みんなのケータイ
スマホとIoTで日が差し込まない部屋でも太陽光っぽいものを浴びる方法
【V30+ L-01K】
2019年12月9日 07:10
太陽光がほとんど差し込まない、筆者の仕事部屋がある自宅1階。オフィスと自宅を往復している時間すら惜しいほど忙しい日は、一歩も外に出ずその部屋に完全に引きこもってしまうことがある。そんなビタミンD不足な生活を、たとえ引きこもっていてもスマートフォンとテクノロジーの力で改善できないものか……。
そこで思いついたのが、調光ライトで1日の太陽光を再現するという試みである。Philips Hueを使い、時間に応じて明るさや色温度を徐々に変えていけば、部屋のなかでもまるで屋外で日光浴しているかのようなすがすがしい気持ちになり、仕事の速度と質を高め、健康的になる効果が得られるのでは? 得られるはずだ。
ヤバい、電球1個でそんなことが可能になるHueさんマジパねえっすわ。なのでさっそくダクトレールとスポットライト、Hueホワイトグラデーション、ディマースイッチを購入して仕事部屋にセットしてみた。Hueは4個使うので、1個よりも4倍効果があるに違いない。このセットだけでだいたい2万5000円かかっているけれど、健康になって収入が爆上がりしてモテモテになるんなら全然安い買い物だ。
ただし、Hueをセットしただけで太陽光を再現できるわけではもちろんない。Hueの調光機能を自動化するように設定する必要がある。ところが、Hueのスマートフォンアプリで「1日の太陽光を再現する機能」を探してみたのだが、それらしき機能は標準では用意されていないようだ。
Hueのアプリ内には「Hue Labs」という機能を拡張するような仕組みを提供するコーナーも用意されている。ここも探してみたが、夕焼けを再現する機能はあっても、1日の太陽光をそっくり再現するようなものはなさそうだ。ディマースイッチで明るさや色温度を手動で変えていく方法もあるが、そんな手間はかけたくない。
なので、自動化サービスの「IFTTT」を組み合わせてみた。まずはHueのアプリで「シーン」を作成する。このシーンは、明るさ・色合いの設定に名前を付けて登録し、簡単に切り替えられるようにするものだ。これを時間帯ごとにいくつも作成していく。たとえば朝の時間帯用に朝焼けっぽい色合いを、昼の時間帯用には昼白色で明るいもの、夕方時間帯用には夕焼けらしいものを登録して、夜は明るすぎない落ち着いた感じの設定にする。
こうして作成したシーンを、IFTTT側で時間帯に応じて呼び出すようにすればいい。とりあえず6パターンのシーンを作成してIFTTTで自動化してみたところでは、たしかに何もしなくても勝手にHueの色が変化していく。のだが、同時にこれは太陽光じゃない感がバリバリ出ている。
色合いの変化が急激すぎて、とても自然な太陽光を再現しているとは言えないのだ。6パターン程度ではまったく足りず、30分ごとに異なるシーンに切り替えるくらい設定を細かく刻んで登録すべきかも……、と思った。が、いかんせん明るさも色合いもHueアプリではGUIでおおざっぱに設定することしかできないので、せめて数値で指定できるようにならないと自然な色変化にならないだろうなあ……。
本当は季節や地域(緯度)も考慮に入れて完璧にその日の太陽光を再現したいところなのだが、健康的で高収入でモテモテなうえにイケメンになる部屋の実現にはほど遠い。もっと賢い方法があるかもしれないので、試行錯誤しながら太陽光っぽい灯りを求める日々はまだまだ続くのである。