セパレートケータイだけで楽しめるゲームアプリ

2010年7月26日 06:00
(関口聖)

 実のところ、QWERTYキーの出番があまりない「F-04B」だったりするのだが、セパレート自体はちょくちょく行っている。たとえばタッチパネルで操作する軽量薄型ストレート端末として胸ポケットに忍ばせ、カメラ撮影時にセパレートして、ディスプレイ部を離れたところに置いてリモートシャッターしてみたりといった具合。

 意外と楽しめたのが、プリセットされていたゲームアプリの「ワイルドランド」だ。セパレートして遊ぶことが前提の同ゲームは、遭難して無人島へ流れ着いた主人公が生き延びていく様を体験できるというもの。果物や魚と得て食料を確保し、体力を養いながら、小屋を作り上げていくという流れで、ヤシの木登りや魚釣り、木の切断といったミニゲームでは、セパレートしたキーユニット(テンキー部)を振って遊ぶ。ヤシの木登りではキーユニットを上下に振り、魚釣りではタイミング良くキーユニットを振り上げる。ちなみに魚釣りゲームはちょっとしたコツがある。釣り上げるタイミングもさることながら、キーユニットの構え方がある程度正しくなければいけないみたいだ。

 加速度センサーを搭載したケータイなら、どれでもプレイできるのかもしれないけれど、ディスプレイユニットを置きながらプレイできるのは「F-04B」ならでは。いわゆるミニゲームとしてシンプルなつくりだけに、結構熱中して遊んでしまい、初めて遊んだ次の日は、キーユニットを振り回した右腕が筋肉痛になってしまった。

 加速度センサーで操作するアプリケーションとして「セパレートケータイならでは」という点を活かしながら、それなりに楽しめる形で仕上げられているだけに、ゲーム以外のアプリでも、こうした観点のアプリケーションが今後続くことにちょっと期待したこともあるのだが、電車の中や歩いている時のことを考えると、「うーむ、ちょっと使いどころに困るかも」と考えてしまう。何か良いアイデア、ないですかねぇ。