みんなのケータイ
Zoomなどビデオ会議にも便利なAQUOS R6の「ゲーミングモード」
【AQUOS R6 SH-51B】
2021年8月27日 00:00
各地で何度目かの緊急事態宣言が発せられていることもあり、モバイル業界も現地取材が可能な発表イベントがほぼなくなり、ZoomやGoogle Meet、Microsoft Teamsなどを利用したビデオ会議による発表会が一般的になっている。
そんな状況はモバイル業界に限ったことでもなく、社内の打ち合わせや会議、取引先とのミーティング、オンライン授業、オンラインセミナーなど、さまざまなシーンにおいて、ビデオ会議が活用されている。
ビデオ会議への参加はパソコンやタブレット、スマートフォンなどが利用できるが、スマートフォンの場合、ちょっと厄介なのが電話の着信にどう対応するかという点。
たとえば、スマートフォンを使って、取引先とZoomで打ち合わせ中、電話がそのスマートフォンに電話がかかってくると、Zoomでの打ち合わせを中断しなければならない。
筆者自身も含め、パソコンやタブレットなどを持つユーザーであれば、ビデオ会議はそれらの機器に任せておき、スマートフォンは電話やメッセージサービスなどに利用すればいいのだが、人によっては利用できる回線やデバイスが限られていて、ビデオ会議はスマートフォンに頼らざるを得ないケースがある。先日も知人に「どうすればいいの?」と相談されたことがあった。
たとえば、一般的な音声通話については、映画館や劇場、公共交通機関などで着信音が鳴らないように、マナーモードに設定する。航空機に搭乗するときも機内モードに切り替え、電波を発しない状態に切り替える。ところが、ビデオ会議中などを念頭に、音声通話の着信や通知を一時的にオフにするモードって、意外に見かけないのだ。
ただ、まったく見かけないわけではなく、他の用途のモードを活用すれば、一応、コントロールはできる。たとえば、Androidプラットフォームでは「サイレントモード」という機能が搭載されており、基本的にはほとんどの機種で利用できる。ただし、サイレントモードへの切り替えだけでは不十分で、関連項目も設定しないと、ビデオ会議時の着信や通知を制御できないのが面倒なところ。
設定は機種によって異なるが、お手本として、Google Pixel 4aでの状況を例に挙げると、[設定]画面の[アプリと通知]-[通知]-[詳細設定]-[サイレントモード]の順にタップし、サイレントモードを[ON]に切り替える。
ただし、このままでは連絡先のスター付き(お気に入り)の相手からの着信を受け付けてしまうため、[人物]-[通話]の順にタップして、[なし]を選ぶ。また、同じサイレントモードの画面で[アラームとその他の割り込み]も選び、[アラーム]や[メディアサウンド]を必要に応じて、OFFに切り替える。
これで音声通話の着信や通知を拒否できるわけだけど、当然、ビデオ会議が終わったら、元に戻さないとダメだし、次回、ビデオ会議をするときは、再び設定しなければならない。しかも[人物]あたりの設定をミスすると、大切な電話を見逃すことにもなりかねない。
とまあ、なかなか手間がかかるわけだけど、まったく別のモードで対応できるケースもある。そのひとつが筆者がNTTドコモのシャープ製端末「AQUOS R6 SH-51B」に搭載されている「ゲーミングメニュー」。
今回のAQUOS R6にはシャープ独自の便利機能を集めた「AQUOSトリック」(AQUOS sense5Gなどでは「AQUOS便利機能」)というアプリが用意されており、この中に登録されている「ゲーミングメニュー」(AQUOS sense5Gなどでは「ゲーミング設定」)を使えば、もう少し簡単に対応できる。
具体的にはゲーミングメニュー内の「ゲーム起動中の通知をブロック」をタップし、表示された画面で「電話着信通知もブロックする」を選ぶ。続いて、「登録ゲーム設定」をタップし、ゲーミングメニューを利用できるアプリを選ぶのだが、ここで選ぶアプリは必ずしもゲームでなければならないということではなく、どのアプリからでも起動できる。
たとえば、Zoomに限らず、Google MeetもMicrosoft Teamsも設定できたり、Netflixのアプリを起動中は音声通話の着信や通知をオフにするといった使い方もできる。
ゲーミングメニューでアプリを登録したら、実際に使うときはZoomなどの指定したアプリを起動し、画面上部から下方向にスワイプして、通知パネルを表示する。そこにゲーミングメニューが表示されているので、「通知・着信ブロック」をタップして、ONに切り替えれば、音声通話の着信があっても通知が届いても割り込まれる心配はない。
ちなみに、この設定はAQUOS R6だけでなく、AQUOS sense5GやAQUOS sense4をはじめ、ここ1〜2年に発売されたシャープ製スマートフォンであれば、利用できるようなので、Zoomなどのビデオ会議を使っているのであれば、試してみていただきたい。
ただ、シャープ製端末に限らず、スマートフォンの機能という視点で考えると、これだけビデオ会議が急速に普及しているのであれば、各端末メーカーやAndroidプラットフォームを展開するGoogleが「ビデオ会議モード」や「集中モード」などのネーミングで、ワンタッチで切り替えられるような機能をあらかじめ実装しておいて欲しいところ。同時に、実装するのであれば、ユーザーが設定した時間が経過した後に、自動的にこれらのモードが解除されるようなしくみも欲しいかな。
ハードウェアの進化も楽しいけど、こういう実用の部分も時代のニーズに合わせ、着実に進化させて欲しいですね。