新しいスマホが登場するたびに、画素数やフォーカススピード、絵作りなどが注目され、スマホにとってカメラはかなり重要な機能の1つとなっています。

　しかし、私自身がスマホを選ぶにあたって、カメラは特に重視する部分ではなく、どんなものでも満足して使っております。確かにiPhoneのカメラを最初に使ったときは、簡単にパシャパシャ撮れることに驚き、適当に撮ってもきれいな写真になることに感動したものですが、今どきのスマホはどの機種でもカメラは十分使いやすくて画質もよく、特に不満はありません。g03のカメラもごく普通に満足して使っていたのですが、改めてちゃんと機能をチェックしてみると、撮影下手な私が使った方がいい機能があることに気が付きました。

シンプルモードで近所の草木を適当に撮影。個人的にはもうちょっと鮮やかに撮れてほしい気もするが、これでも十分満足な画質。最近のスマホのカメラは立派な接写ができますね

ファインダーに赤い丸が表示されているとシンプルモード。シャッターをタッチすると標準設定で撮影できる

　g03のカメラには「シンプルモード」と「エキスパートモード」の2つのモードがあり、初期状態ではシンプルモードで起動します。シンプルモードのときは、設定メニューで、撮影シーンに合わせたカメラ設定になる「オート」や明暗の差が激しい場所で使いたい「HDR」、「パノラマ」などの撮影機能が選べます。一方、エキスパートモードにすると、ホワイトバランスや露出、ISO感度など細かな設定ができるほか、ピントを合わせる位置と露出を合わせる位置を別々に設定したり、水平かどうかが分かる水準器機能を使ったりもできます。

　これまではもっぱらシンプルモードの「標準」で撮影してきましたが、水準器の機能に気が付いてからは、エキスパートモードで撮影するようになりました。というのも、私はなぜかグリッドを表示させてもスマホを水平に構えられず、大抵の写真が若干斜めになってしまうのです。ファインダーで見ている画面が自分ではちゃんと水平だと思っていても、撮った写真を見ると傾いていることがよくあります。この水準器を使えば、今後はしっかり水平に撮れるでしょう。カメラを終了してもエキスパート設定は次回の起動時に引き継がれるので、設定しなおす必要がなく、すぐに撮影できるのもいいところです。

シンプルモード時の撮影機能。デフォルトは「標準」に設定されているが、シーンに自動で最適化される「オート」、「HDR」「パノラマ」「美肌」などのモードも利用できる

青い丸が表示されているとエキスパートモード。ファインダー内のアイコンをタッチしてホワイトバランスや露出の調整などができる。水準器の機能があり、水平かどうかを確認できる

　なお、セルフィは1人で旅行に行ったときくらいしか使いませんが、今回、久しぶりに使ってみて、g03の「美肌」モードはかなり優秀なことが分かりました。中華系スマホはフロントカメラを起動するとビューティモードがすでに効いているものが多いのですが、個人的には補正が効きすぎじゃないかと思っています。その点、g03は比較的自然な補正をしてくれています。美しい思い出として残すためにも、今後、セルフィでは美肌モードが必須となりそうです。

非常に恥ずかしい画面ですが、美肌モードがオンのときとオフのときのファインダー比較。オフのときも若干、美肌モードが効いているような感じ。オンでも、このくらいの補正なら許してもらえそうです……かね