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「TORQUE 5G」片手に身近な場所での避難訓練、23階まで階段で登頂の巻

【TORQUE 5G】

 災害列島といわれる日本ですが、今年は特に「大雨」による災害が目立つ年のように思います。

 しかも、ある特定の地域ではなく、西日本から東日本、北海道にかけて大雨による被害があり、「どこで災害が起こってもおかしくない」状況です。

 筆者が暮らす東京都ももちろん例外ではなく、万が一大雨に見舞われた場合や、地震、またそれによる津波などでは、避難所に避難するよりも、高い場所いわゆる「垂直避難」を選択肢に加えないといけません。

 そこで、今回は「地上22階から実際に地上階に避難する」と「逆に23階に垂直避難する」訓練を行ってみました。また、せっかく手元に「TORQUE 5G」があるので、こちらの「Action Overlay」機能を使って訓練の模様を撮影しました(コロナ禍でアウトドアできないという理由の「お手軽企画」と言われれば否定できませんが……)。

下りですでに心が折れかける筆者……

 階段を上るにはまず地上に降りないといけないということで22階フロアから1階に避難です。

 22階→1階までは屋内階段での移動です。下りなので楽勝かと思っておりましたが、14階あたりから息が上がりだす不穏な雰囲気……

 1階までのタイムは3分44秒。早いかどうかはわかりませんが、万が一地上22階でなにか事件があったとき、最速でこれくらい避難に時間がかかることがわかりました。

段々と辛くなってくる下りの階段。下りだからと舐めてかかっていました……

 また、「Action Overlay」の高度情報では、115m→32mとなっており、83mを階段で下ったこともわかりました。

 残念ながら、窓がない建物内でのアクティビティのためGPS情報が拾えず「Action Overlay」の便利な地図や位置情報、天気情報や速度情報などは記録されませんでした。

 さて、83mを階段で駆け下り早くも登る気力が失せてしまった筆者。ひとまず「麓にアイスコーヒーを買いにいった」という言い訳を作るべくアイスコーヒーで休憩します。

麓で飲むアイスコーヒー

上りはやはりきつかった……そして頂上からの絶景とは!!

 さて、コーヒーを買い終えた筆者は、いよいよビルの頂上に登る決心をしました。1階から頂上の23階まで登ります。

 階段室は、当然ながら空調はついておりません。直射日光が遮られているとはいえ、それなりの気温になっています。そのせいか、すでに4階あたりから息が切れ始め、次第に足取りがおぼつかなくなってきました(少し前までそんなコトなかったのに……これもきっとコロナのせい)。

 上りのタイムは7分12秒と、22階(下り)と23階(上り)の違いを考慮しても、およそ倍近く時間がかかりました。もし、津波や土石流の被害が発生するとなった場合、これくらいの時間を覚悟しておかなければいけないということです。

途中で休憩をはさみつつ登頂した結果のタイムは、7分12秒。もうしばらく階段は見たくないです

 28歳の筆者でこれくらいかかるのですから、ご高齢の方はこれよりもかなり時間がかかるのではないでしょうか。自分自身はもちろん両親や親戚の避難に対する考え方を見直すきっかけになりました。

 リモートワークが主流となり、会社に出ることが少なくなった方も多いかと思います。ご自宅や会社など、身近な場所で災害が発生したときの「避難の辛さ」を今一度見直してみてはいかがでしょうか。

 最後は、登頂を終えたあとに拝める光景(23階からの風景)をご覧いただきたいと思います。

頂上(23階)の風景(画像クリックで圧縮なしファイルを表示)
メインカメラで撮影
超広角カメラで撮影
「Action Overlay」での撮影(左がメインカメラ、右が超広角カメラ)

【追記 2021/08/26 17:03】
 登頂から2日立ちましたが、まだ太ももがプルプルしております(在宅勤務で事なきを得ましたが)。
 実行される方は、くれぐれも今後の予定を見極めて挑戦されてください。