みんなのケータイ

好きなアプリをショートカットで呼び出せる、Androidアプリ「Panels」が便利

【Pixel 9 Pro Fold】

 スマートフォンを長く使い続けていると、インストールするアプリも増えて、必要なアプリをすぐに呼び出すのは手間がかかります。そんなときに便利なのが、アプリをすぐに呼び出せる「ショートカットアプリ」。ここ最近、筆者が愛用しているAndroidのショートカットアプリが「Panels」です。

左右に小さく表示されるのがパネルの呼び出し場所。外側から中央に向かってスワイプするとパネルを呼び出せる

 Panelsは、画面の端からスワイプすることでパネルを表示し、登録しておいたアプリやウィジェットを呼び出せる機能です。無料でも利用できますが、有料版は広告が非表示になるほか、パネルの数を最大25まで登録できるようになります。筆者は、このアプリを愛用しているのと、650円の買い切りで済むこともあり、有料版を使っています。そのため、今回紹介する機能は、無料版と異なる可能性もあることをご了承ください。

 Panelsでショートカットを呼び出せるのは、画面左右と下の最大3カ所。設定した場所は細い線で目印が表示され、そこからスワイプすることでショートカット一覧を表示します。複数パネルを設定する場合は、ページをめくるように同じ操作を繰り返すことでパネルを切り換えられますが、ショートカットを呼び出せる場所は、左右下それぞれ1カ所で、右の上側と下側、というように同じ側の異なる場所に複数呼び出し箇所を設定することはできません。

 設定画面は、機能が豊富なこともあってわかりにくい面もあるのですが、「表示」からアプリを並べられる数や大きさなどを細かくカスタマイズできます。設定項目は画面スクロールで切り換えられるほか、三角をタッチして画面に表示できる設定項目の量を変えられます。また、ショートカットを呼び出す場所は画面下の「トリガー」で位置や大きさを調整できます。

設定画面

 複数のパネルを設定したいときは、画面右下のアイコンをタップし「パネルの追加」から表示場所を指定して追加できます。パネルは任意のアプリ登録のほか、すべてのアプリを呼び出せるアプリリスト、連絡先、ウィジェットの4種類から設定可能。パネルの切り替えは呼び出しと同様、画面中央にスワイプすることで切り換えられます。

右下のアイコンからパネルを追加

 アプリの追加は、パネルを表示して長押しで追加できます。パネルにはアプリだけでなくショートカットやWebサイト、フォルダなども設定できるため、ホーム画面に表示するアプリやフォルダをすべてパネルに登録できます。パネルはGoogle ドライブでバックアップもできるので、スマートフォンを機種変更しても今までのパネルを引き継げます。ただし縦方向の長さは全パネル共通になるほか、ウィジェットはPanelsで設定した列数に関係なく面積で設定するため、ウィジェットを併用する場合はパネルも大きめの面積で設定しておく必要があります。

ウィジェット
アプリ一覧
連絡先

 たくさんパネルを登録するとホーム画面との違いがないように思えますが、アプリを起動している最中でも、呼び出せるのがショートカットのいいところ。Webサイトにログインする際に二要素認証が必要、というときにホーム画面に戻ることなくパスワード管理アプリやメッセージアプリを呼び出せるのは地味に便利です。

 気をつけたい点としては、ブラウザで位置情報を使う機能の時に機能が競合してしまって店舗検索などの機能が使えないこと。筆者はPanelsのショートカットにPanelsを登録しておき、困ったときは都度オフにできるようにしています。

ブラウザで位置情報を利用する機能と競合する

 また、折りたたみスマートフォンでもPanelsは使えますが、閉じたときと開いたときでパネルが別になっています。同じパネルを使いたいときはまず、新たにパネルを作成し、設定の「アイテムをコピーする」で作成済みのパネルをコピーできます。

折りたたみスマートフォンにも対応するがパネルを再度設定する必要あり

 Panelsは大きさや表示位置などを細かくカスタマイズできるため、画面が大きくて反対側のアプリまで指が届かないときや1画面にもっとアプリを表示したいというときにも便利。ユーザーインターフェイスに癖があるので慣れは必要なものの、たくさんのアプリを素早く呼び出したいという人におすすめです。