みんなのケータイ
「NR化」で自宅近辺が5Gエリアに、スピードテストでパケ死しそうな予感がしました
【AQUOS sense5G】
2022年4月22日 00:00
筆者の住む「幕張(というにはちょっぴり外れ)エリア」もauの5Gエリアとなりました。これ、auのサイトにあるエリアマップによると「NR化」したものだそう。
auのサイトにある解説によれば、「NR化」とは、4G・LTEで使用していた周波数帯を、5G技術に置き換えること。
「NR化」の「NR」についてはケータイ用語の基礎知識「第799回:5G NRとは」で解説していますが、“新しい無線”を意味する英単語「New Radio」から来ています。4G・LTEに対しての新しい無線を意味しているわけですね。
ただ、この「NR化」、5Gエリアを速く広く展開しようということから実施されているのだと思いますが、LTEで使用している周波数帯域をNR化……つまり5G用に転用していることから、口さがない人たちからは「なんちゃって5G」などと呼ばれることもあるようです。
そうは言っても、上の画像を見ていただけばわかる通り、ピンクがSub6、つまり5G専用に割り当てられた周波数を使って5G通信が行われている地域、オレンジがNR化地域、つまりLTEの周波数を転用して5G化を進めている地域、と見ていくといかにNR化が迅速なエリア展開に貢献しているかがわかります。
ま、それはいいとして、先日、ふと手もとの「AQUOS sense5G」を見たとき「5Gが使えます!」という表示が出てきました。それで、我が家近辺が5Gエリアになったことに気が付いたのです。なので、さっそくスピードテストをしてみたのですが、結果は下り最大100Mbpsというところ。び、微妙だな……4G並って言っていいのか、それより多少速いのか。
それと、気になる現象が。
普段、AQUOS sense5Gには「5G」と言う表示が出ているのに、スピードテストを始めたり、何か通信をしたりすると必ずと言っていいほど通信表示が「4G」に戻っている気がするんですよね。気のせいなんでしょうか……? もしかするとNR化ってそういうものなのかと思って調べたらわかりました。
「通信制御に4Gを用いるアンカーバンドの圏内にいて、NRで通信できない(LTE通信になってしまう)場合、4Gピクト表示に切り替える」NSAの独特の挙動なんだそうですね。これはNR化エリアだけでなく、Sub6エリアでもなりえるのだとか。この現象が起きないSA構成化が待ち望まれます。
そこからですね。筆者、なんだかNR化された5Gが本当に遅いのか、同じ端末でSub6環境だとどうなるのか気になってしまいましてですね。
二日ほどですが、そっちこっちの5Gエリアでスピードテストをやりまくってしまいました。
ちなみに、幕張近辺のエリアの更に外れにSub6エリア(地図で言うと右のピンクのエリア……「稲毛海岸公園」のあたり)がありましたので、そこにも違いを体験すべくスピードテストをしに行きました。
あ、ここ、表示が5Gになった。よしスピードテスト。
もしかして、あれが5Gのアンテナ(基地局)かな? じゃあ、ここなら見えるからここでもう一度テストしてみようか。スピードテスト。
うーん、とりあえず、やっぱり、Sub6エリアの方が平均してやっぱりスピードは速いかなぁ、だいたい倍くらい……? でももうちょっとテストしたいなぁ……などとと思っていたところで、ケータイの左上に見慣れない▲マークが付いていることに気付きました。
あれ? これは……そう、「警告するデータ使用量」。スピードテストを繰り返していて、データの使いすぎの警告が出てしまったのですね。
スピードテストというアプリ、その使用している回線のスピードを測るのにデータをサーバーとデータを実際にアップロード・ダウンロードしてそれにかかった時間を計ることで回線スピードを計測しているわけです。
つまり……速い回線でスピードテストを繰り返せば、それだけデータが速いスピードで流れていくわけです。5G時代は、スピードテストさえもパケ死を覚悟せねばならぬ時代となったわけです。
というのは、ちょっと大げさですが、あまりスピードテストをやりすぎると、本当に、ギガが溶けるようになくなります。(知っている人はもうご存知でしょうが)気をつけましょう。