みんなのケータイ

進化が著しいAndroid向け動画編集アプリ
【ZenFone 5】
村元正剛
(2015/8/21 06:00)
スマホで動画を撮る人が増えたからでしょうか。最近、Android向けの動画編集アプリが充実してきたように思います。昨年あたりまでは、アプリの数は多いものの、機能が乏しかったり、タッチ操作での編集作業には無理があったり、それぞれ一長一短があり、これぞ! という決定打がなかったように記憶しています。Android向けにも「iMovie」のようなアプリがあればいいのになぁ、と感じていたのが本音です。
筆者はそもそもスマホで動画を撮影することは少ないのですが、動画編集アプリはよく使います。スマホやデジカメで撮った写真を使ってスライドショーを作成するためです。お気に入りの写真をセレクトして、タイトルを付けて、BGMを付けて……という作業が楽しいんですよね。家族や友人に、一緒に写した写真を見せる場合も、ただ単に写真を見せるよりも、自作したスライドショーを見せたほうが楽しんでもらえます。筆者の思い込みかもしれませんが……。
いま筆者が気に入っている動画編集アプリは2つあります。1つは「キネマスター」(開発:NexStreaming Corp./無料)。以前から利用しているアプリですが、アップデートを重ねるごとに機能が拡張され、使い勝手も良くなっているように感じます。
「キネマスター」は、一般的なPC向けの動画編集ソフトと同じように、プレビュー画面の下にタイムラインが表示され、音楽を付けたり、多彩なトランジションで演出したりできるアプリ。「ワイプ」あるいは「ピクチャインピクチャ」というのでしょうか、動画や写真の上に、別の写真を重ねて表示することもできます。スライドショーを作成する場合は、最初に写真全体を表示して、徐々に指定した範囲がクローズアップされるといった動きも設定することもできます。
もう1つは「PowerDirector」(開発:CyberLink.com/無料)というアプリ。同名のPC向けソフトのモバイル版で、こちらもプレビュー画面とタイムラインを主体とする編集画面になっています。「キネマスター」に比べると機能は少なく、レイヤーは使えず、写真に動きを付けることもできないのですが、逆に、シンプルなスライドショーを作りたい人には適しているように思います。フィルターやトランジションの種類は充実しているので、ちょっとアートっぽいスライドショーに仕上げることもできます。
なお、どちらのアプリも完成した動画には、アプリ名のウォーターマークが入ります。有料版に加入すれば、ウォーターマークがない状態で保存できますが、筆者は、個人で見たり、親しい人に見せたりするだけなので、無料でウォーターマーク付きで楽しんでいます。
実は、ZenFone 5には、写真を選ぶだけで、あっという間に音楽付きのスライドショーが作成できる「MiniMovie」というアプリがプリセットされています。操作は簡単だし、なかなか楽しいアプリです。でも、ユーザーが任意で行える編集は、テンプレートや音楽を選ぶくらいなので、物足りなく感じるんですよね。
ちなみに、この「MiniMovie」はASUS製のアプリなのですが、他メーカー製のスマホでもPlayストアから無料でダウンロードできるようです。Xperia Z3でしか試していないので、すべての機種に対応しているかどうかはわかりませんが、手軽にスライドショーを作成して、LINEなどでシェアしたいという人は、試してみる価値があると思いますよ。