みんなのケータイ
バッテリー切れの心配なし。ワイヤレス充電対応バッグを買いました
【iPhone 11 Pro】
2020年4月23日 06:00
最近のスマートフォン、特にハイエンドモデルには、ワイヤレス充電機能が当たり前のように搭載されています。5G対応の機種だけでも、「LG V60 ThinQ 5G」や「Galaxy S20 5G」シリーズ、「Xperia 1 II」「HUAWEI Mate 30 Pro 5G」などがワイヤレス充電に対応。iPhoneは筆者所有の「iPhone 11 Pro」など、すでに発売中のモデルだけでなく、先日発表された第2世代の「iPhone SE」もワイヤレス充電に対応しています。
Qi規格のワイヤレス充電はかつて、「おくだけ充電」という名前でNTTドコモ製のスマートフォンを中心に、多くの機種で採用されていました。筆者が記憶に残っているのは、今は撤退してしまったパナソニックのスマートフォン「ELUGA」シリーズの発表会に行った際、ワイヤレスチャージャーが組み込まれたテーブルを前に、担当者が「いずれはカフェなどにもワイヤレスチャージャーが置かれて、どこでもスマホを充電できるようになる」と熱っぽく語っていたこと。実際にたとえば航空会社のラウンジなどに、ワイヤレスチャージャーが置かれたこともありましたが、その後見かけなくなってしまいました。
いったんは廃れたかに見えたワイヤレス充電ですが、一昨年頃から急に採用する機種が増えてきて、今ではワイヤレスチャージャーが搭載されたアクセサリーなどの選択肢もいろいろと広がってきています。再ブレイクの理由には充電効率が良くなったこともあるのでしょうが、やはり「iPhone」が採用したことが大きかったですね。
選択肢が増えたので筆者もワイヤレスチャージャー機能を持ったモバイルバッテリーをいくつか購入、所有しています。メリットはなんと言っても、モバイルバッテリーと一緒にケーブルを持ち歩かなくていいこと。スマホの背面にバッテリーをあてるだけで充電できるので、荷物がごちゃごちゃしないだけでなく、充電中の見た目もすっきりしています。
欠点はスマホとバッテリーをちゃんと重ねてカバンに閉まったつもりでも、カバンの中でいつの間にか位置がずれてしまい、充電できていないケースがあること。Qiという規格は意外に繊細で、位置がずれるとうまく充電できないんですよね。輪ゴムなどで固定すればいいのでしょうが、そうするといざスマホを使いたいときの機動力が悪くなってしまいます。そこで最近気になってきたのが、ワイヤレスチャージャーをセットできるバッグです。
一時ショルダーのところからUSBケーブルを引っ張り出して、スマホを充電できるリュックが人気を集めたことがありますが、対応するスマホが増えてきたこともあり、最近よく見かけるようになってきたのが、ワイヤレスチャージャーを仕込んだポケットにスマホを入れて充電できるバック。リュックからショルダータイプまでいろいろ出ています。その中からKickstarterで見つけた、Ampere社の「Side Pocket」というバッグを購入してみました。
「Side Pocket」はウエストポーチくらいの大きさの防水のショルダーバッグで、ワイヤレス充電対応の専用モバイルバッテリーがセットになっています。バッテリーはバッグの底部から、スマホは上部から入れるしくみで、バッテリーとスマホが別ポケットに収まりながら、ちゃんと位置が固定されるように工夫されています。スマホをポケットに入れるだけで、位置あわせを気にすることなく充電ができるというわけです。
付属の専用モバイルバッテリーは1万3400mAhとたっぷりで、その分、320gとそこそこの重さがあるのですが、バッグはスマホと財布、鍵など必要最低限のものを持って出かけるのにちょうどいい大きさで、スマホも取り出しやすく、大変気に入っています。運動不足解消の散歩や、スーパーでの買い出しに持ち歩いているのですが、ただ残念なのは、そんなちょっと近所に出かけるくらいの時間でスマホのバッテリーが切れるわけもなく、したがってせっかくのモバイルバッテリーの活躍の機会もなく、ただ重たいだけになってしまっている点。事態が終息してこのバッグを片手に、スマホのバッテリーが切れるくらい遠出ができるようになる日を、待ちわびている今日この頃です。