みんなのケータイ

 11月下旬、クアルコムの取材でアメリカ・サンディエゴに行ってきた。海外取材では、できるだけ日本では買えない製品を買って試してみたい。今回のターゲットは、マイクロソフト「Surface」、アップル「iPhone 5(ベライゾン版)」と「iPad mini(ベライゾン版)」、Google「Nexus 4」とした。

 滞在期間は4日間。そのうち初日は午後に到着し、最終日は朝から飛行機に乗るというスケジュール。2日目、3日目は朝から夕方まで取材ということで、買い物に行ける時間は初日の午後しかない。できるだけ効率よく買えるようにと、“あらかじめネットでオーダーしておく”という手段を選んだ。

 10月末から11月中旬にかけて、マイクロソフト、ベライゾン、グーグルの通販サイトから発注をかけてみた。配送先は宿泊予定のホテル。住所と名前の所に「27日にチェックインするゲスト」という記載をしておけば、ちゃんとしたホテルだと、荷物をチェックイン日まで預かってくれ、チェックイン後に部屋に届けてくれる。

 で、4つの商品を発注してみたが、Surfaceは、発売日の10月26日にすぐに発送され、ホテルで預かってくれた。しかし、iPhone 5とiPad miniは、ホテルの到着日1週間前になっても発送される気配がない。Nexus 4も11月13日の発売日に発注したが、「発送は3週間後になるよ」というメールが来てしまった。一番避けなくてはいけないのが、自分がホテルの滞在期間中に届かず、チェックアウト後に荷物が到着するという状態だ。再度サンディエゴに行くわけにもいかず、ホテルに自宅への転送を頼むのもお金がかかって面倒だ。もし、滞在期間中に間に合わないようであれば、キャンセルするのが賢明だ。そこで、仕方なく、iPhone 5とiPad mini、Nexus 4はキャンセルすることとした。

 11月27日、ホテルにチェックインすると、すぐにスタッフが「荷物が届いているから、あとで部屋に持って行くよ」と言ってくれた。部屋でしばらく待っていると、頼んだSurfaceがやってきた。本当に届くがドキドキだったけど、やっと手に入れられて一安心。

 ただ、やはりiPhone 5やiPad miniはアメリカ滞在中に手に入れておきたい。特にiPhone 5は、すでにベライゾンで契約しているiPhone 4を持っており、2年契約が終わっているので、安価に機種変更できる状態にある。

 そこで、「ファッションバレー」というショッピングモールにアップルストアやベライゾンショップがあるので、行ってみることにした。

 iPad miniに関しては、セルラー版はどこで探しても全滅の状態。iPhone 5はベライゾンショップであれば、ホワイトならあるという。しかし、欲しいのはブラックということもあり、そこでの購入は断念。ホテル近くにあるベライゾンショップにタクシーで向かって、在庫を聞くことにした。店員は「在庫、あるよ」とバックヤードからiPhone 5を持ってきてくれたものの「機種変更にはソーシャルセキュリティ番号が必要」ということで機種変更できず。

 困った顔をしていたら、「ファッションバレー近くにある大型のベライゾンショップなら、ソーシャルセキュリティ番号が不要で機種変更できるよ」と教えてくれた。またもタクシーを飛ばしてファッションバレー近くの、先ほどとは別のベライゾンショップに行って機種変更を試みた。大型店だけあって、在庫もあり、しかも機種変更は名前と電話番号を伝えるだけでOKだった。パスポートも不要で、本人確認を一切することなく、あまりに簡単に機種変更ができたので、驚いた。

 これで何とか欲しかった2つの商品はゲットできた。次は1月のCES出張で何とか確保できるといいのだが。