みんなのケータイ

 最近のスマホは大画面化が著しいですね。その中にあって、isai FLのディスプレイは約5.5インチ。2014年冬モデルが発表された現在であっても、まだまだ最大クラスという、なかなか頼もしい製品です。

設定画面内にある「片手操作モード」
ロック画面のテンキーを左寄せにした状態。ここで画面右の「>」をクリックすれば、即座に右寄せに切り替わる

 その一方、片手操作はかなり厳しいです。自然に右手でスマホを握ったとして、画面をタッチできるのは、その手の親指のみ。画面上方はおろか、画面左端に親指が届かない、なんてことはザラです。よって、連載第1回目でも言及しましたが、isai FLを片手操作するのは当初から諦めていました。

 ただ、いろいろとisal FLを使っていく中で、設定画面内に「片手操作モード」があることに気付きました。これは、ある特定の操作場面で、入力インターフェイスを画面の左右どちらかにスライドさせられるというものです。

 設定できる場面は、「ロック画面」と電話アプリ内の「ダイヤルキーパッド」の2つ。これを有効化すると、該当場面の表示が若干変更され、任意に左寄せ・右寄せを切り替えられるようになります。ちなみに、寄せ方向を切り替えるのに設定画面に入り直す必要はありません。

電話アプリでも左右寄せが可能
なお、日本語入力用の「LG日本語キーボード」にも片手操作モードが存在。やはり、タッチ領域を左右いずれかにスライドさせられます

 このサポート機能は、あくまでも左寄せ・右寄せのみをコントロールできます。ですから、画面上部にあるアイコンを下部にスライドさせることはできません。近年のAndroidアプリは、画面上部に主要なアイコンが並ぶことが多いため、現状では機能不足と言わざるを得ません。

 Androidスマホにおける片手操作サポートモードは、OS由来ではなく、端末メーカーが独自に実装する例が多いようです。サムスン、シャープ、富士通といった主要メーカーはもれなく用意していますが、具体的にどういう内容なのかは各社バラバラです。ここが各社の差別化ポイントとなるのか、それともOS標準の片手操作サポートがいずれ充実するのか……? 興味深いところです。

 それはそうと、isai FLの後継機であるisai VL(LGV31)が発表されましたね。VoLTEに新規対応し、メインメモリが2GBから3GBへと強化されましたが、基本的にはマイナーバージョンアップという位置付けのようです。いやしかし、約5カ月で新モデルですか。このリリース間隔の速さこそがAndroidの魅力とは言え、懐事情的にはなかなか厳しい……。