みんなのケータイ

引越ダンボール山の捜索で「Tile」が活躍

 忘れ物や落とし物を防止するBluetoothトラッカー「Tile」を、家や自転車の鍵、サイフなど複数の貴重品に取り付けて使っています。

 従来はキーホルダーなどに取り付けて使うタイプの製品が多かったのですが、最近はちょっと分厚いクレジットカードサイズ大の製品も登場しており、身の回りの様々なモノに取り付けが可能です。

身の回りのモノに「Tile」を取り付けて紛失防止している
サイフに収納できるカードタイプも登場

 もともと、「貴重品を携帯するのを忘れる」ケースはあまり多く無く、幼児が(なぜか好む)鍵で遊んでいる間に鍵が見つからなくなるなど「屋内のどこかにあるけど、見つからない……。」という状況で、「Tile」の音を鳴らしてモノを見つけ出す用途に使っていました。普段の生活で「Tile」を使ってモノを探す頻度は1カ月に1度あるかないかです。

 そんな中で引っ越しが決まり、当日まで荷造りしたダンボールの旧居からの荷物搬出と、新居への荷物搬入を終えてクタクタに疲れた頃に問題が発覚。それは、旧居を退去する際に必要な「旧居の鍵」が、引っ越し用の荷物のどこかに埋もれて見つからない……というトラブルです。

 旧居の鍵は返却が遅れた日数分だけ家賃が発生するため、鍵が見つかるまでは家賃を二重支払いになります。何かと物入りのタイミングでそんな問題は避けたいと思いながら、旧居の鍵が入ったバッグをどこに放り込んだか、記憶を思い返しながらダンボールをいくつか開封してみるも見つからず、諦めかけたその時に、「あ。鍵にTileつけてた!!」と思い出したのです。(最初から気付いていれば、ずいぶんと楽だったのですが……。)

ダンボールの山……ではなく、カバンの中にあった鍵を無事に発見

 すぐにスマートフォンの「Tile」アプリを起動すると、いくつかの「Tile」は電池交換を促すアラートが表示されていましたが、目的の鍵に取り付けた「Tile」は運良く正常に稼働を続けており、「Tile」のスピーカーから響く音を頼りに、やっと見つけることができました。

 予想していなかったことに、目的のカギは山積みのダンボールの中にはなく、ダンボールから探し出す手間を省くために、別途用意したカバンの中に放り込まれていました。ある意味、ダンボールに詰め込むと見つからなくなることまでは予見していたと言えるかもしれません。

 今回のように「探し物を見つける」には便利なBluetoothトラッカーですが、個人的に1つだけ気になっていることがあります。それは、第三者から目に見える場所にBluetoothトラッカーを取り付けしていると、Bluetoothトラッカーを取り付けた本人のものではないBluetoothトラッカーに交換することで「なりすまし」され、自宅を含めた生活エリアを特定され、嫌がらせなどの被害に遭う可能性があることです。

 自転車など、常に手元にあるとは限らないモノにBluetoothトラッカーを設置する際は、第三者から見えにくく、なおかつ「自分が設置したBluetoothトラッカーである」ことを定期的に確認すると良いでしょう。