みんなのケータイ

 夏モデルの発表会ラッシュが続いた5月は、取材や打ち合わせで各方面に出かけることが多かった。急ぎ原稿を書く必要がある場合はノートPCを持ち出すことになるのだが、インタビュー取材などの場合、最近は紙のノートやタブレット、あるいはスマートフォンのみ持って行くことが多くなった。歳をとるにつれ実感するのだが、やっぱりカバンは少しでも軽い方がいいのだ。

Note Anytime

 元々は出先で校正作業を行うためにタブレットを持ち歩いて、取材メモは紙のノートで、というパターンだった。しかし、このところは、メモもタブレットやスマートフォンでとる機会が増えてきた。そんな時に愛用しているのが「Note Anytime」というアプリだ。iOS向けには昨秋から提供されてきたアプリなのだが、今春、Android版が登場したので、筆者はVEGA PTL21をはじめ、所有しているスマートフォンやタブレットにインストールして利用している。

 Note Anytimeの良いところは、とりあえずはサッとメモしておき、テキスト変換は必要に応じて後で行うといった手書き入力の快適性はもちろん、デジタルキャビネットと呼ばれるクラウド環境ベースで、どの端末からも作成したメモにアクセスできるところだ。さらに、今どきのスマホでは、バックグラウンドでICレコーダーアプリを起動して音声を録音したり、必要な時にはカメラ機能を呼び出して撮影したり、取材ツールとしてかなり便利になってきた。

(左から)VEGA PTL21、MEDIAS W N-05E、Nexus 7。デジタルキャビネット経由でドキュメントを共有できる

 もちろん、記事を書く場合などは、キーボードに向かって文書を作成した方が早いというのも事実だが、ノートPCの脇にICレコーダーを置いてタイピングしてメモをとった場合、タイピングのカタカタいう音ばかりが録音され、肝心の取材相手の声が聞きとりづらい、なんていうこともある。その点、タッチパネルにサラサラと手書きで書き込んでいる場合、そういう無駄なノイズも少ないので実用性が高い(端末によってはマイクの位置に手がかぶらないように注意する必要はあるが)。

 という感じで、カバンの軽量化に注力している今日この頃。最終的には、持ち歩くのはスマホ1台だけ、という将来を夢見ている。