みんなのケータイ

 Microsoftは10月6日に行った新製品発表会で「Surface Pro 4」「Surface Book」に加え、ついにWindows 10搭載スマートフォンとして最初のモデルとなる「Lumia 950」「Lumia 950XL」を発表した。

 事前にリーク情報が多数あたったとはいえ、PCから遅れること約3カ月でいよいよスマートフォンにもWindows 10が搭載されるのだ。ベータ版前の評価版である「Windows 10 Mobile Insider Preview」もバージョンアップを追うごとに完成度が高まっており、Lumia 950/950XLの11月中の発売が遅れることはなさそうだ。

 また、既存のLumia端末は12月中にWindows 10へのアップグレードが順次開始される予定だ。コレクション目的で毎月のようにスマートフォンを買っている筆者の自宅にはいつの間にかLumiaの各モデルが複数溜まっている。

 だが、OSがWindows Phone 8.1のままではAndroidスマートフォンと比べて使い勝手は今一つ。たまに使うことがあるものの普段は机の上に飾って並べているのが現状だ。でも、Windows 10になれば現役のスマートフォンとして改めて活用することができる。筆者としては12月が待ちきれない状況だ。

Lumia 950と950XLの登場はもっと先ではと筆者は油断していた。この2モデルはAndroidのハイエンドやiPhoneにようやく追いついた製品だ
気が付けば溜まっていた筆者のLumiaコレクション。Windows 8.1のこれらがすべてWindows 10にアップグレードできる予定だ

 とはいえLumia 950/950XLはCPUも格段にパワーアップされた上にスマートフォン向けWindows 10の最新機能が全て利用できる。これまでAndoridスマートフォンをメイン機に、Windows Phone 8.1スマートフォンをサブ機に使っていた筆者だが、Lumia 950を買えば逆転してWindows機をメインに使うことができるかもしれない。古くからのThinkPadユーザーである筆者にとってスマートフォンもWindowsになれば両者の連携はよりスムースになるだろう。Lumia 950を買うかそれともLumia 950XLにするべきかと、Microsoftの発表会の後は日々悩んでいた。

 ところが10月14日に日本で行われたMicrosoftのイベントで、今度は日本向けに6メーカーがWindows 10スマートフォンを開発しているというアナウンスが行われた。Freetelのkatanaは以前から製品を出すというアナウンスはされていたし、「MADOSMA」を出しているマウスコンピューターからも製品が出ることは予想できた。

 だが、一番の驚きはNuAns(トリニティ)からも製品が出ることだ。スタイリッシュなスマートフォンケースやアクセサリーなどを出している同社だけに、スマートフォン「NuAns NEO」の外観も大胆なルックスをしている。筆者はイベントに参加できなかったが、事前にこれがお披露目されるとわかっていたら香港から飛んで見に行きたかった。そう思わせるほどNuAns NEOは今までのスマートフォンには無かった美しいデザインをしていると感じるのだ。

SIMフリーは日本で買ってLumia 950はアメリカAT&TでSIMロック版を買おうかなどとも考えている。AT&Tはスマートフォン自販機もあるのでそこでLumiaを買うのもいいかもしれない

 もちろんVAIOから出る製品も気になる。VAIOという高いブランドのWindows 10スマートフォンは、VAIOユーザーのみならず今までWindowsスマートフォンに興味を持っていなかった消費者層にもアピールできる製品になるかもしれない。

 海外でも今後PCメーカーを中心にWindows 10スマートフォンが続々と出てくるだろうが、筆者が今最も気になるのは日本で出てくる6社の製品なのである。Lumia 950の両モデルも含め、次にどのWindows 10スマートフォンを買うか悩ましい日がしばらく続きそうだ。