みんなのケータイ

楽天モバイル移行記その1~MVNO版からMNO版へ

動作保証がないとはいえ、MNO版楽天モバイルのeSIMに対応している「Pixel 4」をこの通り用意。Rakuten Linkアプリもインストールしたものの……設定用のQRコードが……あぁ。

 新型コロナウイルス問題で色々ままならない今日このごろではありますが、楽天モバイルのMNO版サービスがついに正式スタートしました! これ自体は大変めでたいことで、「みんなのケータイ」でも石野純也さん、渡辺まりかさんをはじめ、早速皆さん購入報告をなさっていますね。

 私もまた、MNO版楽天モバイルを楽しみにしていたユーザーの1人であります。正直ネタがかぶってしまう心配もあるのですが、やはり記念として、加入にまつわる顛末を残しておきたいと思います。

 まず第一に、私はMVNO版楽天モバイルの通話SIMを2018年8月から契約しております。これをMNO版楽天モバイルへ同一電話番号のまま引き継ぐ──というのが最終目的です。

 しかし、私は2019年10月にスタートした楽天モバイルの無料サポータープログラムを契約してはいません。かといって、MNO版楽天モバイルの“新規”加入者でもありません。結局、3月3日の料金発表・申し込み受付のタイミングでは、報道をじっと見守ることしかできませんでした。

 ただ3月12日には、MVNO契約者を対象とした「移行」の先行受付がスタート。この時点で一応手続きはしましたが、身分証明書のコピーをアップロードするとか契約オプションを選択するといった具体的な手順はありませんでした。

 そして運命の4月8日サービス初日。いよいよ手続きできるだろうと楽天モバイルのWebへアクセスしても、それらしき項目はなし。ただその日の夕方くらいになると「現在、移行申し込みについて、ご利用いただけない状態でございます」のメッセージが表示されてしまいました。これもまた、注目サービスのゆえの通過儀礼と言えましょう。

4月8日のMVNO版楽天モバイル設定サイトは、こんな感じでした

 結局、手続きができたのは翌4月9日の夜。ここで私は「eSIM」を選択し、かつ楽天モバイル対応スマホを購入しないこととしました。なぜなら私物のPixel 4でどう使えるか試してみたかったからです。

 Webへのアクセスが集中していたのか、サイト遷移はだいぶ不安定でしたが、それでも一応手続き完了。それから約1週間が経過した4月16日にこの原稿を書いていますが……それ以降特に音沙汰はありません。まさに放置プレイ。

筆者の場合、4月9日の夜になるとこのような移行案内が表示されました
申し込み完了

 サポート記事などを読みますと、どうやら郵便物で手続き用のQRコードが届けられ、それを対象スマホから読み取って、手続きをするようです。しかしMNO版楽天モバイルのマイページを見ても「準備中」などの表示が出るだけ。郵便物の追跡番号なども特に表示されず、さてどうしよう? と迷うばかりです。

 その後も色々調べて見ましたが「MVNO版楽天からMNO版楽天への移行できるのは(現時点では)2019年10月1日以降にMVNO版楽天に新規加入した人だけ」と説明しているような文書もあって、とにかくハッキリしません。ましてや「eSIMのみ購入(同時に端末を購入しない)」となると、ますます該当するサポート記事が少なくなってしまう印象です。

 という訳で結局、MNO版楽天モバイルは契約できておりません! 誠にすみません……。とはいえ、現実的に「手続き完了」までいけてしまったのもまた事実。タイトルにこっそり「その1」と付けておきましたので、事態に動きありましたらまたご報告させていただきます。

MNO版楽天モバイルのマイページ。「準備中」という表示が出ているものの、郵送物などが発送された気配もなく