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「Galaxy Z Fold4」とHONOR、Tecnoの折りたたみスマホを比較してみた
2023年3月20日 00:00
サムスンの「Galaxy Z Fold4」はほぼ全世界で販売されている横折り式のスマートフォンであり、折りたたみスマートフォンの代名詞とも言える製品です。
ファーウェイもMate Xシリーズを一部の国で販売していますが、グーグル非搭載や5G非対応ということもあってGalaxy Z Fold4ほどメジャーな存在にはなっていません。
一方、2月下旬~3月上旬に開催された展示会「MWC 2023」ではグローバル市場向けにHONORとTecnoが折りたたみスマートフォンを投入すると発表しました。そこで両者のモデルを「Galaxy Z Fold4」と比較してみました。
まずはHONORの「Magic Vs」との比べると、まず開いた状態では「Magic Vs」のほうが一回り大きいことがわかります。
機種 | ディスプレイ | 大きさ | 重さ |
Galaxy Z Fold4 | 7.6インチ | 155.1×130.1×6.3mm | 263g |
HONOR Magic Vs | 7.9インチ | 160.3×141.5×6.1mm | 261g |
閉じた状態でも、Magic Vsのほうが大きいですね。持ちやすさは「Galaxy Z Fold4」のほうが上かもしれませんが、「Galaxy Z Fold4」のアスペクト比は23:9、「Magic Vs」は21:9で閉じたときの画面は「Magic Vs」のほうが使いやすいかもしれません。
機種 | ディスプレイ | 大きさ |
Galaxy Z Fold4 | 6.2インチ | 155.1×67.1×14.2~15.8mm |
HONOR Magic Vs | 6.45インチ | 160.3×72.6×12.9mm |
閉じた状態を底から見ると、ヒンジ部分のすき間の差がわかります。また、「Magic Vs」はかなり薄くたためます。
閉じた状態でヒンジ側から。HONORはロゴが入っていないのですが、ここにはロゴが欲しいかも。
Tecnoのフォルダブルと比べてみると
次にTecnoの「Phantom V Fold」はインド向けに発売されます。大きさは「Galaxy Z Fold4」と近いのですが、横幅は「Galaxy Z Fold4」のほうが細身。
一方、重さは「Phantom V Fold」が299gと実際に持ってみると重さを感じます。厚みも「Phantom V Fold」のほうが厚めです。
機種 | ディスプレイ | 大きさ | 重さ |
Galaxy Z Fold4 | 7.6インチ | 155.1×130.1×6.3mm | 263g |
Phantom V Fold | 7.85インチ | 159.4×140.4×6.9mm | 299g |
閉じてみると、高さの差が目立ちます。ディスプレイのアスペクト比は「Phantom V Fold」も21:9です。
機種 | ディスプレイ | 大きさ |
Galaxy Z Fold4 | 6.2インチ | 155.1×67.1×14.2 - 15.8mm |
Phantom V Fold | 6.42インチ | 159.4×72×14.2 - 14.5mm |
そして、閉じた状態で底から見ると、「Phantom V Fold」のほうが厚みがあるようにも見えますね。これはフレームそのものに厚みがあるからでしょう。なお「Phantom V Fold」の価格は8999ルピー、約14万4000円。折りたたみスマートフォンとしては価格が安めです。
最後にヒンジ側の比較。「Phantom V Fold」はラインが入っており、単調になりがちなデザインにアクセントを与えていますね。
こうしてみると、「Magic Vs」は「Galaxy Z Fold4」よりも性能を高めたモデル、「Phantom V Fold」はコストを抑えた折りたたみ機、という違いでしょうか。そして、その違いはヒンジ構造にも表れています。
「Magic Vs」も「Phantom V Fold」ともに折りたたんだときに隙間なく畳むことができますが、「Magic Vs」はGalaxy Z Fold4」同様にヒンジを途中で留めることができる、いわゆるフレックスモードに対応します。
一方「Phantom V Fold」は「開く」「閉じる」どちらかしか選べません。
いずれにせよグローバル向けに折りたたみスマートフォンの種類が増えることで、消費者側にも選択肢が増えるのはいいことでしょう。そして複数メーカーの製品が出てくれば競争原理で製品品質はさらに高まっていくでしょうし、価格の引き下げも期待できます。