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微博(Weibo)は、Twitterの代替になり得ないのか?
【iPhone 14 Pro】
2023年7月19日 00:00
Twitterが今後どうなっちゃうのかが不安で、代わりのSNSを探している人が多いようです。筆者はまったく心配していない(というか “その時はその時でしょ” としか思っていない)のですが、流行りに乗って「Threads」をやってみたりもしています。Instagramをやっている筆者にとっては、Threadsはプロフィールもフォローも引き継げるので超簡単。まだローンチしたばかりなので機能はシンプルですが、5日目でユーザー数が1億人を超えるなど、順調な船出となったようです。
Twitterの代替サービスには、Threadsのほかにも、さまざまなSNSの名前が挙がっています。例えば、数年前にも話題になった「Mastodon」や、現在招待制のベータ版が運用されている「Bluesky」、トランプ前大統領が立ち上げたという「True Social」など。
そこで筆者が思ったのは、中国の「微博(Weibo)」って、どうなんだろう? ということ。微博は “中国版Twitter” と呼ばれるほど、中国語圏で普及しています。中国向けのビジネスをしている人や、中国の情報を必要とする人など、日本のユーザーも少なくないようです。筆者も中国語の学習のために一時期使っていたことがあります。微博ならiOSやAndroidとの親和性もよさそうだし、Twitterと同じ感覚で使えるのではないかと。
筆者が久しぶりに「微博」アプリをインストールしてログインしようとしたら、ログインできませんでした。長期的に放置していたので、何かしらの理由でアカウントが停止されたのか、筆者が誤った操作をしてしまったのかは定かではないのですが、以前も登録したであろう携帯電話番号でアカウントを再取得することができました。
いきなり結論を言いますと、微博はTwitterの代わりにはならないでしょうね。最大の理由は日本語化されていないこと。中国語を学んだ経験がある筆者にもわからない言葉がたくさん出てきます。iOS向けには「Weibo intl.(微博 国際版)」というアプリがあるのですが、それを使っても、中国語しか表示されない部分があります。また、ほとんどの投稿は中国語で、英語や日本語での投稿は稀。英語や日本語で自由に意見をつぶやいて、交流する場にはなり得ないようです。
ですが、久しぶりに微博にアクセスして、微博は見るだけでも結構楽しめるものだと感じています。
中国で話題になっていることがわかり、日本のどんなことに関心を持たれているかもなんとなくわかったりします。日本の著名人が中国語でどんなことを投稿しているかも興味深いです。
「これから微博をやってみたい」という人に、筆者が気づいた注意点をお伝えしておきたいと思います。
まず、本家の「微博」アプリではなく、国際版の「Weibo intl.」を使うこと。「Weibo intl.」はiOS向けにしか提供されていないようですが、英語で表示される部分が比較的多く、簡易的な表示になるので、中国語がわからなくても利用しやすいでしょう。
次に、翻訳を「日本語」に切り替えること。国際版の「Weibo intl.」アプリには投稿をワンタップで翻訳できる機能があります。初期設定では英語に翻訳されますが、英語が得意な人を除けば、日本語に切り替えることをおすすめします。
そして、必ず本家の「微博」アプリもインストールしておくこと。「微博」アプリと「Weibo intl.」アプリは、どちらも同じアカウントで併用できます。「微博」は機能が多いことも利点。例えば「写真」アプリで選んだ写真や動画を投稿したり、Webページを共有したりしたい場合は、「微博」のほうがスムーズで便利です。
それから、細かいことではありますが、微博で使うユーザー名は年に1回しか変更できないので要注意。アカウントを作成すると、まず「用戸+数字」のユーザー名が発行されます。これを変更すると、もう1年待たないと変えられなくなります。年会費(2500円)を払えば、さまざまな特典があり、年に5回まで名前を変えられるようになりますが、そのために2500円も払うのはもったないです。自分で決めたユーザー名に変える際は、入力を間違えないように注意しましょう。