが、充電台の端でなければわりと安定的に置けたりはします。まあ、実用面を考えると、10インチ程度までのタブレット×1~2台、スマートフォンなど×3~4台という組合せがいいように思います。基本的にはUSB充電器なので、モバイルルータを充電しながら置いたり、空いたポートを使ってデジカメやモバイルバッテリーを充電するのも便利です。

たっぷり使える7ポートタイプ

 続いて7ポートタイプ。本体サイズは、長辺190×短辺140×高さ63mmで、質量は330g。フットプリントはiPad mini(7.9インチ)とだいたい同じです。こちらもコネクタ類は横一面に並び、給電用USBポート×7とACアダプタ接続ジャックがあります。

 上部には、端末を立て掛けるためのスリット(幅約100mm)が7つあり、スリット間の隙間は約19mm(実測値)。ゴツめのケースに入れた端末も置ける広さがあります。5ポートタイプと似ていますが、スリットはこちら7ポートタイプのほうが少し華奢という印象。ただ、幅はほどよく広めなので、スマートフォンを置いてもタブレットを置いても違和感がありません。それと、主電源スイッチ隣のスペースは端末をスリット側に傾ける感じて立てる必要がある点も、5ポートタイプと似ています。

 底面にはシリコン製と思われるライン状の滑り止めが2つあり、非常に滑りにくく安定的に設置できます。上部の端末が横たわる部分にもシリコン製と思われるライン状の滑り止めがあり、これもまた端末を衝撃から守りつつ横滑りも防いでくれて、実用的です。

大は小を兼ねるという感じで、イロイロな端末を置けますな~。12.9インチiPad Proのみを端に置いた場合でもまずまず安定しますが、端末をグイと押すと充電台ごと倒れたりも。また、タブレットの角度をやや急にして置いた場合、端末を支えるスリットが少し歪んで若干心配です(折れはしないとは思いますが)。ともあれ、7つの充電用USBポートがあって心強いのは確かです。
上面と背面にはライン状の滑り止めがあります。これがけっこーシッカリと「効いて」いて、充電台も、その上に置いた端末も安定します。

 なかなかイイ感じで使える7ポートタイプです。ただ、フットプリント(設置面積)が若干広めなので、パーソナルスペースで使うというより、リビングなどに置いて家族で共有するとか、会社の共有端末置き場に設置するなどの使い方のほうがシックリきそうです。端末を多々使っているヘビーユーザーなら、7ポートタイプがオススメかも。

 5ポートタイプも7ポートタイプも、どちらも使いやすいマルチUSBポートな充電スタンドだと感じました。ワタクシの場合、棚の上に5ポートタイプを置いてスマートフォンを始めとする小型の端末を充電し、7ポートタイプは机上の奥に置いてタブレット端末などを充電しつつ、手前までUSBケーブルを引いて汎用のUSB充電用にも使っています。どちらの機種も、充電台周囲がスッキリ片付くし、コストパフォーマンスもなかなかよいので、けっこーオススメです♪

スタパ齋藤

1964年8月28日デビュー。中学生時代にマイコン野郎と化し、高校時代にコンピュータ野郎と化し、大学時代にコンピュータゲーム野郎となって道を誤る。特技は太股の肉離れや乱文乱筆や電池の液漏れと20時間以上の連続睡眠の自称衝動買い技術者。収入のほとんどをカッコよいしサイバーだしナイスだしジョリーグッドなデバイスにつぎ込みつつライター稼業に勤しむ。