みんなのケータイ

久しぶりに使い切ることができたテレホンカード。財布やカードケースに入れっぱなしで十数年でしたが、ちゃんと使えました

 先日、次の取材先に向かうまで少し時間が余ったので、久しぶりに実家に電話をかけてみることにしました。その際にふと、度数が半端に残っているテレホンカードの存在を思い出し、整理するのに調度いいと思って公衆電話を探してかけてみました。実家は岡山県ですが、いやはや、度数が見る間にどんどん減っていきます。電話機の中に10円玉がカチャン、カチャンとリズミカルに落ちていく音が聞こえてくるようです(お若い方はもしかして聞いたことがないかもしれませんが)。おかげでカードケースの中がずいぶんスッキリしました。

 日頃、無料で通話できる家族と携帯電話で話してばかりなので、通話料の感覚を失っていたようです。調べてみると、公衆電話の通話料は遠距離の場合、意外と高い。NTT東日本の場合、160kmを超える場合、昼間10円で通話できる時間は8秒だけです。私の使っている各社携帯電話の通話料は、全国相手先にかかわらず30秒あたり20円。単純な比較をすれば10円で15秒間話せることになり、公衆電話の方が2倍近く高くなります。もちろん、近場に電話すれば公衆電話の方がずっと安いのですが、携帯電話の方が安い場合が結構あるというのは意外でした。

 ただ、それにしたって、携帯電話で家族以外の相手と話せば30秒毎に10円玉が2枚落ちていくわけですから、やっぱり通話はなかなかの金食い虫です。それが、ドコモの新しい料金プラン「カケホーダイ」は、基本料は少々高いとは思うものの、日本全国どれだけ電話をかけても定額なわけですから、これはもう電話しまくらないと。ドコモは夏モデルでVoLTEの導入も明言していますが、VoLTEはダイヤルしてから相手を呼び出すまでの時間が短く、音質も今の通話よりよくなるそうですから、とても楽しみにしています。スマートフォンで電話をたくさんかけるようになると、端末の通話関連機能も注目されそうです。個人的には、応答保留の機能をすべてのスマートフォンに搭載してほしいと思っています。

別の電話に出ているときや電車に乗っている最中に電話がかかってきて、受話をちょっとだけ待ってほしいというときに便利だった応答保留。XperiaやAQUOS PHONEなど一部のスマートフォンには搭載されているようですが、GALAXY端末やiPhoneには搭載されず。あまり利用されない機能なんでしょうか

 ところで、災害時に通信規制の対象外となる公衆電話を使えるように、テレホンカードは持っていた方がいいという話を聞きましたが、停電時にテレホンカードは使えなくなるということで、小銭の方が確実なのだそうです。また、本当に大きな災害時には、公衆電話は無料化されることがあります。

 なお、未使用のテレホンカードはNTT東日本・西日本の固定電話の通話料の支払いに充当できるとのことで、有効活用しようと手続きしてみました。ただ、手数料が磁気テレホンカードの場合50円程かかりますし、充当されるのは通話料のみで基本料などには使われません。カケホーダイが始まれば、ますます固定電話を使わなくなりそうで、手続きした7000円分の度数が消化されるのはいつのことになるやら……。