みんなのケータイ
今さらながら「Amazon Prime Now」を試してみた
【arrows NX F-02H】
日沼諭史
(2016/5/12 06:00)
我が「arrows NX F-02H」に装着しているmicroSDカードは64GBなのだが、撮影した大量の写真と動画、そしてハイレゾ音源でもう余裕がない。先日はそうそう行くことのない海外出張中の大事なタイミングで写真撮影しようと思ったら、カメラ画面に撮影可能枚数が「残り20枚」と表示されたくらいだ。その場でハイレゾ音源を3GB分くらい削除したものの、帰国後数日たって再び残り容量は2GB弱になってしまっている。
これは緊急事態! より大容量の128GBのmicroSDカードをできるだけ早く購入すべく、注文商品が1時間で届いたりする「Amazon Prime Now」を初体験してみることにした。サービス開始当初はオフィスも筆者の自宅も対象外だったのが、2016年に入ってスタートした「2時間便」の範囲はオフィス周辺も含まれるようになっている。果たしてどれくらいの時間で到着するのだろうか。
改めて簡単に説明すると、Amazon Prime Nowは、Amazon.co.jpの翌日配達や当日配達をさらに進化させたPrime会員向けの即時配達サービスだ。Amazon.co.jpの膨大な商品のうち日用品、食品、デジタルガジェット、ペット用品などのなかから日常的に必要になりがちなものを厳選してラインアップし、配達可能地域の近隣に専用の配送センターを設置して、1時間以内で配達が可能なエリアと、それ以上の時間で当日に配達が可能な「2時間便」のエリアに配達する。
筆者のオフィスはほとんど新宿に近い渋谷区で、配送エリアとしては「2時間便」の範囲となる。1時間以内での配達は別途配送料として890円がかかり、2時間便の配送料は無料。どちらも合計2500円以上の商品を購入するという条件がある。今回注文するのは2時間便で、4980円の128GB microSDXCカード1枚なので、追加費用は一切かからない。
注文を確定したのは午前11時3分。スマートフォンの画面上には地図が表示され、筆者の現在地と配送センターがあると思われる世田谷区の一角にピンが表示された。この地図上で商品の配送状況を把握できるという趣向だ。1時間近くたつまでは特に画面に変化はなかったが、その後は配達を担当している車両の位置と思われるマークが地図上に出現。筆者オフィスに向かって着々と近づく様を観察できた。
注文から70分ほどたった12時13分、まだ中間地点も通り過ぎていない段階でスマートフォンに「まもなく到着」とプッシュ通知。ちょっと気が早い。しかし配達車両の位置情報はかなり正確なようで、12時49分にオフィスに最接近した際には、窓からAmazonロゴの入った車両が見えた。が、しばらく待っても配達員は現れず、もう一度地図を見るとオフィスを華麗にスルーして少し先の方まで進んでいた。
後で配達員の方に聞いたところでは、筆者オフィスの目の前に車両を停めておくスペースがなかったから少し先まで行った、とのこと。最終的に商品を受け取ったのは12時53分で、注文から1時間50分。2時間かからずに目当ての商品を手に入れることができた。ちなみに受け取りにハンコやサインは不要。注文時には商品の置き場所を別途指定できるようにもなっているので、あらかじめ指示しておけば、届く頃にはトイレで踏ん張っているかも……という場合でも安心だろう。
このスピード感なら、例えば突然自宅でピザパーティがしたい! と思った時、ピザ屋が大混雑で配達が遅れそうでも、Prime Nowでピザを頼んだ方が早い、なんてこともあるかもしれない。もちろん冷蔵・冷凍ピザしか扱っていないから、届いた後に自分で焼くなりレンジで温めるなりする必要はあるわけだけれど。