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Mi Note 10を使い始めて思った。今年はマジでデジカメ不要になるかも!

【Mi Note 10】

 昨年末にスマホを衝動買いしました。Xiaomi(小米)の「Mi Note 10」です。実機に触れずにスマホを予約したのは、iPhoneを除けば、初めてだったかもしれません。とにかく早く使ってみたかったんです。

6.47インチの有機ELディスプレイを搭載。ノッチのフロントカメラは3200万画素

 Mi Note 10は、12月9日に日本向けの発表会が開催されました。Xiaomiの日本参入はものすごく楽しみにしていたので、発表会も取材したかったのですが、筆者はあいにく別件で海外におり、取材に行けませんでした。だから、なおさら早く使ってみたい! という気持ちが高まってしまったのかもしれません。もし、発表会で実機に触れていたら、ひとまず満足して、すぐには買わなかったかもしれません。でもね、買ってよかったです。今のところ、価格(Amazonで5万8043円)以上の満足感を得ています。

 Mi Note 10の最大のセールスポイントは、1億800万画素のメインカメラを含む5眼カメラです。メインカメラのほかは、光学2倍のポートレート用カメラ(1200万画素)、光学5倍の望遠カメラ(500万画素)、超広角カメラ(2000万画素)、マクロ撮影用カメラ(200万画素)という構成。これだけ揃っていたら、もはやデジカメは要らない! と思っちゃいますよね。

 筆者は現在(1月7日現在)、CES 2020の取材のためにラスベガスに来ています。まずは、ラスベガスで撮った写真を見てください。

超広角(0.6×)で撮った作例
標準(1×)で撮った作例
光学2倍(2×)で撮った作例
光学5倍(5×)で撮った作例

 流行りの超広角撮影を楽しめることはもちろん、光学2倍・5倍で撮れるのも魅力。他メーカーの3眼カメラの場合、望遠レンズは1つだけで2倍か3倍、あるいは5倍といったところ。Mi Note 10は、倍率のアイコンをタップするだけで「0.6×」「1×」「2×」「5×」と切り替わります。細かいズーム調整も可能で、最大50倍のデジタルズームで撮れますが、ほとんどの撮影シーンでは4つのレンズの切り替えだけで事足ります。今回の取材・撮影のためにデジカメ(LUMIX DC-TX2)も持ってきていますが、仕事でもMi Note 10を使うことが多くなっています。なんでも明るくキレイに撮れて、失敗が少ないんですよね。1/1.33インチの大型センサーの実力を実感しています。

室内で料理を撮った作例
「夜景」モードで撮影した作例

 ちなみに、メインカメラで撮影する場合、常に1億800万画素で記録されるわけではあるません。デフォルトの「写真」で撮った場合は、画像サイズは6016×4512(約2700万画素)で、「108M」に設定して撮ると、12032×9042(約1億800画素)で記録されます。

「108M」で撮った写真を表示させた。スマホ画面での画質は、「写真」で撮った場合とほとんど変わらない
「108M」で撮った写真は、このように拡大しても鮮明な画質。どこを拡大しているかも一目瞭然

 普段は「写真」で撮って不便を感じることはなさそうですし、「108M」で撮る必要性を感じることがどの程度あるのかはまだわかりません。でも、大は小を兼ねますからね。1億800画素センサーはプラスになってもマイナスになることはないと思っています。

 しかし、Mi Note 10のカメラに100%満足しているわけではありません。照明の環境によっては、ホワイトバランスの自動補正がうまくいかず、やや不自然な色味で写ってしまうことがあります。カメラ以外のハードウェアの性能がミドルレンジ(ミドルハイと呼ぶべきかな?)だからなのでしょうか、撮影後の画像処理に若干時間がかかります。とくに「夜景」モードは、シャッターを切ってから画像が保存されるまでの時間が長く感じられます。

 本体の厚さが約9.67mmで、重さが約208gという点も気になりました。正直、使い始めた当初は、「スマホとしてあり得ない」と思いました(※個人の感想です)。でも、6.47インチの大画面ディスプレイを搭載しているからこそ、撮った写真を確認しやすく、5260mAhの大容量バッテリーを内蔵しているからこそ、写真や動画を撮りまくっても余裕で1日持つわけですからね。今はむしろ「電池が持つデジカメ」と感じています。