みんなのケータイ

「フラット」と「ライト」、どちらを選ぶ?
【Xperia Z SO-02E】
石野純也
(2013/4/26 06:00)
このコーナーでもたびたび紹介しているXperia Zは、auからのMNPで契約している。発売当日でも、端末の本体価格が3万円値引きになったからだ。その上で、毎月の通信料に適用される「月々サポート」が、3675円に増額される。新規や機種変更では、端末代への値引きがなく、月々サポートも月1995円ということを考えると、これはかなりお買い得だった。割引を完全に受けたと仮定する、いわゆる“実質価格”はマイナスになってしまう。
もっとも、本来は新規や機種変更とMNPの価格や割引が、ここまで違うのは考え物。MNPの獲得合戦が激化しているとはいえ、あまりに露骨な価格の差を見ると、少々複雑な気持ちになってくる。もちろん、これはドコモやXperia Zに限った話ではなく、業界全体の課題と言える。顧客である既存ユーザーが気持ちよく機種変更できるのが、本来キャリアの目指すべき姿だと思うのだが……。
それはさておき、その際に選んだ料金プランを紹介しておこう。ただし、他キャリアと同様、ドコモのXi(LTE)対応スマートフォンで音声通話まで使おうとすると、選択肢はあまり多くない。FOMAのように基本プランは選べず、「タイプXi」があるだけだ(2年縛りをつけるかどうかは選べる)。ここに、パケット定額プランやオプションをつけるというのが、基本的な考え方になる。もっとも頭を使うのが、パケット定額プランの選択だろう。
基本使用料 | ISP使用料 | オプション | パケット定額プラン |
タイプXi(にねん) 780円 | spモード 315円 | Xiカケ・ホーダイ、留守番電話サービスなど | Xiパケ・ホーダイ フラット 5985円 |
Xiパケ・ホーダイ ライト 4935円 | |||
Xiパケ・ホーダイ ダブル 2100円~6510円 |
タイプXiにつけられるパケット定額プランは、「Xiパケ・ホーダイ フラット」「Xiパケ・ホーダイ ライト」「Xiパケ・ホーダイ ダブル」の3種類。この中で、2段階制のXiパケ・ホーダイ ダブルは、メインの端末向きではないので除外してもよい。残るのは、Xiパケ・ホーダイ フラットとXiパケ・ホーダイ ライトの2つで、前者が月5985円で7GB、後者が月4935円で3GBまで、制限なしで通信できる。つまり、毎月の通信量で、プランを選べばいい。データ使用量でプランを選ぶというのはLTE以前になかった概念で、慣れていないと少々難しく思えるかもしれないが、ドコモには選択肢があるだけいい。
実際、以前から通信量を記録していたが、ここ半年、1カ月も3GBを超えたことはなかった。家や仕事場ではWi-Fiにきちんとオフロードしている上に、外出先でデータ量の大きな動画を見ることも、あまりないからだ。もちろん、SNSには人並み以上にアクセスするし、仕事となればテザリングも頻繁に利用する。それでも、よく使ったと自覚がある月で、2GBを超える程度だ。このように考えると、固定回線を別途自宅に引いていて、きちんとトラフィックをオフロードしているユーザーは、大抵の場合、Xiパケ・ホーダイ ライトを選んだ方がお得になりそうだ。
Androidには4.0から、通信量の確認機能が搭載されている。Xperia Zでも、この機能は利用可能だ。ここでは、Wi-Fiでどの程度通信したのかも、モバイルデータ通信とは別に表示できる。こちらで確認してみると、4月は23日時点ですでに4GBを超えていた。Wi-Fiにオフロードしていなければ、Xiパケ・ホーダイ フラットを選ぶのが正解だったわけだ。Wi-Fiの場合のみ、データの集計期間を、なぜか1日始まりにできないのが不便だが、自分がどの程度通信しているのか、一度チェックしてみよう。