みんなのケータイ
ahamoでワンナンバーが始まったので、あらためて乗り換えを考えてみた
2022年7月5日 00:00
昨年2021年春にahamoがスタートしたとき、メインで使っているドコモ回線の乗り換えを検討したのですが、Apple Watchのセルラーモデルを使っていたので諦めた……ということがありました。
Apple WatchでiPhoneと同じ電話番号を着信するには月額550円の「ワンナンバーサービス」というオプションを契約する必要があり、ahamoがこれに対応していなかったからです。
そのahamoで6月29日から、ワンナンバーサービスの提供が開始されました。いよいよ乗り換えの障壁がなくなったというわけです。ただスタートから1年以上が経って、最近は「ahamo大盛り」が始まるなど、サービスもいろいろとアップデートされています。そこであらためて、ドコモの「ギガプラン」から「ahamo」に乗り換えたら困ることがあるのか、シミュレーションしてみました。
5Gギガホ プレミアからahamoにするなら
筆者は現在、月額7315円の使い放題プラン、「5Gギガホ プレミア」を契約しています。家族で3回線以上の「みんなドコモ割」が適用されて、そこから1100円の割引き。dカードで支払いをすることでさらに187円の割引きがあり、月額6028円。最近は外出する機会が減って月のデータ使用量が3GB未満になることも多く、その場合はさらに1650円割り引かれるので、月額4378円。これに月額770円の、5分間までの国内通話無料の通話オプションと、dマガジンをはじめ、キャリア決済で利用しているコンテンツがいくつかあるといった感じです。
ahamoは5分間までの国内通話無料も込みで、月額料金が20GBまで2970円です。オンライン専用プランなので、いざというときにドコモショップを頼れないとはいえ、ギガプランと比べると圧倒的な安さと言えるでしょう。
筆者が使い放題のギガホを契約しているのは、テザリングを使ってパソコンで大容量データを送信することがあるからですが、それでも月に20GB以上使うことは稀です。またもし20GBを大きく超えそうになっても、6月から新たに始まった最大100GBまで使えるオプション、「ahamo大盛り」(1980円)を追加すればいいだけ。大盛り分もちゃんとテザリングに使えますし、追加しても月額料金は4950円と、ギガホよりも1000円以上安く済みます。
ahamoにすると各種割引きはなくなってしまいますが、筆者はギガプランとセットだと割引きの大きいドコモ光を契約していないこともあって、そのダメージも少なそう。「みんなドコモ割」は適用されませんが、引き続き家族として人数にはカウントしてもらえるので、ドコモを利用している家族の割引額は減りません。
また家族間の通話も、こちらからかけるのは有料ですが、かけてもらうのは無料のまま。このあたりは他社のオンライン専用プランよりも、ahamoが手厚くなっています。
dカードの特典はどうなる?
dカードで支払う特典の187円の割引きはなくなるものの、ahamoにはdカードだと+1GB、筆者が持っているdカード Goldだと+5GB分のデータ容量がプラスされる特典があり、同じ料金で25GBまで使えるようになります。ahamoの通常のデータ追加は、大盛り以外だと1GBにつき550円なので、5GBは2750円相当になり、かなりおトクです。
またdカード GOLDでギガプランを支払った場合は1000円につき100ポイント、10%還元される特典がありますが、ahamoでも月額料金の支払いを含むカードの利用が100円につき10ポイント、つまり10%還元される特典があります。
ただし上限は300ポイントなので、対象になるのは月3000円まで。もしオプションを追加しても、月3000円をオーバーした分は10%還元の対象になりません。
これまでの契約期間は引き継がれる
また筆者のドコモユーザー歴は15年以上ですが、ahamoでもドコモ回線の継続利用期間は引き継がれます。ただしahamoには長期利用者向けの特典がないので、またいつかギガプランに戻るときのための引き継ぎということになります。
といっても、6月からdポイントクラブがリニューアルされて、長期利用者向けの特典は、誕生月に「d払い」したときにポイントを多く獲得できる「長期利用ありがとう特典」だけになってしまいました。継続利用期間が引き継がれても、受けられる特典は前ほど多くないので、もう継続利用期間にはあまりこだわらなくて良い気もしています。
キャリアメールや留守電、オプションは
ahamoに乗り換えるとキャリアメールや留守番電話サービスが利用できなりますが、筆者の場合、今は両方ともほとんど使っていないので特に困ることはなさそう。またもしキャリアメールを使い続けたい場合も、今は希望すれば有料にはなりますが、使い続けられるようになっています。
このほか利用コンテンツは、dメニュー内のコンテンツなど一部は支払い方法を変更しないといけないものの、ahamoでもキャリア決済は使えるし、困ることはなさそう。dマガジンなどのドコモのサービスも、今はキャリアフリーになっていますし、もちろんahamoでもそのまま利用できます。
ahamoに乗り換えると、海外オプションがいらないという、うれしいメリットもあります。ギガプランを海外で利用する場合は、利用期間に応じた「パケットパック海外オプション」(980円/24時間ほか)が必要ですが、ahamoでは82の国・地域でそのまま、上限の20GBまで海外ローミングが利用できます。
「パケットパック海外オプション」の方が、200以上の国・地域と使える場所は広いですが、ahamoの海外ローミングでも日本人の渡航先約95%はカバーされているとのこと。この先、海外に出張する日々が本格的に戻ってきたとしても、大丈夫そうです。
乗り換えない理由なし
というわけで今回改めてシミュレーションしてみて、もうahamoに乗り換えずにいる理由はない……ということがよくわかりました。実は昨年春に一度乗り換えを諦めたあと、新規に1回線ahamoを契約したのですが、その契約は別のキャリアのオンライン専用プランに移そうと思います。始めるのも簡単なら、止めるのも簡単。契約変更が手軽にできるのも、オンライン専用プランのいいところですね。