みんなのケータイ

先が見通せない濃い霧を撮ってみたら

【Pixel 3a】

 2019年10月末のことです。筆者の住む千葉では、朝から濃霧が発生しており、だいたい視界100mくらいしかなさそうな感じでした。

 駅近の駐輪場まで来ても、電車の架線柱(架線を釣っている門のようなもの)が最初の1本しか見えません。これは記録に残しておかねばなー、と筆者は、手元のPixel 3aでパチリと写真を撮っておきました。

 で、撮ってみてふと思ったのです。架線柱が2つ見えている。いや、3つめまでギリギリ見えるところまで撮れている。目で見たときには「最初の1本しか見えないな」と思っていたのに、です。

 ついでにこのとき、比較したら面白いかな? と思って夜景モードやズーム、ポートレートモードでも撮ってみました。モードが変わっても、柱が2~3つ見えるところまで見えるところや鮮明さは同じ。ズームはさすがに先が見通せませんので、さっぱりわからない写真になります。

夜間モードにして撮影した霧の中の線路。鮮明さに関しては変わった気がしない
ズームで撮った写真。何もわかりません

 モード切替では明確な差がでませんでしたが、それにしても、スマートフォンのカメラって意外と優秀です。私たち人間が見るよりもハッキリとモノを見ています。

 冒頭の繰り返しになりますが、今回、「架線柱が1本しか見えない」と思ったら、もう少し先まで撮れている。これって、霧の中などでは、私たちは、視界が妨げられ「見えないな」という感覚が強くなってしまうためでしょうか。カメラの方がちゃんと画像を捕らえているのです。

 AI搭載のPixel 3aだけではなく、AQUOS sense 2でも撮影してみたのです。それも「霧で景色が見えない」サンプルを撮ったつもりだったのですが、こちらも思ったよりちゃんと写っていたので「霧で見えないというのは、実は我々の思い込み?」と悩みました。

Pixel 3aで撮影した十字路越しの電話局。「近いのにこんなに見えないよ」のサンプルとして写したつもりが結構ちゃんと見えるように写ってる。
ちなみにこっちはAQUOS Sense2で。うん、写ってますね。

 実際にはニュースにもなり、空の便にも影響があったそうなので、それなりに濃い霧だったはずなのですが、スマートフォンのカメラというのは、我々の想像以上にちゃんとモノを写しているのだな、と思わされる今回の一件。目にする風景は、ちょっとしたことでも、その都度、スマホで記録しておくといいかもしれません。