みんなのケータイ

 先日、KDDIの船上基地局開設に向けた実証実験の取材で、呉に行って参りました。海上保安庁の巡視船「くろせ」に、auの携帯電話基地局と衛星アンテナという移動基地局と同じ設備を設置して、海上から陸上に向けて電波を発射する実験です。災害時などに活用することを目指しています。

 で、もちろん、海といえば、G'zOneが似合うのです。もちろん「G'zGEAR」で呉の海の潮位を計ってみましたとも。といっても、残念ながらそれだけなのですけど。時間を変更していくと、海釣りに適した時間帯には魚のイラストが表示されるので、釣りをされる方には便利なアプリかもしれません。

G'zGEARの「TIDES」には、1日の潮位の変化が分かる「One-Day View」と、現在の潮位を確認できる「Current View」の2つのモードを用意。Current Viewは釣りに適した潮位を知ることができ、適した時間帯には魚のイラストが表示される

 ところで、潮位の変化は電波にも影響する可能性があるということで、今回の実証実験では半日間、同じポイントで電波の様子を連続測定したのだそうです。また、衛星アンテナは極力水平に設置する必要があるとのことで、船の揺れに対応できるように、水平を保つ動く台座の上に設置されていました。電波とは本当に繊細なものだなと思った次第です。

船の周囲に細いロープがはられているだけの、非常にオープンなくろせ。30ノット以上のスピードが出る高速艇だそうです

 停泊中とはいえ船に乗ったのですから、G'zOneをなんと海の中に落としちゃった、さあ、大変! でも強力防水だから大丈夫……というようなドラマチックなことが起こればよかったのですが、くろせの甲板はあまりにオープンで、緊張感溢れる場所でございました。フェリーのようなしっかりとした柵などはなく、周囲に細いロープがはられているだけで、一般人にとっては危険な感じのする甲板です。うっかりロープに寄りかかったり、撮影に夢中になって後ずさろうものなら、ロープをすり抜けて海に落ちてしまうのではないかと思わせるほど簡易なもの。本気で結構恐ろしく、こわごわ歩き、カメラもスマートフォンも絶対に落とさないようにがっちり握りしめていたため、海中に落ちてしまうことはありませんでした。なお、もちろんご存知だと思いますが、G'zOneの防水性能は海水には対応していませんのでご注意ください。

端子カバーの開け閉めを極力減らすためにも、防水端末には欠かせない卓上ホルダを同梱。ホルダに置いたまま操作が可能です。使う前には気が付きませんでしたが、充電が速いのも利点でした

 G'zOneのありがたみを感じた部分は、地味ですが、卓上ホルダです。出張になれば当然、荷物は極力少なめに、というわけで、卓上ホルダは持っていかなかったのですが、これは失敗でした。共通ACアダプタ04は電流が1.8Aで、以前のものより速く充電できるようになっていますが、それでも待てども待てども充電が終わりません。カタログには、この共通ACアダプタと同梱の卓上ホルダを両方使うと約110分、ACアダプタだけで約150分となっていますが、体感的にはもっと差があるように感じました。次からの出張には、卓上ホルダも持って行きたいと思います。