みんなのケータイ

 2012年内に20万冊という壮大な目標を掲げつつ、1万冊の青空文庫と3万冊の楽譜を含めても目標の約半分程度という11万冊で2012年を終えた楽天kobo。掲げた目標があまりに大きすぎたものの、電子書籍の冊数自体は地道な努力で着実に増えており、リリースしたばかりの頃に比べるとやっと「使える」サービスになった感があります。

 一方で対応端末も次第に拡充が進んでおり、電子ペーパー搭載の専用端末に加えて2012年12月21日にはAndroid向けのkoboアプリもついにリリース。わざわざ専用端末を購入しなくても楽天koboの電子書籍が楽しめるようになりました。

 楽天koboでこれまでに購入した書籍はAndroidアプリでも利用可能で、初回ログイン時にはこれまで購入した書籍を自動でダウンロードします。読み終わった本までわざわざダウンロードしたくない、という場合はメニューから中断が可能。その後はPCで購入した書籍もライブラリを更新することで1冊ずつダウンロードできます。

 koboならではのReadling Life機能も充実しており、書籍を読み始めたり引用したりといったアクションによってバッジが発行される仕組みに加え、これまでに読み終えた書籍の日時をFacebookへ投稿する機能も搭載。ただ、残念ながら電子書籍リーダーとデータは同期していないようで、kobo Touchで獲得していたバッジはAndroidアプリに反映されませんでした。

 スタートダッシュに失敗した上にあまりにも大きい目標を掲げ、結果として目標未達ばかりが目立つ楽天koboですが、Reading Lifeの仕組みは使っていて面白く、書籍数も地道に増えています。ぜひ楽天koboにおいては、社内で過度のプレッシャーを与えることなく、しっかりじっくりとがんばって欲しいなと思う次第。まずは11月1日に「近日予定」と案内されたまま年が明けても公開されなかったiOS向けアプリのリリースを気長に待ちたいところです。

Androidアプリの楽天kobo
初回の購入済み書籍全ダウンロードはメニューから停止できる
読書に関わるアクションに応じてバッジが発行される「Readeling Life」機能
これまでに読み終わった本のデータもFacebookのタイムラインに反映できる