便利なWi-Fi WINだが……

2010年4月6日 06:00
(湯野康隆)

 Wi-Fi WIN(無線LAN)対応のケータイを持つことで増えたのが、PCサイトビューアー(フルブラウザ)の利用回数だ。

 ダブル定額等に入っている場合のPCサイトビューアーの通信料の上限は5985円。EZwebだけなら上限が4410円なので、その差、約1500円。これが気になってPCサイトビューアーの利用を控えているユーザーも多いと思う。

 でも、Wi-Fi WINならPCサイトビューアーの通信料も不要なので、料金を気にせず利用できるのだ。もちろん、無線LANが使える環境下にいる必要はあるが、自宅でちょっとした調べ物をしたいと思ったとき、PCの起動を待たずに、さっと利用できてかなり便利。

 そんなWi-Fi WINだが、実は使い始めで少しつまずいた。筆者宅では5年前に発売された某社のIEEE802.11b/g対応の無線LANルーターを利用していたのだが、SH006側からはアクセスポイント検索では見つかるものの、なぜか接続がうまくいかない。ネット上の他のユーザーの声などを調べてみると、どうもWi-Fi WINはこのメーカーのルーターとの相性があまり良くないらしい。これまで使った各種無線LAN対応機器では一切問題は無かったのに、なんとも不思議な感じである。

 どうにも埒が明かないので、結局、ルーターを買い替えることにした。買ったのは、最近、筆者の周囲で評判がいいAterm WR8700N。買ってきて、さっそくセットアップし、ドキドキしながらSH006から接続してみると……、拍子抜けするくらいあっさりつながった。

 Wi-Fi WINの場合、「AOSS」「らくらく無線スタート」「WPS」をサポートすることで、接続手順が簡略化されているのはありがたい。しかし、ケータイ買ったけど、自宅が圏外だった、というのに似て、この機能が目当てで端末を購入したのに、自宅のルーター・アクセスポイントと相性が悪くて使えない、ということでは困る。できれば、後に続くユーザーの不安を解消するためにも、きちんとした動作確認情報を提供してもらいたい。