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スマホの裏面をLEDライトで通知エリアにする「STARcase」をCES2022で見てきた

 スマートフォンの背面は「ただの板」。シャオミの一部の機種などは、カメラの横に小型ディスプレイを取りつけて、日付やスマホの状態、通知などを確認できるようにした製品もあります。

 しかし、多くのスマートフォンは裏返した状態では何も情報を得ることはできません。

 STAR社の「STARcase」は、スマートフォンに取り付けるケースにLEDライトを内蔵し、そのライトで文字を光らせたりデジタル時計を表示したり、さらにはアプリの通知や電話の着信を表示してくれる製品です。

 1月にラスベガスで開催されたCES 2022では「アプリでコントロールできるスマートバッテリーケース」としてInnovation Awardも受賞しました。

CES 2022 Innovation Awardを受けたSTARcase

 展示されていた製品を見ると、スマートフォンはiPhone 8とちょっと前の製品です。

 だいぶ前の製品なのになぜ今アワードを受けたのか不思議に思えたのですが、Star社のWebサイトを見ると、最新スマートフォン対応の新しいモデルが出る予定になっています。

 発売予定機種の中には「Pixel 6」や「Galaxy S22」などが含まれるなど、iPhone以外でもSTARcaseを使えるようになります。一方iPhoneは、iPhone 13、iPhone 12のmini以外の全機種に対応予定です。

iPhone 13など新モデル向けの製品が発売予定

 STARcaseは、Bluetoothでアプリと接続し、アプリ側で様々な設定ができます。背面のLEDで文字や絵を書いてスクロールさせることもできるのですが、21×10ドットのため凝った表示はできません。

 通知を受けるとしても矢印や封筒のアイコンなどで「メッセージが来た」「通話が来た」程度のことができるくらい。とはいえスマートフォンを裏返しにしておいても通知がわかるのは便利そうです。

文字表示は英語。通知は内容表示ではなく着信などがあったことを知らせる程度

 新しい製品はモジュラー方式となり、ケースとLEDライト部分が分離され、それにより複数のスマートフォンにも柔軟に対応する設計になるようです。

 一方、この分離構造とすることでLEDライトの配置数は減ってしまい、縦方向は20ドット以下のようです。そのため文字を表示するというよりも、アイコンを表示して通知を知らせたり、絵を表示して楽しむ、さらには時間を表示する、といった使い方になりそうです。

新モデルはモジュラー方式。機種変更時に外ケースだけを買えるようになると便利だ

 STARcaseの予定価格は149.99ドル。発売時期はまだ未定ですが、日本でも販売してほしいものです。