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写真のバックアップ先を見直し、Googleフォトの代わりに選んだ方法は
2025年2月21日 00:00
スマートフォンのデータのバックアップに悩んでいる人は多いと思いますが、筆者もだいぶ頭を抱えています。
特に写真と動画のバックアップは永遠の悩みです。
もっともスタンダードな方法はクラウドストレージです。iPhoneであればiCloud、AndroidであればGoogleドライブやGoogleフォトへバックアップを行うのが現在は一般的ではないでしょうか。
ただ、どちらも無料で利用できる容量は現在のスマートフォンの本体容量からすると少なく、毎月数百円のサブスクに加入し容量を増やしバックアップ先として利用しています。
正直この使い方に対してそこまで不満はありませんでした。自宅のWi-Fiにスマートフォンが繋がっていれば勝手にバックアップが行われますし、複数台のスマートフォンを利用していても、特にGoogleフォトにはOS問わずバックアップが行えるので、複数台持ち歩いているスマートフォンのどれで撮っても「Googleフォトを開けば、すべての写真が見られる」というのはただただ便利です。
今後もこの使い方でいいやと考えていたのですが、先日「容量がいっぱいになりそうだ」という警告が表示されました。
Googleフォトですが、以前は「Google Pixelシリーズの対象機種を使っている場合、容量無制限で写真のバックアップが可能」という特典がありましたが、現行のGoogle Pixel 9シリーズなどはこの特典の対象外です。
また、スマートフォンのカメラも年々画質が向上していることから、無圧縮のデータのままバックアップを行うと、あっという間にGoogleフォトの容量を食い潰してしまいます。
対策としては更に容量の大きなプランに変更することですが、クラウドストレージの大容量プランも年々料金が上がっているため、これに付き合っていくとサブスク貧乏になる未来が待っています。
そこで色々とサブスクの見直しを行うことにしました。
クラウドストレージについては、Microsoft Officeを使うために契約している「Microsoft 365 Personal」に含まれる「OneDrive 1TB」を利用することにしました。
原稿などのデータをPC間で共有ために利用しているのですが、半分も容量を使っていないのでスマートフォンの写真のバックアップ先として利用しても、しばらくは容量不足に悩まされる心配はなさそうです。
金額でいえばGoogle Oneの費用が年額でだいたい3000円ほどの削減と微々たるものですが、これが将来的に容量追加などもしていくと、もっと金額は大きくなるはずなので、節約には成功したと思ってます。
また、いつの間にか写真のバックアップ機能が以前より優秀になり、フォルダも年月で分けてバックアップを行ってくれるようになっていました。
ついでにPCのOneDriveフォルダとも同期してくれるので、スマートフォンで撮影した写真をPC上で編集したい場合に、データのやりとりをするのが今までよりも快適になりました。
これに加えて家族のスマートフォンの写真のバックアップについてもこの機会に見直しを行いました。
今年度から娘が中学生になりスマートフォンデビューを果たし、一昨年には筆者から見て甥っ子、母からすれば二人目の孫の誕生もありました。家族全員が、スマートフォンで写真を撮る機会も枚数も増えている状況です。
ここで家族全員分、何かしらのクラウドストレージに課金というのは折角筆者個人の契約を見直した意味がなくなってしまいます。
そこで活用することにしたのが「NAS」です。
元々取材やレビューで撮影した写真や動画、家族写真のバックアップ先としてNASを利用していますが、ここにスマートフォンから写真のバックアップを行うよう設定を行いました。
色々なメーカーから発売されているNASですが、その多くはスマートフォン向けのアプリが用意されています。
そしてスマートフォン向けのアプリには「写真のバックアップ機能」が用意されており、クラウドストレージ同様にWi-Fiに繋がっていれば、自動的に写真をNASにバックアップしてくれます。
詳細な設定については省きますが、NASに家族毎のユーザーを設定し、フォルダを「その人専用」にしておけば、バックアップされた写真を勝手に見られる心配もありません。
他のクラウドストレージや写真のバックアップサービスのようにアルバムを作成、共有する機能も備わっています。
もちろんNASはNASでそれなりにイニシャルコストもかかるのですが、家族全員のサブスクやクラウドストレージを個別に管理し、容量不足に陥らないようプランの見直しを行っていく手間などを考えると、こちらの方がトータルでは安いかもしれません。
意外と色々なサブスクを利用していると、それに付随してそこそこの容量のクラウドストレージが利用できるものが複数あったりしますし、複数人や複数台、複数回線からのバックアップを行うのであればNASを使うというのも手です。
バックアップ先やバックアップ方法の見直しで、おトクも安心も得ることができました。
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