体験しないと分からない3D撮影の楽しさ
2011年7月26日 06:00(湯野康隆)
IS12SHの魅力の一つは3Dだ。ディスプレイの3D表示については、以前にも何機種か対応端末が登場しているが、カメラを2つ搭載することで手軽に3D撮影できるようになったのは、この夏モデルから。「3Dなんて……」と思っている方も多いかもしれないが、こればかりは体験してみないと、良さがなかなか実感できない。
カメラが1つしかない機種で3D撮影するには、一度撮影し、そのまま横に端末をスライドしてもう一度撮影、という風に左目用、右目用の写真を2回に分けて撮影する必要があった。このため、3Dで撮影できるものは、全く動かないものに限定されていた。当然、動画も3Dでは撮影できない。つまり、動き回る子供やペットなど、多くのユーザーが撮影したいと思うような被写体を撮影できなかったのだ。
従来は3Dで撮影できなかった水しぶきの静止画。3D対応端末用サンプルはこちら |
しかし、IS12SHにはカメラが2つ搭載され、誰でも簡単に3Dの静止画や動画を撮影できるようになった。とりあえず3Dで撮影しておけば、2Dへの変換も簡単に行えるので、筆者の場合、常に3Dで撮影するようになった。これは、ケータイにメガピクセルクラスのカメラが搭載されるようになり、ケータイモードよりも高精細なデジタルカメラモードで撮影するようになった時の感覚に似ている。
ただ、3D動画についてはYouTubeにアップロードすれば簡単にネット上で共有できるのだが、3D静止画については扱いがなかなか難しい。そもそもWebブラウザが3D表示に対応していないので、サイト上でインラインで3D表示とも行かないし、この点についてはまだまだ発展途上といったところ。今後の展開に期待したい。