【GALAXY NEXUS SC-04D】

サムスン純正の充電用卓上ホルダーを購入

2012年9月19日 06:00
(太田亮三)
「GALAXY NEXUS SC-04D」に対応する純正のオプション品「卓上ホルダ SC05」
充電用のmicroUSB端子と、オーディオのラインアウト端子を搭載

 「GALAXY NEXUS SC-04D」は2011年12月2日に発売された端末だが、半年以上経過した2012年7月末になって、純正のオプション品「卓上ホルダ SC05」が発売された。ドコモオンラインショップでの価格は3780円。現時点で、一部の家電量販店でも販売されているようだ。

 「GALAXY NEXUS」の端末自体は、発売から時間が経過していることもあり、すでに都内の家電量販店の店頭には並んでいないが、発表時にひっそりと展開が予告されていた卓上ホルダーが、やっとのことで発売された。正直なところ発売されるとは思っていなかったのでちょっと驚いた。ケーブルを直挿しするこれまでの方式では、充電中に端末ごと落とすなどアクシデントも重なり、ケーブル側のコネクターが壊れて充電できなくなるケースをすでに2回も経験している。セットするだけのホルダーは便利なことに変わりがないので、購入してみた。

 卓上ホルダー本体は予想よりも重量があり、底面にゴムが貼られていることと合わせて、卓上では安定感がある。「GALAXY NEXUS」を装着するにあたって、ホルダー側に端末を固定するようなフックやスイッチのようなものはなく、左右から少しだけまわりこんだホルダーの形状に合わせて、スッと上からはめるだけ。メーカー純正品だけあって、正しく装着されるとピッタリとはまる。デザインやパーツの色が「GALAXY NEXUS」と共通なのも一体感があり嬉しいところだ。

 ホルダーの背面にはmicroUSB端子と3.5mmジャックのラインアウト端子が用意されている。USB入力は充電専用で、パソコンとのデータのやり取りや、MHLの映像出力などには対応しない。


端末の右側面を下にしてセット。スッと上からセットするだけ
アプリ画面では珍しくないが、ホーム画面が横向きになるのは比較的レアな状態

 卓上ホルダーは横置き専用。「GALAXY NEXUS」の右側面下部にある3つの金属接点を利用するため、右側面を下にして横向きにセットする。端末をセットすると、自動的に「時計」アプリが起動し、時刻を表示した上で、表示が横向きになる。この横向きの表示はセンサーによるもので、画面の自動ローテーションをオフに設定していても、ホルダー装着時は自動的にセンサーが働き横向きとなる。実用とは関係ないが、ホルダーごと縦にすると、画面は自動でローテーションして縦になるのだ。

 ホルダーにセットして時計アプリが起動すると、端末の画面スリープまでの時間設定に関係なく、5分が経過するとスクリーンセーバーのような表示に移行し、ランダムな場所に一定間隔で時計を表示するようになる。スクリーンセーバーモードは、画面にタッチすると解除され、通常の時計表示に戻る。

 時計アプリでは、画面内の右側にバックボタン、ホームボタンが表示されているので、ここからホーム画面に移動できる。この時ホーム画面はMHLでHDMI出力をした時と同様に、横向きのホーム画面となる。通常、自動ローテーションをオンに設定して端末を横向きで使用しても、ホーム画面だけは縦向きのままなので、普段はあまり見られない画面で少し新鮮に感じる。動作に特に制限はなく、そのままメールやブラウザなどを利用できる。

 ホルダーにセットすると、端末右側面の電源ボタンは下側となり、隠れて押せなくなる。ホーム画面などの時計アプリ以外の状態で放置し、画面が消えてスリープに移行した場合は、上側にきているボリュームボタンのどちらかを押すと、画面のスリープが解除される。ちなみに不在着信ランプは、時計表示から移行したスクリーンセーバーでは、アプリが起動している扱いのためか、点灯しない。ホーム画面などからスリープに移行していた場合は点灯する。


セットすると、まずは自動的に時計アプリが起動する時計を表示して5分が経過するとスクリーンセーバーモードに移行する

 

 端末の設定画面には「ホルダー」という項目があり、ホルダー装着時に音を鳴らすかどうかを設定できる。音声に関する設定項目も用意されているが、この卓上ホルダーでは関係のない設定のようだ。

 端末とホルダーを接続する金属接点は3点で、充電用に必要最低限の構成と思われるのだが、アナログのラインアウト音声出力もサポートしているのは、メーカーのサービス精神ゆえだろうか。ホルダー背面のラインアウト出力端子を利用すれば、アクティブスピーカーやオーディオシステムのアンプ部のAUX端子などに入力することで音楽を楽しめる。

 ホルダー装着時には端末の3.5mmのイヤホンジャックが隠れてしまう、という事情もあるだろうが、ラインアウト出力は一般的に端末内のアンプ部をバイパスして出力される(=端末側でボリューム調整はできなくなる)ので、オーディオシステムなどアンプ搭載機器にアナログで接続する際には、理想的といえる。端末のアンプ部を介するイヤホンジャックからでもオーディオ機器に接続はできるが(ホルダーからは外すことになるが)、ラインアウトで接続したほうが一般的にスッキリとした音になるだろう。

 卓上ホルダーのラインアウト出力を自宅のオーディオシステム、あるいはヘッドホンアンプなどに接続しておけば、「GALAXY NEXUS」をオーディオソースとするシステムが出来上がる。移動中にイヤホンで聞いていた曲を、自宅のオーディオシステムですぐに続きを再生、といった利用も可能だ。インターネットラジオなどはスマートフォンアプリで管理したほうが分かりやすいものも多い。FLAC対応などの音質にこだわった再生アプリや楽曲データを用意すれば、アナログ・ラインアウトの範囲内での話だが、ワンランク上の楽しみ方も可能だ。充電だけでなくオーディオ的にも意外と利用価値の高い卓上ホルダーではないだろうか。