【DIGNO ISW11K】

ロックスクリーンアプリがアツい!

2012年7月23日 06:00
(日沼諭史)
DIGNO ISW11K標準のロック画面。「すぐ文字」を起動できるのが便利だ

 ホーム画面をカスタマイズするホームアプリについては、たびたびこの場でまとめて試して比較する、というのをやっているけれど、そろそろ端末のロック画面をカスタマイズする“ロックスクリーンアプリ”も流行るんじゃないか……いや、流行ってほしいなぁ、と思っている。

 ロック画面は、ご存じの通り、端末の起動時やスリープからの復帰時に必ず表示されるもので、ユーザーが目にする機会は実はホーム画面以上に多い。Android 4.0では、標準のロック画面でも直接カメラアプリを起動したり、新着情報を表示したり、といったことが可能になって、最近はメール(ショートメッセージ)アプリや電話機能などへのショートカットをロック画面に設ける端末も増えてきた。もちろんDIGNO ISW11Kでも同様の工夫を盛り込んでいて、独自の「すぐ文字」機能などをロック画面からすぐに起動できるようになっている。今やロック画面は(セキュリティ設定時のパスワード入力等をあえて除けば)、誤操作防止のためのクッション的な役割だけでなく、ランチャー的な機能まで受け持つようになってきたようだ。

 今のところ、ロックスクリーンアプリはホームアプリほど数は揃っていない。あっても有料アプリとして提供されているものが多く、ユーザーとしては試しにくいのではないだろうか。一方、数少ない無料のロックスクリーンアプリの中でも最も知られているのは、おそらくホームアプリ「GO Launcher EX」のアドオンとして動作する「GO Locker」だろう。ただ、やっぱり「GO Launcher EX」が必須というのが惜しい。ホームアプリに「ssLauncher」を愛用している身としては、汎用的に使えるロックスクリーンアプリが必要なのだ。

 そんなわけで、見た目や機能などをもとに独断でピックアップした有料2本、無料1本のロックスクリーンアプリをそれぞれ試してみた。

 個人的にデザインと動きが気に入ったのは「GOTO Lockscreen」(123円)。矢印アイコンを扇状に右方向へスライドしてロック解除する仕組みで、途中で指を離せば電話帳やGmailアプリを起動できるようにもなっている。この扇状にスライドさせたときの各アイコンの滑らかなアニメーションが結構気持ちいい。バッテリー残量と天気を小さくアイコン表示するさりげなさもクール、だと思う。

ロック解除のスライド操作時のアニメーションが気持ちいい「GOTO Lockscreen」

 もう1つの有料アプリ「Lucent Lock Screen」(155円)は、見た目はシンプルなモノクロデザインだが、機能が豊富。ロック解除の操作方法はAndroid 4.0標準のロック画面風で、ショートメッセージアプリやカメラ機能などを起動でき、さらに内蔵のメディアプレーヤーやボリュームコントロールも利用できる。スマートフォンで音楽をよく聴くユーザーに特におすすめしたい1本だ。

天気予報を表示でき、メディアプレイヤー機能なども利用できる「Lucent Lock Screen」

 無料アプリの「Quick Launch - Lock Screen」も、ロック解除の方法はAndroid 4.0標準とよく似たタイプ。最大の特長は、ロック画面内にウィジェットを置けるところだ。置けるウィジェットは1種類のみとはいえ、端末のシステム情報を表示するウィジェットを置いたり、天気やニュースを表示するウィジェットを置いたりと、自分がほしい機能をある程度自由に選択できるので、かなり便利に使えそう。

「Quick Launch - Lock Screen」ではウィジェットを置けるほか、インストール済みアプリやWebの検索も可能

 と、有料アプリも含めて3種類試してみたのだけれど、結局、無料の「Quick Launch - Lock Screen」が自分には一番使い勝手がいいように感じた。DIGNO独自の「すぐ文字」をロック画面から使いたいときは、他のランチャーウィジェットと組み合わせればOKだし、その時々の気分や用途に応じて機能を変えられるのはすごく面白い。ホームアプリだけでなく、これからはロックスクリーンアプリにも注目していきたいところだ。