みんなのケータイ

 今年は、防水スマホが一気に増えたように思う。国内メーカー製では、もはや防水は常識。海外メーカー製でも、LG、HTC、パンテックが、日本向けとして防水対応モデルを発売した。筆者が使っているOptimus Vuも、グローバル版は防水非対応だが、日本向けのL-06Dはしっかり防水仕様になっている。

 防水のメリットとして「お風呂でも使える」と言われることが少なくない。筆者も、スマホを紹介する記事で「防水なのでお風呂でワンセグが見られることも魅力」といったことを何度か書いた記憶がある。筆者自身は、さほどそういう使い方はしていなかったのだが、若い世代にリサーチすると、「風呂でテレビ見るよ!」「Twitterもやるよ!」という声も聞くので、原稿として間違ってはいないと思う。

 筆者は、長風呂をするときは、本や雑誌を読むことが多い。浴槽にドボンと落としても構わないような本を読んでいる。だが、大画面&防水のOptimus Vuを使うようになってから、Optimus Vuをお風呂の友にすることも増えてきた。ワンセグが見たいわけではなく、電子書籍が読みたいわけでもなく、読みたい本がないときの、入浴中の暇つぶしの道具として、Optimus Vuが「ちょうどいい」と感じるようになってきた。

 お風呂で見る主なコンテンツは、Twitter、ブックマーク登録した“まとめサイト”、YouTubeなど。いずれも、脱力して見られるものといっていいだろう。ニュースは、新聞やタブレットできっちり読みたいので、お風呂で読むことはない。ゲームも思わず指先に力が入ってしまうので、基本的に風呂ではやらない。指先が濡れるとタッチ反応も悪くなるのも、その理由だ。

歌詞テロップ付きビデオで楽しめるカラオケは、お風呂で歌の練習ができる

 ほかに、お風呂との相性がいいなぁと感じているのが「BeeTV」だ。エイベックスとドコモの合弁会社・エイベックス通信放送が運営するサービスで、月額315円でオリジナルの動画番組やミュージックビデオなどが見放題になる。動画は5~10分程度のものが多いので、湯船に浸かってだら~っと見るにはちょうどいい。配信済みの番組を、まとめて一気に見ることもできるので、放送時間に縛られるワンセグよりも好都合。個人的には、今年の7月~9月に配信されていた、SKE48のメンバーが出演する「学校の怪談」がお気に入り。1話完結のストーリーなので、見たいときに見たい回だけ、というふうに楽しめた。しかも、結構怖かった。

 「BeeTV」のコンテンツで最も気に入っているのはカラオケ。お店で歌うときのように歌詞がテロップ表示されるビデオが見られ、浴室では、自然なエコー効果が得られるので、マイクなしでも、いい気分で歌えるのだ。ちなみに、加入者が増えている「dマーケット」の「VIDEOストア」(月額525円)でも、BeeTVのコンテンツが見られる。カラオケ好きな人は、ぜひ防水スマホで、カラオケも試してみてほしい。

「BeeTV」のトップページ。コンテンツ視聴には専用アプリのダウンロードが必要
幅広いジャンルのコンテンツを配信しているので、暇つぶし的に楽しむには重宝する
最新ヒット曲のミュージックビデオも見られる。これも、お風呂でときどき楽しんでいる
ドラマは10作を配信(2012年12月現在)。5インチの大画面だと、それなりの臨場感で楽しめる