みんなのケータイ
マスクをするとiPhoneのFace ID(顔認証)を使いにくいのでなんとかしてみた(マスクを)
【iPhone 11】
2020年4月2日 06:00
この状況である、筆者は外出する頻度の低い生活を送っているが、外出時にはなるべくマスクを着用するようにしている。しかし「iPhone X」以降のユーザーにとっては、「マスク着用中はFace IDで認証できない」という問題がある。指紋センサーを搭載しないiPhoneにとっては、けっこう深刻な問題だ。
そこで透明なマスクを使っている。飲食店や食品加工業などでよく使われている、硬いプラスチック製のマスクだ。これなら着用したままでもiPhone 11のFace IDが利用できる。2018年モデルのiPad ProでもOKなので、おそらく過去のFace IDモデルでも利用できるだろう。マスクを着用していないときと比べ、認識速度・精度ともに差は感じられない。
また、このマスク、顔がほとんど隠されないので、「誰だかすぐにわかる」というメリットもある。顔が名刺代わりのフリーランスにとって、ビジネスシーンでも利用しやすい。
ただしこのマスク、上下左右が顔に密着せず、隙間が空いているので、真正面にしか防護効果がない。新型コロナウイルスがエアロゾルのような粒子で感染するかは不明だが(この手の仮定を否定することは困難だ)、空気中を長時間漂うような粒子だと、上下左右の隙間から入り込む可能性がある。花粉症対策にも無意味だ。
しかし喋ったときや咳をしたとき、自分の唾液が飛ぶのを防ぐ効果は、そこそこ期待できる。真正面に放物線で飛ぶ唾液ならどんな小さな粒子でも防げるので、普通のマスクよりもある意味で効果は高い。
「他人から感染させられることを防ぐ」という効果は限定的だが、「自分から感染させることを防ぐ」という効果は一定程度、期待できる……と思う。正直にいうと専門家などもこう言ったマスクについて、ほとんど言及していないので、実際の防護効果は怪しいが、オタク特有の早口になると唾液を飛ばしがちな筆者としては、取材や打ち合わせの際にこのマスクを利用するようにしている。
開口部分が広くて防護性能が低い代わりに通気性が良く、メガネが曇りにくく(寒い日はマスクが曇る)、息苦しさが皆無というメリットもある。また、洗浄したり消毒したりできるので、再利用もしやすい。そもそも筆者がこのプラスチック製マスク利用を思いついた理由も、普通の使い捨てマスクが手に入り難かったからだったりもする。これなら1度入手すればしばらく利用できる。
あとは最近はとくにiPhoneにも気をつけている。外出先ではドアノブなど、不特定多数が触れるものがあるので、家に帰ってきたときの手洗いの慣行が重要とされているが、外出中はiPhoneにもベタベタ触れるので、そちらも清潔にしておきたい。
iPhoneのお手入れ方法についてはアップル公式サイトでも案内されているので、参考にして欲しいが、端子など開口部を避ければイソプロピルアルコールなどを含んだティッシュなどで拭き取れるとされている。
正直なところ、プラスチックのマスクもiPhoneのアルコール消毒も、COVID-19対策にどのくらい効果があるかは微妙なところではあるが、やらないよりはマシだとは思う。一番良いのは、外出をなるべく控えること、人と面と向かって話をすることを避けることだと思っているが、全く外出しないというわけにはいかない。今後もいろいろと正確な情報を仕入れて改善しつつ、いろいろと対策をしていきたいと思う。